空っぽの知識
 かたよりまくった読書くんの日記
スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

読書日記・第一回
 更新停滞ごめんなさい! ちょっと体調を崩しておりまして、三日以上放置に……



 さて、いざ更新するとなると、何書こう、って感じで固まってしまうんですけど。……そうですね、以前から計画していたことを少し行おうかと。

 一応、僕はいろいろと本読んでいるんですけど、ブログでレビュー書くのは、何か変な力が肩に入ってしまって今までのような感想になってきたんですよね。だからあまり大量に行えない。なので、ある程度の期間に読んだ本の感想をつれづれに語っていくようなことをやろうと思います。

 名づけて、読書日記。


 では、第一回目。



●姑獲鳥の夏    著/京極夏彦

分冊文庫版 姑獲鳥の夏 上 (講談社文庫)分冊文庫版 姑獲鳥の夏 上 (講談社文庫)
(2005/04/17)
京極 夏彦

商品詳細を見る
分冊文庫版 姑獲鳥の夏 下 (講談社文庫)分冊文庫版 姑獲鳥の夏 下 (講談社文庫)
(2005/04/16)
京極 夏彦

商品詳細を見る


 図書館で借り読み。
 ポケットに入る文庫サイズで読みました。
 前々から、西尾維新さんが影響を受けた作家としてよく名前が挙がっていたし、また評判自体もかなり高かったことから、読みたいとは思っていたのですが、読もうとするたびに様々な事情が重なり途中で挫折。しかし、今回図書館で丁度上下巻そろっていたので再挑戦。どうにか読み終えました。

 感想としては、「すごい!」ってだけ。下巻の半分に渡る回答編には、驚かされ続けました。ちょっと入り組んでて混乱したところも分かりましたし、また呪術的なものにもうまく説明がつけられていたし。
 とくに、京極堂が話す哲学がかった話は、一回では理解できなかったけど、二回、三回と読み重ねて理解したら、なるほどってなりました。ああいう話はかなり好きです。

 一番好きなのは、京極堂こと中禅寺秋彦です。っていうか、彼かっこよすぎです。小難しい話なんか始めた時はちょっととっつきにくいかな、と思ったんですが、それすらも最終的には魅力に。特に憑き物落しをやるときの服装を想像すると、かっけーって思います。
 対して、関口には最後まで感情移入できませんでした。っていうか、ぶっちゃけイライラしたなぁ。語り部のくせに感情移入できない……。まあ、その分周りのキャラで中和されましたけど。

 評判な訳がよく分かりました。これは次巻以降も読まねば。お金に余裕があれば購入も考えます。



●踊る世界 イヴの旋律    著/細音啓

踊る世界、イヴの調律 (富士見ファンタジア文庫 174-4 黄昏色の詠使い 4)踊る世界、イヴの調律 (富士見ファンタジア文庫 174-4 黄昏色の詠使い 4)
(2007/11)
細音 啓

商品詳細を見る



 購入物。
 前々から紹介しようと思っていたシリーズですが、時間がなくて出来なかったもの。
 もともと、ネット上で人気が爆発したそうで、今更僕が紹介しても変わりはないと思うのですが、一応読んだ感想だけは。


 クルーエルが大好きです。
 やばいです。もう、どっきどきです。彼女が登場するシーンすべてにどきどきしてました。文字通り心臓が高鳴りました。わりとマジで。
 その理由は、三巻のラスト。クルーエルがネイトにした「おやすみのキスをして」発言。もう、あれには、クルルに悩殺されました。
 あー、くそ。小説でこんな気持ちになったのは久しぶりだぞ。
 ……ただ、今回は眠ってばっかりでほとんど出番無し。ぐすん。次は出番いっぱいあってくれ。

 そして、次にネイト。
 可愛いです。十三歳の少年です。可愛いです。小動物みたいで。
 小さな男の子が頑張る姿がこんなに見ていて和むのかと思いましたね。天才でなく、選ばれたわけでなく、ちょっと特殊な境遇に置かれた普通の男の子であるというのもいいです。大抵は、特殊な状況に置かれた時点で主人公補正がかかるんですが、その補正が無理ない感じがするんですよね。
 特に今回は、大活躍でした。たった一人で敵を倒すというのが、ネイトの成長として素直に見れた。名詠に頼りっきりになるわけでなく、自分の持てる物すべてを使って勝つというのが熱いです。あのシーンはよかったなぁ。


 あ、キャラが先になっちゃった。
 えっと、内容なんですけど、なんか複雑になってきたなーって感じです。ところどころ謎が解けてきたところもあったけど、それ以上に不透明な部分が多すぎるような。セラフェノ音語の秘密が微妙に出てきたのも、やっぱり今後何か繋がるのかな。
 とりあえず、夜色名詠の意味が分かっただけでも十分満足ですけど。

 様々な場所で透明感のある物語、といわれていますが、確かにその通りです。ついでに言うとサラサラと流れる清流のような気もします。
 これは買いだ、とまでは言い切りませんが、読んでみて損はないシリーズであると思います。
 さて、次は二月だそうで、楽しみです。



●図書館革命   著/有川浩

図書館革命図書館革命
(2007/11)
有川 浩

商品詳細を見る



 学校の図書室にて借りた本。
 前三作も図書室で借りました。っていうか、僕が入れてくれるように頼みました。おかげでうちの学校の図書室には有川浩が『くじらの彼』を除いて全部入りましたよ。うはっはっは。

 シリーズの最終巻として、かなり大きな話を持ってきています。今までの図書隊vs良化法の決着はつくのか!? ってのは、微妙な位置で落ち着きましたけどね。
 しかし、このシリーズを読んで少し興味を持って調べてみたら、意外とそういう『禁止用語』ってあるんですね。この本のメディア良化法ほど突き抜けてはいませんが、それでも注意を促されるものはあったりするようで。中には、読者の方からファンレターと一緒に「ここの用語は差別じゃないのか?」とかいうのも送られてくるそうです。いやはや、いつかマジでメディア良化法みたいな法律できないだろうな、と心配になるような話です。


 で、内容。面白かった。始終テンションが高かいうえに、衰えないんだもん。ハードカバーで四百ページ以上あるのにすらすらと読めていったもんなぁ。有川さんのいいところは、ぶっ飛んだアイデア以上に人の気持ちを物語で引き込んでいくところにあると思うんですよね。一見普通の文体なのに、こんなことが出来るのか、って驚きます。
 ラノベ的でもある、とも言われるだけあって、キャラもとても個性的で立っています。特に、笠原郁&堂上篤のコンビは、見ていて楽しい。一巻の始めはいがみ合っていたのに、それから徐々に信頼が厚くなっていく過程が、ベタですがいいです。
 特に今回、郁が自分の気持ちに決着をつけるのですが、まさかあの場面でするか……。(何をするかは読んでのお楽しみ) そして、堂上教官も堂上教官で、不器用なところがとにかくらしい。そのくせ郁の前じゃ余裕だもんなー。ふふ、どっちもかわいいー。
 …………。

 一番好きなキャラは、総合的には郁です。あの不器用な猪突猛進の姿がいい。ヒロインとしても主人公としてもなかなかいないタイプだしなぁ。って、あれ? 確か郁って主人公だよね。
 女性キャラで他に好きなのは……ってか、少ないな、全体見て意外と女性キャラ。とりあえず毬絵ちゃんは永遠に小牧さんのものです。
 男性キャラでは、……こちらは迷う。堂上教官もいいけど、手塚兄も捨てがたいな。でも、そんな中でもやっぱり手塚弟。あいつの頭でっかちで 妙に子供っぽいところが好き。なんていうか、人間らしいんだよね。


 まあ、そんなこんなで最終巻のこのシリーズですが、なんか短編も連載始まってるみたいで、まだまだ楽しみは尽きそうにありません。それに、来年はアニメもありますしね。(まあ、アニメを見れるかどうかは解りませんが)






 では、今回はこのくらいにしておきます。
 結構溜めてたりする分も消化していきたいんですが、次いつになるかなぁ。ま、気長に行きましょう。
 では。
スポンサーサイト
『吐きたいほど愛してる』感想
吐きたいほど愛してる。 (新潮文庫 し 58-1)吐きたいほど愛してる。 (新潮文庫 し 58-1)
(2007/07)
新堂 冬樹

商品詳細を見る




 友達から借りて読了。
 凄惨です。最高レベルにグロテスク。
 僕は本は濫読していますから、もちろんそういうグロシーンやエロシーンにも何度もぶち当たっているのである程度の耐性はあると思っているのですが、これはちょっと苦しかったです。
 あまりにも緻密な描写と、直接的な表現。
 ごまかすどころか前面に押しだしているのが、魅力ではあるんですけどね。忠告しておくと、合わない人には絶対に合いません。あと、食事中や食後まもなくに読むのも止めておいたほうがいいです。吐きそうになりますから。(実際僕は弁当を吐きそうに……)

 暗黒系純愛小説といわれるくらいあって、ホントに黒い話ばかりが短編で四つ続きます。そのどれもが純愛をテーマに添え、それでいてその愛は、どこか狂気を孕んでいる。

○半蔵の黒子
 主人公、毒島半蔵は、自分に対し絶対の自信と自尊の気持ちを持っている。実際のところは正反対の容姿・性格の彼は、その思い込みの激しさから、常に周りに忌避されていた。
 そんな彼は、学生時代の初恋をいつまでも引きずっている。異常なほど自尊心が高いため、女に言い寄れば断るはずはないと思っているので、あいてが断った理由についても自分が悪いのだとまったく思わない。
 そんな彼の狂った一途な心情は、最終的にひどい惨劇を招く。

 正直に気持ち悪かった話。やばいですよこれ。物理的にも感覚的にも。主人公のナルシストぶりも、ここまで徹底されるとこっけいに映ります。
 少しずつ半蔵が異常であるということが明かされていく書き方には素直にすごいと思いました。そして最後の疾走感が、奈落の底に落ちていくようで……。


○お鈴が来る
 妻が妊娠中に、浮気をしてしまった『私』。
 会社の若い女性の強引さに流されるままの一時の気の迷いであったと自分の中で言い訳をし、二度と同じ過ちを繰り返すまいと妻にも黙っているつもりだったが、妻は浮気のことに気づいていた。
 それから、妻の精神に異常が出始める。
 通常の思考から離れた奇怪な行動。支離滅裂な、噛み合わない会話。そして、いるはずの無い日本人形におびえる姿。
 彼女がそうなってしまったのは自分の所為だと思い始めは耐えていた『私』だったが、最後には命の危険を感じまでに。そして、惨劇が。

 妻の狂気が、リアルでした。見ていて苦しいし、痛々しかった。
 『私』のほうが全面的に悪いとは言え、見ていてかわいそうになりましたね。確かに妻がこんなことになったら逃げたくもなるわ。
 「お鈴が来る、お鈴が来る」ってのが、実際な聞いてもいないのに頭の中で反響してやりやがりますよ。
 しかし、最後のどんでん返しがこの話はすごいです。あまりにも見事で爽快な気分になるのですが、なんだか全体的に鬱に落とされるというこの感情……


○まゆかの恋慕
 『僕』はある日自分の車のそばでうずくまっている女性を見つける。どうやら交通事故にあったらしく、足に大怪我を負っていた。
 すぐに自分の部屋に連れていき、簡単な応急処置をする。そのあとで病院に行こうというが、彼女・まゆかは絶対に嫌だと拒否する。
 家族に連絡させようとするも、それも拒否され、仕方なく同居のような形でまゆかを自分の家に置くことに。その生活の中で、二人は次第に惹かれてく。
 しかし、その幸せな生活はある日、一つのニュースによって一気に崩壊し、惨劇に変わってしまう……

 今回の四つの話の中で、どちらかと言えば黒さが薄いと思われる話。といっても、まゆかはヤンデレの気ありですけどね。
 まゆかの境遇は、マンガや小説なんかでも結構ありがちですが、それでも感情移入できたのは、描写の力なんでしょうね。とにかく二人が可哀想でした。
 ただ、考えてみたら最後の『僕』は巻き添えじゃん……。


○英吉の部屋
 老いた英吉は、寝たきりの生活を送っている。その中で、毎日娘夫婦の虐待に耐えていた。
 昔は、素直な娘だったと英吉は過去を回想する。自分のやってきた、後ろ暗い過去や、成功のこと。娘への愛と、妻への愛。そして、その愛が故の数々の行動。
 それらは実際は妻と娘の苦しみしか招いていないのだが、そのことに英吉は気づかない。気づかないふりをしているのか、はたまた本当に気づいていないのかは分からないが、とにかく彼は終始自分のやったことは正しいと信じていた。
 だからこそ英吉は、寝たきりなのをいいことに自分に度重なる苦痛を与えてきた娘を、愛の無知という名の傲慢さで打つ。

 一番描写が過激だった話。
 虐待シーンなんかは物凄いです。始めは本当に英吉に同情しましたもの。
 でも、英吉の回想が終わったらそんな気持ちは消えうせてたけどね。
 この人の愛が、四つの話の中では一番ずれていると思います。自分勝手な愛という面では半蔵とも通じますが、英吉の場合はその愛がすべて相手のためになっていると思っているから余計にたちが悪い。
 っていうかね、そりゃあ娘も虐待したくなるよ。僕だったらたぶん殺す。
 最後の一文で、結局自己保身じゃねーかよ、って気分になりましたしね。なにより、自分勝手な愛ほど危険なものはないということです。



 一番好きなのは、『お鈴が来る』です。あの恐怖はすごいですよ。最後の喪失感もかなりきましたし。正直、一番ショック受けた。
 新堂冬樹は、初めて読んだのがメフィスト賞受賞作の『血塗られた神話』だったので、こういう作風のものを書かれてもあんまり違和感内のですが、もし『忘れ雪』とかいう純愛系の小説を読んでからから来た人がいたらきつかっただろうなぁ。
 僕自身は、『忘れ雪』などの純愛三部作はまだ呼んでいないので、この機会にでも読もうかと思い始めた次第です。


 最後に。思いっきり鬱になりたい人におすすめですよ~。


 「お、お鈴」 (by『私』/お鈴が来る)

人間人間3の感想 (人識は苦労人)
 講談社の雑誌、『メフィスト』が書店に並んでいるのを始めてみました。


 頑張って探しましたよ。西尾維新を読むためだけに



 始めは買うつもりはなかったんですけど、あるブログで見ちゃったんですよ。


 顔面刺青少年、と言う単語と、

 赤いニット帽、という単語を!






 そして、探し出して手に入れましたよ。





 一言感想。









 伊織きたああああああああああああ!







 待ってましたよ。人間試験の後話!

 幻の、人識×伊織!

 伊織の義手探しの旅!



 まあ、そんなわけで、人間試験から、軽く三年ですかね。たしかあれ2004年だったから。

 無桐伊織は結構好きなキャラだったので、人間試験だけの一発キャラだったらイヤダなぁ、と思っていたんですけど、やっと登場してくれましたよ。




 で、内容の方なんですけど、すごく面白かったです。

 人間人間は、戯言シリーズの伏線回収の旅っぽい感じがして、面白かったとは言っても一定以上は越えないな、と思っていたんですよね。
 でも、3話目にてとうとう爆発。久しぶりの西尾クオリティでした。


 では、つれづれ感想。

 とりあえず、罪口商会の罪口積雪がサラリーマンすぎる。今までにない感じだなぁ。

 そして、順調に伏線を敷いている墓森。いったいいつ登場するのか。今回の話が、『零崎人識の人間関係』に繋がる伏線だったとしたら、それはそれで嬉しいですけど。

 あと、曲識にーちゃん。強い! なんかまたレベル上がってるじゃん。十年前の大戦争の時点ですでに精神操作。五年前の小さな戦争のときには衝撃波攻撃。そして今回では超音波を利用した精神束縛ですか。いったいどれだけの才能を持ってるんだよ曲識。

 ついでに、なんだかんだでかなり気になるのが伊織ちゃんの下の世話(笑) 人識め、なんておいし……いや、恥ずかしいことを!
 羨ましいぞ畜生




 というわけで、『零崎曲識の人間人間3 クラッシュクラシックの面会』の感想でした。

 これを読むためだけに千五百円を払いましたよ。うはははは。




『K・Nの悲劇』の感想
K・Nの悲劇 (講談社文庫)K・Nの悲劇 (講談社文庫)
(2006/02/16)
高野 和明

商品詳細を見る





 ●粗筋

 若くして成功した夫との新しい生活。だが、予期せぬ妊娠に、中絶という答えを出したときから、夏樹果波の心に異変が起こり始める。自分の中に棲みついた別の女――精神の病か、それとも死霊の憑依なのか。治療を開始した夫と精神科医の前には、想像を絶する自体が待ち受けていた。
 乱歩賞作家が描く、愛と戦慄の物語。





 胸に突き刺さるような、とても鋭い物語です。
 読んでいる間、なんだか説教をされているような気分でした。でも、考えを押さえつけられるような説教ではなく、諭されるような感じのものです。自分の今までの考え方がいかに甘いのかがよく分かりました。


 人工妊娠中絶を中心に、女性の母親になるという強い母性を描いた作品。自分の子供が欲しい、という気持ちは、男の僕も分からないわけじゃないですが、この憑依した久美という女性と、そして果波の無意識の意思の前ではその気持ち大きさに圧倒されてしまいます。
 そして、その必死な姿を見て、親になるということがどんなに大変で、またどんなに大きなことなのかが、ぐさりぐさりと胸に突き刺さるように伝わってきました。

 子供を産むのには、お金がかかります。そのことは知識としては知っていても、僕自身どれくらいの金額がかかるのか、詳しいことまでは知りませんでした。
 なので、経験者である両親に聞いてみると、出産費用だけで約三十万円くらいかかるそうです。約三十万……って、今のうちの両親の給料くらいあるじゃないですか……。
 もちろん、それだけでは終わりません。出産をした後にもいろいろと買い揃えたりしなければなりませんし、とことんお金はかかってきます。しかもその状態が、子どもがいる以上ずっと続くのです。うちの親が毎月通帳を見て頭を抱えているのを見ているのでそれはよくわかります。っていうか、いつか自分もこうなるのかと思うと、そこはかとない不安が胸に重たくのしかかってくる……。


 と、上のような事実があるのですが、実際これを数字的な問題で現実的に意識して子作りしている人間がどれだけいるでしょうか。

 本書の中から紹介すると、日本で一年間に妊娠をする人間は百五十万人いますが、そのうち人工妊娠中絶を行う人間は三十四万人にもなるそうです。
 百五十万人中、三十四万人。――つまり、妊婦の四人から五人に一人が、中絶を行うということ。このことを作中で磯貝という医者が、「中絶胎児が人間として認められれば、日本人の死亡率トップはガンではなく、人工妊娠中絶ということになります」と揶揄していました。
 性観念に疎いというよりもルーズな日本ならではの数字かもしれませんが、しかしこれは酷いと思います。如何に、日本人がただ一度の快楽のために馬鹿なことをやっているのかがわかります(これはギャグでなく、です)

 そりゃあ、僕だって男ですから性行為に対して欲求がないわけじゃないですが、最低限の注意ぐらいはするべきだと。……しかし、性教育を受けた人間なら、こんな迂闊なことはしないと思うんですが。



 まあ、だからこそ、経済的に自立できないままで子どもを作るなんてことをすると、この本の主人公、修平みたいになっちゃうぞ、と。

 いや、マジで他人事でも笑い事でもないんですけどね。将来自分もぶち当たるかもしれない問題ですし。






 読み終わっての全体の感想としては、人間の醜いところもリアルに出しつつ、救いのあるようなきれいな話だったな、という感じです。
 終わりよければ全てよし、という感じも受けるかもしれませんが、僕としてはまったく問題ありません。っていうか、この物語でアンハッピーエンドをやられたら、僕はへこんで立ち直れなかったかも。

 作中キャラで一番好きなのは、精神科医の磯貝祐次。責任感の強いその姿が、とても魅力的でした。一生懸命だしね。
 あと、一番苦手なのは中村久美。憑依した人格なので、実際は果波の作り出した人格とはいえ、あの憎しみの生々しさにはえぐられるような苦しさがあります。つーか、子どもに対して慈愛の笑みを浮かべている姿すら怖かったです。





 まだ読んだばっかりなんで、なんかいろいろと整理ついてないのですが、ここまで勢いにまかせて書いてきました。この気持ちはなんか文章に表しておかねば、と思ったのですが、結構すっきりしたかも。
 とにかく、いい話でした。っていうか、いい教訓です。
 ……そうですね。一番読後の気持ちを表すのに、いいセリフが、恋愛についての本を書くとして、どんな構想をするか時かれたとき、主人公の夏樹修平のこのセリフです。

 「避妊をしなければ子供ができる。そんなことも分からない奴等は、恋愛をするな。膣外射精は避妊ではない。子供が出来たら責任をとれ。畜生以下の存在に成り下がるな」

 なんかこの本で食らうパンチを一転にまとめたようなものです。まあ、実際彼自身が体験したことですしね。


 まあ、そんなこんなで悲しくも明るい、面白い物語でした。
 ちなみに、ここまで書いてきたことを振り返って、「自分、なんか子供を産むことに関することしか書いてないな」と思ってしまったので補足しておくと、この本、サスペンス自体かなり面白いです。お勧めお勧め。



 「お前の言う通りだ。俺はこの手で、何人もの赤ん坊を始末してきた。なぜだと思う? 無責任な親たちが、社会が、子供を殺すことを望んだからだ!」 (by磯貝祐次)




プロフィール

西織

Author:西織
この欄を編集するのを完全に忘れていた男。今年の四月に新社会人という名の社畜人生に一歩を踏み出した。



性別:男
年齢:22歳
血液型:A型
趣味:読書&執筆
将来の夢:作家(前途多難)

本の感想などを見たい人は、こちらをどうぞ
『空っぽの知識(読書日記)』
http://emptyreader.blog81.fc2.com/

自作小説専門のブログ作りました。
『空っぽの知識(自作小説)』
http://emptynovel.blog83.fc2.com/

同じFC2ブログを三つも作ったことにより、他のブローカーに訪問者履歴的な意味で迷惑が……あの、本当に申し訳ございません。


何か連絡があれば、こちらにお願いします。
alred_marchen☆hotmail.co.jp
(☆を@に変えてください)



フリーエリア



最近の記事



最近のコメント



最近のトラックバック



月別アーカイブ



カテゴリー



FC2カウンター



ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる



ブログ内検索



RSSフィード



リンク

このブログをリンクに追加する





上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。