空っぽの知識
 かたよりまくった読書くんの日記
本の感想(というより、葵せきなさんの本の感想)

 ここ二日、ある二冊の本を読んですごい感動しています。

 そういうわけで、とりあえずいつもどおりの本の感想を。



○『マテリアルゴースト4』 著/葵せきな

マテリアルゴースト 4 (4) (富士見ファンタジア文庫 166-4)マテリアルゴースト 4 (4) (富士見ファンタジア文庫 166-4)
(2007/01)
葵 せきな

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 図書館にて借りました。
 そして、今後必ず購入するであろうシリーズです。

 えーと、これは前に紹介した『生徒会の一存』を書いた作者の本で、シリーズの四作目。物語の最も佳境ともなる話です。

 正直に言います。泣きました。ラストのラストで、うるって来ました。

 この気持ちは、下手な言葉で言い表せません。ちょっと読了して戸惑いが多いのと、ちょっと突っ込んだ話題を出せばすぐにネタバレになるというのがあるので。このラストは、何にも知らない状態で読んだほうが絶対にいいものです。まあ、途中どちゅうに伏線らしいものはあったので悟る人もいるかもしれませんが。

 しかし、どうして今までこの本のこと知らなかったんだろう。結構ラノベ関連で面白い本の紹介とか見てるんだけど、この本に関しては見たことはあんまりないんですよね。どうしてだろう。こんなにすごいのに。
 いや、もうホントすごい、って思いました。だいたい、一冊の中の密度が濃すぎる。この巻から登場したキャラクターですら、もう今までの古参キャラと同じような存在感を持って動き回っていますよ。キャラ設定とか相当しっかりしてないと出来ない芸当ですって。
 あと、本来小説を書く上で基本なのだけど、一番難しい『人の感情の動き』が上手く表現されている。一人称だから、というのもあるかもしれませんが、ここまで共感できる苛立ちを現すのはなかなか骨が折れる作業です。というより、大抵の作家は出来ません。なぜなら、書いているほうすら辛くなってしまいますから。(知っている中でも、ここまで突っ込んだ感情描写が出来る人はあんまりいないように思います)
 蛍が帰宅部メンバーに対して怒りを爆発させる場面。耀の告白に戸惑う場面。ユウに対しての気持ちを告白する場面。そのほかにもいっぱい見所はありました。そのどれもに、蛍は戸惑い、悩みながら、向かい合って行く。一巻のころから積み重ねてきたいろいろな問題を一緒くたに受けて、ホントなら逃げたしたいくらいなのに、しっかりと向かい合うところが格好良いと思います。
 そして、ラストのあの成長。あんな形でしか最大の成長を知ることができないというのが、辛くてなりません。でも、確かに成長したんだなぁということがわかりました。

 この本を表紙の所為で読んでいない人がいることが残念でなりません。また、妙な先入観から手に取るのを躊躇っている方、とりあえず読んでみてください。面白いですから。ギャグも冴えているかと思えば、シリアスなところはとことん、重たすぎるくらいシリアス。そのバランス感覚がかなりいいシリーズです。

 さて、後残すは最終巻と短編集の0巻。全部借りているので、まずはそちらを読んでしまうつもりです。


 「ずっと、僕のそばに居ろ」 by式見蛍





○『生徒会の二心』 著/葵せきな

生徒会の二心  碧陽学園生徒会議事録2 (富士見ファンタジア文庫 166-8 碧陽学園生徒会議事録 2)生徒会の二心 碧陽学園生徒会議事録2 (富士見ファンタジア文庫 166-8 碧陽学園生徒会議事録 2)
(2008/04/19)
葵 せきな

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 購入物。
 四月の新刊です。

 あー、なんかイメージがないようですがどうなるんでしょうねこれ。
 まあいいですけど。

 葵せきなさんの小説感想二つ目。連続になってすみません。
 とりあえず、あのおバカな四コマ小説の二作目。まさか本当に二作目出すとはな。

 こっちは『マテリアルゴースト』に比べたらホント『ギャグ』の濃度が高いです。まあ、ところどころにシリアスがあるところがあれですけど。(そのシリアスがやっつけじゃないところがまたすごい)

 とりあえず、面白かったです。ってか、前回同様笑わせてもらいました。電車の中で読んではならない本推奨ですね。
 今回の話で、一番僕の中で株が上がったのは真冬です。ってか、個人的には中表紙の方で完全にツボでした。ひたすら自分はいらない子だといっているその姿がマジで可愛い。つーかやりこみキャラ吹いた。
 いろんな意味で『普通』の彼女は、正直にネタキャラだったなぁと思える話が多かったのもまた。作者、実は使いづらいのかなこのキャラ、とおもうような不遇っぷり。でも、一度話しに出るとなんかとことん行き着くところまで言ってくれるから楽しいんだけど。

 あと、今回千弦さんの過去と、鍵と千弦さんの出会いが明かされました。なんか意外という気もしたけど、あんまり違和感は覚えなかった不思議。こういうところ、本当に上手いと思うんだよなぁ。
 千弦さんに送られてきた手紙を先生が率先して盗み読みしようとしてたところはひたすら吹いたけど。

 そういえば、今回からの新キャラの先生、考えてみたら『マテリアルゴースト』に出てきた先輩じゃないか。丁度並行して呼んでたから「んー、なんか聞いたことあるなこの名前」とひたすら悩んでいましたよ。
 まあ、なんていうか、真儀瑠先輩は先生になっても真儀瑠先輩でした。

 全体的な話として、見直してみたら今回なんかジャンプネタが異様に多かったような気がする。前回はナルトくらいだったのに、今回はワンピにハンタ、ブリーチにドラゴンボールと盛りだくさん。他にもあったような気がしますけど。
 他にも、明らかに知ってる人しか知らないようなネタがいっぱいあった。「やらないか」とか、一般の人分かるのか? 知ってたら知ってたで嫌だけど。

 まあ、そんなこんなで楽しい物語でした。


 「……短い教師生活だった。……でも楽しかったよ、後輩……」 by真儀瑠紗鳥






 本当はもう一つ書きたかったんですけど、時間オーバーです。申し訳ない。
 一応言っておくと、感動した二冊というのは、一冊は『マテリアルゴースト4』で、もう一冊は武者小路実篤の『友情』です。『友情』の方の感想は、また後日書くことにします。

 
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西織

Author:西織
この欄を編集するのを完全に忘れていた男。今年の四月に新社会人という名の社畜人生に一歩を踏み出した。



性別:男
年齢:22歳
血液型:A型
趣味:読書&執筆
将来の夢:作家(前途多難)

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