空っぽの知識
 かたよりまくった読書くんの日記
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掟上今日子の備忘録 読了


 5月ぶりお久しぶり。
 西織です。


 あまりにも放置しすぎて、未だに訪問してくれている人がいること自体が不思議なくらいなんですが、ホント申し訳ない。ツイッターでは結構しゃべっているんで、良かったらそちらの方を御覧ください。



 さて、久しぶりに更新するきかっけとしましては、小説のお話。


 西尾維新新作『掟上今日子の備忘録』

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掟上今日子の備忘録



 先日物語シリーズを完結させ、その直後の新シリーズ。

 結論から言うと、一冊で綺麗にまとまった、非常におとなしくも面白い話だった。
 物語シリーズの頃にあったような掛け合いの妙があるわけではなく、どちらかと言うと年齢層は高めを意識して描かれているように思う。ただその分、西尾維新の持ち味であるキャラクターの持つ『裏の真意』に対する描き方に力を入れられていて、ほっこりとする話にまとまっている。

 一日しか記憶が持たない探偵。
 だからこそ、今日の今日子さんが、事件を解決する。

 記憶が続かないキャラクターというのは結構たくさんいるから、それと差別化を図ると言ったら難しいだろうけれど、この『記憶』を軸とした物語の作り方はさすがといったところで、作風の広さがここに来てこうをなしていると思う。







 そんなわけでここからネタバレあり。











 連作短編形式で話が進められて、最初の2編が導入、3章が物語全体への導入で、4章は出題編、5章が解決編という感じの構成。
 最初の二編の時点では、まあ普通の日常系ミステリーという感じで、事件の突飛性はともかく、目新しい感じはあまりなかったのだけれど、三章からすこしずつ今日子さんの特異性が描かれていく感じが楽しかった。後から考えると、全部記録関係の事件だったのがまた暗示のようで上手いんだけれど。『SDカード』『クラウド』『磁気テープ』『刊行リスト』

 特に自分がこの作品で気に入ったのは、やはり最後の作家・須永昼兵衛が作家人生をかけた仕掛け。それをどこまで本人が重視していたかはわからないけれども、彼が書いてきたノンシリーズの中での『彼女』の存在が明かされ、そして須永の死因が自殺ではない決定的な事実が明らかになった時は、不意を突かれて思わず涙腺を刺激されてしまった。
 ここで重要なのは、それが須永個人でないとわからないくらいに、本当にさり気なく描かれていることだと思う。掟上今日子という探偵の手でそれは暴かれたわけだけど、その証拠となる描写は本当に些細なことで、むしろ証拠として不十分ではないかと言えるくらいに細かい描写でしかない。なので、「そんな仕掛けはしていない」と作者が言ってしまえばそれまでな仕掛けなのだ。だからこそこれは、本当に須永昼兵衛という作家の個人的な感傷でしかなく、そして彼個人にしか還る物のない実績。しかし、それが世に出ている以上、書籍という形で、かつての想い人は生き続ける。なんてロマンチストだろうか。

 そしてこの事件は、最後に隠館厄介が、掟上今日子の行動を書き記していくことのきっかけとなる。全てを忘れてしまう今日子さんの、これが備忘録。記憶をなくしてしまうならば、自分がそれを記録すればいい。

 派手さはなくとも、根底にあるキャラクターのこだわりがしっかりと描かれた作品。
 こういうものを描けるからこそ、西尾維新はやめられない……。



 あと、最後に一つ。

 今日子さん可愛い。


 
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悲報伝 感想




 おい、もう十二月も二週目じゃないか!!!






 どうもおひさしぶりです。困ったなぁ。ほんとブログの放置っぷりが半端ない。

 一週間に一回くらいは更新できるようにしたいんだけど、現状月に二回という状態……。うーん、細かいことはツイッターで事足りるっていうのも問題だな。




 とりあえず楽しい話として、先月末に『悲報伝』が出ました。


悲報伝 (講談社ノベルス)悲報伝 (講談社ノベルス)
(2013/11/26)
西尾 維新

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 西尾作品の中だと、正直微妙な評価の伝説シリーズですが、今回はそこそこ面白かった。
 閉鎖された四国で殺し合う魔法少女。その中で、空々は生き残ることができるのか。

 新兵器『悲恋』の登場で、空々の方にも武力が伴ったことで、ようやくまともに戦うことができるようになった、という感じ。相手の魔法少女の魔法も単発能力でありながら結構応用が聞いていたりして、スタンドバトルの要素が強く、りすかの戦闘を思わせるような戦いが多くて結構満足。

 スプリングとオータムの春秋戦争は、どうせ碌な結果にならないんだろ、とか思っていたら碌な結果どころか全滅で吹いた。いやまあ、そうするしかねぇよなぁ……。このシリーズにおける四国編でのヒロイン、杵槻鋼矢が見た一時の夢の切なさなんかは、このシリーズでは珍しい印象だったので、余計にラストはよかったと思う。

 しっかし、ひとつ言わせてもらうと、ほんと空々は碌なことしねェな!!!
 ……こいつさえいなかったらもう少しましな結果があったんだと確信できるくらいには、空々の行動は悪い方にしか向かってねェ。いーちゃんよりの無為式発動させてんじゃないのかこの13歳。

 そんな感じで、次の悲業伝へ。ちゃんと四国編終わるんだろうな……。


 あと、そろそろりすかのことも思い出してくれるとほんとうれしいんだけれどな……。




終物語・上 感想




終物語 (上) (講談社BOX)終物語 (上) (講談社BOX)
(2013/10/22)
西尾 維新、VOFAN 他

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 お前は何も覚えていないのよ――阿良々木。自分が何でできているかを知らないの







 ついに発売、終物語。
 久しぶりの連作短編構成であり、西尾さんの筆のノリようがうかがえる感じ。
 別冊少年マガジンで、第一話のおうぎフォーミュラだけは読んでいたんですが、そのオチが素晴らしく、まさしく阿良々木暦のルーツを探る物語として期待しておりました。いやいや、期待以上でしたわ!
 というわけで久しぶりにガッツリ感想を書こう。


 これは、阿良々木暦のルーツを探る物語。
 忍野扇の出現によって始まる、すべてを精算する物語。
 老倉育という、忘れられた、救いようのない救われない少女の物語。






 ここからはネタバレ全開で!









 とにもかくにも。
 物語シリーズのセカンドシーズン以降は、『なあなあにしていること』を『精算』していく物語であることは、すでに何度か作中でも言及されているのですが、そういった点で言えば、阿良々木暦の過去と言うものはあまり明らかになっておらず、だからこそ彼という人格が形成されるに至ったエピソードが、これほどにしっかりと描かれるとは思わなかった。そういう意味でも、やはりちゃんと『終わり』に向かっているのがうかがえるものである。


 かつては正義を信じていた、純粋な阿良々木少年。
 その彼が正義を見失い、道を踏み外した高校一年生の七月。

 ミステリ形式で、まあ確かにまじめに考えようと思えば解けるんだろうがさすがにこれをまじめにとくには登場人物が多すぎる……。というわけで自分はまったく考えずに読んでいったんだけれども、やはりこういうネタで鉄版というか、教師がかかわってきた。
 大人。
 子供である学生にとっての絶対的な存在。そうでなくても、目上の人っていうのは、否が応でも自分よりも偉いものだと感じてしまうもので、それに裏切られた瞬間の絶望というのは、誰でも想像できるだろうし、あるいは体験したことがあると思う。
 だからこその、最後のカタルシス。阿良々木暦が語る、正しさに絶望した瞬間の衝撃ったらない。
 その瞬間に、少年は教師を教師と思わなくなり、
 その瞬間に、少年は正義を見失ってしまった。
 大人とは必ずしも正しいものではなく、また正しさとは必ずしも正しいものではないのである。



 そして続けて語られるは、第二話。
 老倉育の物語。
 阿良々木を敵視する理由。それを探る物語。
 
 第一話においても精神的な病的さを見せていた老倉だったけれども、それが輪をかけてひどくなって再登場。余談だけれど、伝説シリーズにおいてもそうなんだが、ここ最近の西尾維新は、いかに『面倒くさい女』を描くかに力を注いでいる気がしてならないww
 この老倉の精神的な病みっぷりが、二話のカギであり、そして三話でさらに補強されるっていう流れもまたうまいなぁと思う。
 中学一年の夏に行われていた勉強会。廃墟は実は廃墟ではなく、不思議な少女は不幸な少女で、もらったものに見返りを与えられなかった。少女にとっては必死であるがそれはあるべくして空回りし、少年にとってはその不思議を考察すらせずにただの不思議として処理された。

 実際、老倉にとってはそれ以外にとる手段がなかったというのが第三話で明かされるわけだけど、やっぱりこれは幼さと環境の不幸だなぁと思う。そして暦が責められるのは、やっぱりその状況を不思議に思わなかったのかという点だよな。いくら中一とはいえ、人が住んでいる家と廃墟の区別がつかないのはどうなのだろう。まあ実際ゴミ屋敷みたいなものなら難しいかもしれないけれど、それでも不自然さくらいは……。そのあたりも、まだ少年が純粋で、そして融通が利かないところだったんだろうと思う。
 しかし、裏に隠された真相がある系は珍しいものじゃないけど、こういう病的なものはものすんごい好物だからよみおわったあとの鳥肌は半端なかったわ。老倉からすると、本当に必死のSOSだっただろうし、それに一度振り払った手を求める自分っていうのにすごく傷ついていたんだろうな。

 あと、第二話で面白かったのはひたぎVS育のところだな。あれは素晴らしかった。ずっとぎすぎすしてたのに、あそこだけ爆笑してしまったじゃないか。
 都合よく気絶できる女、ひたぎ。



 そして、最後の第三話。
 老倉育と阿良々木暦の物語。
 二人の関係をたどり、決着をつける物語。

 暦の前から姿を消した老倉が、そのあとどんな生活をしていたのか。
 もう見事な転落人生というか、上がることのない人生というか、ここまで来ると幸せになること自体を拒んでしまうというのもわかってしまう感じ。羽川翼の言うとおり、老倉は幸せになろうとしていない。幸せになることがわからない。幸せになろうとすると、そのまぶしさで忌避してしまう。
 不幸に酔っている、っていう風にも見えてしまうんだけれども、不幸である自分を喜べるほどに、老倉の境遇は甘いものじゃないから、やっぱり単に幸せになることができないんだろうなぁというのが素直な感想。自分よりも不幸なのはいっぱいいるから、自分はまだ幸福。そうやって、自分の傷を見ないようにすることで幸せになるしかなくて、傷を治そうっていう発想が出来ないところが、彼女の本当の不幸。

 そんな彼女の母親の失踪の理由。
 まあ自分も、翼が気づいて、あそこまで言い切るまで気づかなかったんだけれども、気づいた後もヒントを出して、無理にでも暦に自ら気づかせようとする流れのホラーっぷりったらない。
 真相はもはや、老倉育がどれだけ狂っていたかを証明するかのような答えなのだから。
 おかしいことをおかしいとも思えず、ただ自分に背負わされたものを必死で背負い続けて、その中身がいつの間にかなくなっていることにも気づかずに、ただ一人、空回りしていた少女。

 作中で扇が語ってはいたけれど、老倉育はヒロインズの原型と言うか、とにかく不幸な点を極めきったような少女で、だからこそ暦のルーツとして作成されたキャラクターなんだろうと思う。

 ひたぎの家庭事情と彼女の自己保身。真宵の家庭事情とその後の境遇。駿河の家庭事情と偏執的で歪な願い。撫子の家庭事情(これは少ないか)と彼女の逃避方法。翼の家庭事情とストレスの発露。忍の境遇と初期の態度。

 どれも、当人たちからすると重いものだし、また軽々に対応できるものじゃない。彼女たちは自身の性質こそ、阿良々木暦のおかげで少しずつ変えていったが、環境は簡単に変えることはできない。
 老倉育はその中でも断トツで変わることのできなかった性質と、変えられない環境を持っていた。
 だから彼女は、暦が『救えなかった』少女であり、これからも救うことのできないヒロインだ。
 その取り返しのつかなさ。その切なさ。
 失ってしまった。喪失感。
 ロスト。

 けれども、まだ彼らは青春時代を生きている。
 その多くを不意にしてしまった老倉育だけれども、最後に、青春時代だからこそ出来る行動とともに、暦の前から姿を消した。
 残された便箋に記された内容は、彼のみが知る。


 まあ、余談だけれども。
 便箋の考察として、自分としては『お前が嫌いだったけど、今は嫌いでもない』とかそういう感じの文章かなーと思ったんだけれども、ネットを見てて、オイラーの公式じゃないかっていう考察があって、もうそれが答えだろと思ってしまった。それ以上に美しい結末はこの物語にはないだろう。


 あと、バサ姉のすごさを久しぶりに見れてすごく楽しかった。めっちゃ扇から煽られててすっげぇドキドキしたけれども、そのあとの男前な行動にすっごい震えたよ。さすがぼくらのバサ姉! 何でもは知らないけれど、やるときはやってくれる!






 そんなわけで、また久しぶりの西尾維新の本気だった。

 やっぱり彼はこういうダークな面がある話の方が面白いもの書いてくれるよ……。そしてノリで書いた時の方が断然面白いわ。うん、やっぱり西尾維新のこと大好き。




読売新聞パないの




 研修二週目終了

 激動すぎてもう目が死んでる。


 マジでいろいろひどすぎて、本気で自分は社会人として大丈夫なんだろうかと心配になってくる感じではありますが、まあ辛気臭いことをここでしゃべても楽しくとも何ともないので、この辺にしておきましょう。








 サプライズだったのですが、今日の読売新聞に、西尾維新の描き下ろしショートストーリーが掲載されているというね。

 全国紙とかマジかよ。

 来週から物語シリーズのセカンドシーズンがアニメ化するということで、まず一発目の猫物語(白)に合わせて、羽川翼のショートショート。最後の話の流れは、受け入れたくない感情を、知りたくなかった思いを、すべて捨ててなかったことにした少女のセリフとしてとても皮肉げで、猫白のアニメ前にふさわしい感じのお話しだったと思います。
 あと、アニメデッサン絵の翼とブラック羽川がエロかわいすぎて困る。


 予告で八月中旬に傾物語もショートストーリーが掲載されるそうで、こりゃ今から目を光らせておかねばなるまいな……。今回のイラストからすると、ちょっと傾物語のイラストは楽しみすぎるぞ!





 ではでは、今週もお疲れ様でした。

 来週も頑張りましょう

ノベライズ担当の西尾維新の実力はいかに






 西尾さんのジョジョノベライズが十二月だそうで。




 …………この人、本気で三人くらいいるんじゃね?




 ちなみに、西尾維新の今年の刊行冊数は、ジョジョノベライズと恋物語まで換算すると、六冊です。

 それに加えてメフィストの哀川潤の失敗、ならびに週刊少年ジャンプでのめだかの連載。



 …………訂正しよう。この人、実は五人いるんじゃね? 断片集なんじゃね? たまに六人に増えるんだよ。それぞれ化物語担当、めだか担当、スケジュール担当、って風にわかれてんだよ。






 しかし、ジョジョノベライズの内容がどうもディオを主人公にした話らしいってのがちょっと気になるなぁ。いや、どうせ読んだら絶賛するだろうから今のうちに苦言を呈しておくけど、ディオみたいな中心に近しい人物を出されると、不安感しかない(デスノのノベライズ的に)
 まあしかし西尾維新のことだ。ディオ主人公とか言っておいて、その実ヴァニラアイスが視点主人公だったりするんだぜ(デスノのノベライズ的に)。一人称僕のヴァニラアイスが見れるんだぜ(デスノのノベライズ的に)。
 あ、いや別に三部って決まったわけじゃないか。二部の時間軸の可能性も……でも時間を制するっていうあおり文句があるし、スタンドは出てくるのか……? 『りすか担当の西尾維新』ならスタンドバトルもかなり面白いもんが書けると思うから、そっち方面に特化してほしいもんだけど。



 それはそうと、めだか担当の西尾維新はすっげーがんばってるよね! もうオラ毎週わっくわくでしかたないわ! とかいいつつ今週はジャンプ読むの二日遅れたんだけどな! 今日読んだぜ面白かったぜってか何気に名瀬ちゃんが週刊少年ジャンプディスりすぎワロタ。








 あと、完全に話変わるんだけど。

 サンデーで始まった新連載二つが楽しすぎてやばい。イサナさんマジ心臓に悪い。でも可愛いビクンビクン
 あと植木の人が帰ってきてくれていろいろと楽しみすぎるってかチワワちゃんマジで可愛い。福地さんは〆が毎回秀逸だから、今回も期待しているぜ。
 そして、ここ最近ちょいちょい誰得展開を挟むはじあくで、とうとうユキが汚れ役に! あれガチ泣きだったら俺マジでヘブン状態になれる自信あるわ。(まだ嘘泣きというか演技の可能性が捨てきれないのがユキ)





プロフィール

Author:西織
この欄を編集するのを完全に忘れていた男。今年の四月に新社会人という名の社畜人生に一歩を踏み出した。



性別:男
年齢:22歳
血液型:A型
趣味:読書&執筆
将来の夢:作家(前途多難)

本の感想などを見たい人は、こちらをどうぞ
『空っぽの知識(読書日記)』
http://emptyreader.blog81.fc2.com/

自作小説専門のブログ作りました。
『空っぽの知識(自作小説)』
http://emptynovel.blog83.fc2.com/

同じFC2ブログを三つも作ったことにより、他のブローカーに訪問者履歴的な意味で迷惑が……あの、本当に申し訳ございません。


何か連絡があれば、こちらにお願いします。
alred_marchen☆hotmail.co.jp
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