空っぽの知識
 かたよりまくった読書くんの日記
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『車輪の国、悠久の少年少女』 感想



 というわけで、『車輪の国、悠久の少年少女』の感想をやりまーす。


 とりあえず、クリアした順に感想を。クリアの順番は、灯花と将臣シナリオは絶対に後回しにすると決めていて、あとは適当です。




○さちシナリオ
 「もう、どこにも行かせないっ……まなはあたしの妹なんだから!」

 本編では蛇足に当たるであろう話ですが、ファンディスクなのでそこは言いっこなしで。

 本編の時のように、画家見習いという感じでなく、ちゃんとプロ意識を持って仕事をしているさちがかっこよかったです。
 ちゃんと自分の挫折の理由とも立ち向かえましたしね。ちょっと狙いすぎの感はありましたが、悪くない話でした。

 しかし、まあさちにエロシーンがあるのはまだ仕方がないとしても、たとえ夢オチとは言えまなにエロシーンがあったのはちょっと……。



○夏咲シナリオ
 「私、幸せだよっ!」

 思わず、「このバカップルどもが!」と言いたくなるようなシナリオでした。

 もはや本編でのあのしみったれた夏咲が懐かしくなるほどテンションが高い。まあ、幸せそうなのはいいんですけどね。のほほんと宝探しは、まさにファンディスクにふさわしい内容だ。
 しかし、このシナリオで一番大切なのは、夏咲の天然が計算されたものであるという事実! 蚊の話の時は、「またこの娘は天然さんなことを……」と思ったものですが、そのあとの『蠅たたき』の時の「あ、やば」には爆笑しました。



○璃々子シナリオ
 「いざッ、世界征服の旅へ、しゅっぱ~つっ!」

 ……ヒロイン編の中で、中盤一番読むのがつらかった話。

 いや、最初はお姉ちゃんの暴走が単純に楽しかったんですが、話が進めば進むほどうざくなっていった……。洞窟探検のところとかは、ほんとおもしろかったんだけどなぁ。

 でも、賢一がもう子供じゃないとわかってさびしがっているお姉ちゃんの姿、という意味ではかなり良かったなぁと思います。まあ、ちょっと中盤長すぎですけど……。



○灯花シナリオ
 「誰かに食べてもらいたいっていう……そういう気持ちが、足りないんじゃ……?」

 まあ、とってもべたな話ではありましたが、最後の料理人になった灯花がすごくよかったです。

 堂々と立って人に料理を教えている灯花の姿は、本当に成長したんだなぁと思えます。彼女の場合は特に、自分で考えて、自信を持って行動をする、ってことが出来ない境遇だったので、そこから解き放たれてしっかりとやれるようになれた成長が、一番すごい。
 料理大会の話は、ちょっとしたドタバタ劇でおもしろかったですしね。

 しかし、……なんで京子さんのエロシーンが。

 ホント、僕としては磯野と京子さんのその後も見てみたいものですけどね。完全に脈がないわけじゃない、となったのがなんか嬉しかったです。



○将臣シナリオ

 序章 姫

 「黙れ……下郎!!!」


 みぃなの覚醒シーンのテンションの高さはやばかったです。

 もはやこれが本編なんじゃない、と思えるほど素晴らしいシナリオ。車輪の国の序章の名にふさわしい物語! とにかくすごかったです。

 もう、話が長くてすごくて、どっからどう話していいのやら全然わかりゃしないんですが。


 将臣のキャラは、主人公としては珍しいタイプですが、芯の強いところはやっぱりかっこよかった。彼があんな風になると思うとちょっと何があったの、って感じですが、最後を見て納得です。
 本編での法月先生は、見るからに正義を語った悪って感じですが、やってることは間違ってなかったんですよね。彼自身の信念がそうさせたんだろう、と信じていましたが、この話でそれがしっかり分かってよかったです。

 しかし、「固定概念だよ」とか牢獄ネタとか、本編との対比がおもしろいなぁ。特に牢獄での生活は、本編は半分ハーレムみたいで仲間内での殺伐とした空気はあまりありませんでしたが、こっちは本当に殺伐としている感じが出ていてよかった。将臣自身が疑心暗鬼を覚えて、そしてそれが覆った瞬間の後悔がなんともいえないよさを出していると思います。
 そして、将臣にとって越えるべき存在であるアリィを超えた瞬間は、鳥肌がすごかった。そりゃあ、このまままんまとアリィの策略にはまるとは思わなかったですけど、冷静な将臣らしい超え方だったのでよけいに見ててかっこよかったです。
 でも、確かにこういう勝ち方した将臣からすれば、賢一の策は見破られないよな、と思います。その辺も、うまくできているなぁ。

 そんな風にちゃんと敵を打ち倒すまでしたのに、それでも最後がバッドエンド風なのは、やっぱり過去編だから。越えるべき壁を越えても、越えられない壁がまだ存在する。社会という大きな壁の前に、将臣は下るしかなかった。その諦める理由も、愛する女性のためという理由だったのがよかったなぁと思います。さすがに、社会のシステムを変える、という生き方は、やっぱり大きな存在の中にいる以上、変えざる負えなかったようですけど。
 それも、賢一が最後に乗り越えてくれたので、将臣もある意味で救われたんじゃないかと思います。


 そういえば、賢一ですが、あれって拾い子だったんですね。
 三人の子供、というのがなんか良かったです。これが将臣がわざわざ賢一に目をかけていた理由か、と思うと、なんか感慨がすごい。
 自分がなしえなかったことを、賢一にかけていたことを思うと、本編のバッドエンドでの切れようとかはしかたないなぁと思ったり。


 他のキャラクターについてももう少し語りたいところですが、あくまで将臣に視点を当てたまま終わりましょう。(三郎とか、マジで「あ、こういう人なんだ」と思う人でしたけどね)


 将臣シナリオのラスト、強制収容所への潜入は、BGMの『watch out!』と合わさってすごいテンションあがりました。
 潜入する前の賢一との電話は、もう健が三人の子供だってことが分かっていることを考えると、感慨がすごいです。そして、そのときの「母に、会わせてやろう。必ず、な」には、ぐっと来るものがあります。

 あと、アリィとの対面における、最後の言葉。

 「そこをどけ、豚共。私はこれから、最愛の人に会いに行かねばならんのだ」

 セリフの文字がなかっただけに、伝わってくるものの大きさが半端なかったです。
 ああ、もう。この感動を言い表す語彙がないのが悔しいくらい、あれはやばかった。アリィに銃を突きつけて、凄みのある言葉で語られる阿久津将臣の願い。そこで話が終わってしまうのもまた……。ああ、このあと本当にどうなったんだろうか!?
 無事みぃなと再会できたら、どんな反応をするのかすごく楽しみだったんですけど、仕方ないですよね……。

 まだ気持は言い足りないですけど、本当に、すごいシナリオでした。



○南雲えりシナリオ
 「おいあんた、誰だか知らねえが、なぁ……
  ……ちょっとくらい、休んだらどうだ?」


 番外編、というか、本編で一瞬で殺されたヒロインみたいな人が、どうして遅れたのかが語られる物語。

 んー、まあ、骨休めとしては丁度いい話ではあったと思います。とりあえず、この人が何らかの野心をバリバリに持ったまま死んだわけじゃない、とわかっただけでもまだ救いはあるかなぁ、という感じ。
 でも、野島さんの最後のセリフにはぐっときたなぁ。



○大番外編 OMAKE
 「あらやだ、目が本気」

 なんていうか、ひとつ前の南雲えりの短編の感動を返せと言いたくなるような非常にディープでドープな内容の物語でした。

 ……っつぅか、がっつきすぎだぜえりさん。いくらエロなしで一瞬で死んだから、ヒロインになりたいからって……。

 まあ、それでも全編わたって爆笑させていただいたわけですが。
 特に一番初めのコラージュ画像は面白すぎです。洞窟探検のCGなんて、宙に浮いちゃってるし。あれ、ぶっちゃけさちの画像の首だけ入れ替えただけだよね……。

 南雲えりのキャラクターのぶっこわれ方が異常なこのシナリオ。もうその一点のみに尽きる話ともいえないことはないですが。しかし、ほんとにこのキャラ、ただインパクトを与えるためだけに作られてたわけね……。
 エロシーンを見た後の、集合写真に写ってる幽霊にも笑わせてもらいました。





 そんなわけで、感想終了。

 いやあ、将臣シナリオに関しては、ほんとファンディスクとは思えないくらいのすごい内容でした。

 それはそうと、エンディング曲の『live』ってのって、もしかしてみぃなが作詞した、ってことになってるのかな。聞いていてふと思ったんですけど、牢獄でみぃなが書いていた歌詞と一致しますしね。だとすると、一層感慨深いなぁ。


 ヒューマンドラマ、というに値する素晴らしい物語だったと思います。


 さて、ちょっとG線でもやり直そうかな。



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『車輪の国、向日葵の少女』 各ルートエンド 感想



 『車輪の国、向日葵の少女』の各ルートの感想



 とりあえず、ハッピーエンドの後にバッドエンドの感想をするというのもあれなので、バッドエンドから感想やっていきます。



○さちルートバッド

 自業自得。賢一逝ってよし。

 このエンドにつっこむには、賢一の法月さんへの宣言を簡単に撤回することにもつながりますからね。まなが認めない絵は買い取らないって言ったんだから、ちゃんと守らないとね。

 法月さんが目の前にいるだけで、「あ、殺されるぞ」、と思ったのは僕だけじゃないはず。


○灯花ルートバッド

 ……いやぁ、悲惨だ。

 こっちはかなり同情しちゃいました。まあ、大音親子が好きだからってのもあるかもしれませんが、たった一度の過ちで取り返しのつかないことになって、壊れてしまった灯花が可哀そうで……。(いきなり自慰をし始めたところは、もう悲しくてなんか泣きそうになりましたよ)
 ついでに完全無気力になっている賢一も見ていて悲惨だった。磯野からひたすら「犬」と呼ばれる毎日。まあ、言われても仕方ないと思っちゃってるところがなぁ。

 G線上の魔王のバッドエンドは全部悲惨でしたが、それと同じくらいひどかったなぁ。


○賢一教官エンド


 森田さん怖いっす。

 妙にリアリティのあるバッドエンドだったな……。
 要するに、法月さんと同じってことを言いたかったんでしょうね。立派に成長しちゃった賢一は凄味があって、もう完全に法月さんが乗り移っちゃってるよ。
 ってか、もしかしたら法月さんも同じ気持ちだったのかな、と思うとなんだかやるせないです。





 さて、ここからはハッピーエンドです。





○ハーレムエンド 
「さあ、ようやく本来のラブラブ萌え萌え路線になってきたわよ!」

 賢一、一度死のうか。

 いや、結構よかったんですけどね。幸せいっぱいって感じで。ただ、みんな賢一引っ張りすぎ……。
 磯野が不憫すぎてなんだかなーです。
 せめて集合写真に磯野も入れてやって……。

 あー。でも、灯花の、「わ、私はね、家庭的なのよ」というセリフには悩殺されました。




○さちエンド
 「まなのお姉ちゃんは、すごいんだよーっ!」


 成長したマナの登場はよかったです。
 もう、さちの物語はこの瞬間のためにあるようなものですしね。抱き合って上記のセリフを言ったところでは、鳥肌が立ちまくりでした。
 ええ話やぁ。




○灯花エンド
 「さあ、めしあがれっ!」

 つくづく、僕は大音親子が好きなんだなぁと思いました。

 ああ、もう。最後の「めしあがれ」で涙が……。京子さんと灯花の幸せそうな絵で幸福感が……。

 とりあえず、やってきた本当の両親は、本物だったようでよかったです。京子さんもちゃんと確認してますしね。法月さんもさすがにそこまで鬼畜じゃなかったってことか。(ただ、それだと三章の序盤で届いた手紙はなんだって話になりますけどね。そこは、父親の精神異常ってことで)



○夏咲エンド
 「だぁいすき!」

 まあ、正ヒロインと言うだけあって、一番きれいな終わり方をしたエンドでした。

 この無邪気な夏咲の姿は、確かに可愛いよなぁ。……ただ、どうにもストーリーとしての魅力が恋愛の方にだけしか傾いていなかったから、他のヒロインに比べて感情移入しにくい。

 『車輪の国、向日葵の少女』のエンディングとしては、一番きれいかなぁと思います。


 ……しかし、エロは正直イラン。



○璃々子お姉ちゃんエンド
 「あなたにとって、政治家って何?」
 「人を変える職業」


 このルートに関しては、『車輪の国、向日葵の少女』で提示された問題に対する、ひとつの答えだろうなと思います。
 お姉ちゃんがヒロインとして置かれていますが、それよりも重要なのは社会をどうやって変えるかという、大きな問題に対する、賢一が出した答え。三ッ廣さち、大音灯花、日向夏咲、まな、大音京子、磯野一郎太、そんな仲間や知人たちの姿を見て、成長する姿を見て、そしてたどりついた答え。作中、賢一がずっと疑問視していた問題を、自分なりに解決させようとしている姿に、いいなと思いました。

 この考え方は、賢一たちがSF小説っていっている、僕たちの社会でも言えることなんですよね。社会っていう大きな枠組みの中に、歯車としていれこまれている僕たち。おかしいと思うこともあるし、そんなのひどいと憤ることも多い。それはどんな世界でも、どんな社会でも同じ。問題は、どうやって生きていくべきか。
 なんていうか、ちゃんとこのルートを作ってくれたことがすごくうれしいです。普通、こういった類の作品でも、問題を提示するだけ提示して、放置することが多いですから。ちゃんと、登場人物の答えを描いてくれたのは凄いと思います。


 しかし、メッセージ性って意味で、もったいないなぁとすごく思います。ジャンルにも問題がありますが、何よりもエロゲーってのが……。もっと一般の人に勧めるべき物語だと思うんですけどね。







 まあ、何はともあれ、すばらしい作品でした。


 こんなものが四年も前に存在していたとは……。これをやらずにいたら損していたなぁと思いました。


 しかし、これをやったら、今度はG線上の魔王やり直したくなってきたなぁ。パソコンも変わって、インストールし直さなきゃいけないし、ちょうどいいからプレイし直すか。

 その前に、ファンディスクの方をやりたいと思います。なんでも、法月さんがかっこいいとかで。マジであのとっつぁん好きなので、楽しみにしてます。



『車輪の国、向日葵の少女』 4章&5章 感想



 『車輪の国、向日葵の少女』 オールコンプリート!






 うわぁ、素晴らしかった……。

 昨日、五章を終わらせた段階で気づいたら三時でしたよ。途中いろいろやっていたとはいえ、五時間くらいぶっ続けでやってたんだなぁ。


 もう、途中で終わらせることもできずにずるずるとずるずると引きずられるように読まされていって、何度もどんでん返しにやられて、その果てに法月さんのあの優しい声にやられて!
 引力がものすごかった。G線のときもそうだったけど、途中でやめられないんだわ。どういう風に決着つくのか全く予想がつかないので、じっと画面を凝視してしまう。セリフの一つ一つがいいので、ヴォイスまで全部聞いちゃう。なんていうか、普通こういうノベルゲーム系する時って、声がうざくなってとっととクリックしたりするんですが、不思議とこのゲームは全部オートモードで見て、セリフまで全部聞いていっちゃったよ……。

 四章だけじゃ物足りなかったので感想書かずに五章に突入しちゃったんですが……。しかたないので、一緒にやっちゃいましょう。






 四章 てのひら

 「大好きでしたから!」


 夏咲ルートで言えることはひとつ、すべては四章のラストのためにある。

 最後に夏咲が素直になるとは予想していたんですが、ここまで追いつめられた状況で、ここまで堂々と宣言してくれるとは思いませんでした。あのおどおどとして元気がなかった少女が、元の活発な向日葵のような表情を取り戻して、大好きだと叫ぶ。これまで我慢していた思いのたけをぶつける。その衝撃は凄かったです。

 過去編の夏咲は本当に無邪気で……。そして、徐々に明かされていく賢一の過去が、もどかしくも悲惨で。核心に迫り、決戦に向けて意識を固めるという意味でいい章だったと思います。

 ただ、まあ……。話としての魅力は、最後だけだからなぁ。ま、次の五章がよかったということで。







 それで、五章。


 あー、今さらですけど、ぶっちゃけこの五章のネタばれはやばいので、スルー決め込む人はここでバック。できたらプレイしたことがある人だけ読んで。










 五章 車輪の国

 「――手を貸そうか?」





 璃々子姉ちゃんパネェっすwww!



 もはやこれしかいうことがない。


 姉ちゃんのセリフのときの鳥肌は半端なかった。璃々子姉ちゃんの一枚絵に章タイトルが着た瞬間、「やられた!」って全力で叫んでいましたよ。うっはー。こりゃG線の比じゃねぇ。文句なしの複線回収だ。
 G線のときのあれは、矛盾もあったりしてハッキリ言って無理やり感があったんですけど、車輪のお姉ちゃんのこれはうまかった。設定をちゃんとうまく使っているし、極刑についてぎりぎりまで明かさなかった理由もうまい。ところどころ無理があるようにも思えるけれど、賢一の後にいないときもあったことを考えると納得はできる。ジェラルミンケースの中の下着も、まあ納得ですね。


 あー。っつーかお姉さま! テンションの高い姉ちゃん最高だよ! うっはー、すげー頼もしい。加えてギャグがさえすぎてる。この人のしゃべり口好きなんですよ。さっすがハードS。別にMじゃなくてもそのドSっぷりを見せられたら興奮しますって!



 いやぁ。ヒロインとしてはあんまり好きじゃないけど、キャラクターとしてはかなり好きだなこの人。





 そして、そのあとの怒涛の展開。


 まず、さちと灯花の救出作戦のときに、『watch out!』が流れたことにテンションが上がりまくります。やっぱBGMの中じゃこれが一番だわ。

 でも、面白そうだからという理由だけで僕はバッドエンドに突っ込みました。攻略サイト見てとりあえず分かっていましたからね。わざと五回も間違えるのは大変だったぜ……。

 まあ、そのあとはちゃんとプレイして救出したんですけどね。



 個人的に、灯花を救出するときの京子さんの登場にはふるえました。

 「灯花に、家の子に手を出したら、ただじゃすまないわよ!」

 ああ、もう。まだ泣くとこじゃないのに潤んじゃったじゃないか!

 この親子本当に好きです。車輪のエピソードの中で一番好きだわ。ああ、京子さん成長しちゃって……。灯花もうれしそうで何よりだ。



 そういえば、灯花とお姉ちゃんがもともと知り合いだったってのですが……。お姉ちゃん、こんなやさしい子になんてことを。
 子供のころの灯花は、今以上に可愛くて……そして純粋すぎて、すぐにお姉ちゃんの黒さに染まっちゃって。腕組んで顎上げて、「ぶっ殺すぞ」と喜んで行っている姿に大爆笑しました。
 ああ、もう。取り返しのつかないことをしてしまってwww!





 そして、そのあとは夏咲救出作戦。

 ここからは伏線回収の宝庫ですね。はじめからばらまかれてあった伏線も、このときにまいた伏線も、次々に回収してくれる。

 さちが書いた向日葵の垂れ幕。屋上に立っていたお姉ちゃんの身代わりの灯花。特に後者には驚きました。
 しかし、そんな風に全部がうまくいくわけにもいかず、法月さんとの決戦の時の左足にはまんまとやられました。これは、確かに想像もしなかったわ。一度賢一が左足を狙ってねじ伏せたことがあったからよけいに、そんなことはないと思っちゃったんですね。

 「我々は他人の思考を予測しているのではなく、指定しているにすぎない」

 
 さすがです、法月さん。

 っていうか、これってどちらかというと主人公理論なんですよね。強大な敵と戦うために、主人公たちが取る唯一の手段。それを敵がやるとこれほど恐ろしいものなのかと、まざまざと思い知らされました。
 しかし、飛んでもねぇなこの人は。自分がいつ、誰に襲われてもいいように、わざと弱点を作っておくなんて。一度賢一にねじ伏せられた時も、まだ賢一が本気でないとわかっていたからであって、もし敵が本気だとわかっていたら、すぐに反応できるようにしていたんだなぁ。

 策の練りあいで圧倒的な差をつけられて、もはや途方に暮れるしかありません。



 っていうか、この時点でどうやって法月から逃れるのかまったくわからなくなってしまいました。


 牢獄に閉じ込められて、極限状態まで持っていかれて。やってくる法月は脅威でしかない。密室状況で、一人ひとりに効果的な拷問をしいて行くところは、なるほどと唸るしかありません。ほんと、賢一のあれがなかったら絶対に逃れられてないよな……。



 賢一のドラッグについてですが、ぶっちゃけ薬中患者にしては壊れ方が弱いなぁとは思っていました。本当の中毒者は、クスリの種類にもよるでしょうけどまともな精神でいられませんからね。ましてやクスリを絶ってしまったら、一週間も持つとは思えないし。
 まあ、ゲームだしそれくらいの甘さはいいかなぁとか思っていたんですが、見事にだまされましたね。まさかそんなところまで計算づくとは、るーすぼーい、侮れぬ。

 一か月たって、最後に法月から「クスリがほしいか?」とせめられる賢一のシーンで、だんだんとおかしいと思い始めて、みんなの期待の中、賢一がクスリのことだけを口にしだしたところで「まさか……」と思いました。思考の指定。法月さんがやったように、まさか賢一も……。その予想が当たって逆転した時のテンションは、真夜中の二時だというのにものすごくハイでした。
 法月さんが確認を取り始めたのは完全に敗北宣言。あの絶対に折れそうになかった巨木が、とうとう賢一の前に倒れました。
 そのときの安心はもう……。。ヒロインたちの「信じてたよ」っていう涙が混ざった言葉に感情移入します。ああ、本当にダメかと思った……。


 しかし、本当にこの牢獄での戦いは緊迫感あったなぁ。

 スキップしても、かなりの分量がありますからね。オートモードで一時間くらいかかったかも。でも、それくらいの分量をかけたからこそ、絶望感がのしかかってきたし、最後の逆転が素晴らしかった。

 ひとつだけ文句を言うとすれば、下世話な話なんですけ下の世話の方かな。やらないわけにはいかないんだし、また賢一以外は女なんだから、あれもあるだろうし。一応用をたす穴があるとは言っていたけど、人がいる前でそれは大変だぞ……。いや、冗談じゃなくて。本当に、こういった監禁っていうので一番怖いのはそこですから。


 ま、そこはみなさんの思いやりの精神で何とかなった、としておきましょう。




 そのあと、脱出して町から逃亡。洞窟についての伏線を回収して、一気に町の外まで。

 その時に出てきた磯野については、もうグッジョブとしか言いようがない。ここまで、本気でこの男はここぞって時に出てきてくれる。活躍自体がサポートに徹していたので目立ちませんが、こいつ大好きです。精神力とかの面でも、一番すごいよなぁ。こいつが監禁された場合、たぶん賢一のような長期的なだましがなくても、うまく相手をだませたんじゃないかと思いますよ。
 しかし、そのあとにもまたどんでん返しが。なんつーか、もう簡単に終わらせる気はない、っていう意思表示だねこれは。提示された山じゃなくて、山を半分くらい超えたところで明かされた崖を登れと言われているようなもの。もうここまでどんでん返しが続いたら、最後まで付き合うしかないじゃないですか。

 挿入歌は、G線の方がはるかに効果的だったけど、車輪の方もそこそこ雰囲気出ててよかったです。弱気なお姉ちゃんが、最後の最後で賢一を叱咤するときなんか、マジでよかった。


 そうして、地上に上がったときに立っていた法月さんが……。


 法月さんについては、正直嫌いになれません。
 あれだけ悪役に徹していても、なんだか『本当にそれが正しい』と思ってやっているようには思えなかったからです。ただ、『そういうことも必要だ』という意味で、反面教師的な立場に自ら立とうとしている。そんな姿が、すごいなと思います。
 まあ、実際こんなやつが上司だったらいやですけどね。ただ、キャラクターとしてはすごい存在感。こんな男に、最後の最後で認められたら自信にもなるでしょうよ。
 G線の権三は極悪でしたが、車輪の法月さんは偽悪って感じですね。どちらも、極めきっちゃっているので冗談が通じないとんでもない奴らですが、不思議と嫌いになれない。生き様が『信念』を持っているからだろうなぁと思いますが。






 そんなわけで、一気に書きましたが、すごくいい話でした。

 しかし、およそ一週間で片づけてしまった……。

 時間もあったからでしょうが、何より息もつかせぬ展開がよかったです。





 あとで、それぞれのエンディングについて感想書きまーす。



『車輪の国、向日葵の少女』 三章 感想

 ……車輪の国の、三章目、終了……



 優しすぎるぜ、灯花……



 そんなわけで、感想行きます。







 まず、一言をあげるとしたら……


 「私は、一生子供でいい!」




 もう、ラストはいいセリフがいっぱいありましたけど、灯花のルートで一番の主題はこのセリフまでの流れに凝縮されていると思います。

 『大人になれない義務』を背負っていた灯花。たとえ義務が解消されたとしても、それまでの名残で自ら選択することができない。自ら歩むことができない。そんな彼女に課せられた、一番の試練。
 悩みに悩んで、それでも決められなくて。結局、また人に決めてもらって。それでも、彼女は自分で選択しなかった。いや、選択しないことを選んだ。
 大人になるには、何かを選んで何かを捨てていかなければいけない。その過程で、誰かを傷つけることになっても仕方がないこと。そういった仕方がないことを越えていって、人は大人になっていく。それを灯花はしたくないといった。そういったことでしか大人になれないのなら、大人になんてならなくていい、と叫んだ。

 そこまでの流れで、灯花が自分で『決める』ようになって、大人になることが主題だと思っていたんですが、そうではなかったんですね。そういう風に切り捨てていくだけが成長じゃないんだということを示すような話だったと思います。いや、正直解決法自体は難しい話じゃないんですけど、その意味を考えるとすごいなぁと思います。




 っていうか、前半は確かに灯花がヒロインでしたけど、後半は明らかに京子さんがヒロインだよな……




 前半は、とにかく京子さんが怖かった。明らかに精神的に不安定で、どんどん灯花に対する義務がひどくなっていって。父親からの手紙の下りは、たぶんそういうことなんだろうなぁとは思っていたのですが、さすがに目の前で破るのはまずいですぜ京子さん。まあ、あとで誤解は解けましたけど。(でも、ひとつ疑問なのが、どうして破いた手紙をセロテープで張り付けてたんだ……?)

 研修に行った京子さんを、灯花の「助けて」の一言で助けに行った賢一はすごくかっこよかった。その時に流れた『watch out!』っていう曲がまたいい。洞窟に閉じ込められたさちを助けるときにも流れましたが、これ流れるとすげーテンションあがるわ。今まで何もできなったが、今はできる。そんな自信に近い何かを感じられます。

 そのあと誤解を解いて、親子で話すところは本当にしんみりとしました。一応、いろいろなぞも解けましたしね。何で片親なのにどっちも『大音』なのかはすごく気になっていたんですけど、なるほど、って感じです。かなり複雑ですねぇ。



 次の日からの京子さんの豹変には爆笑しました。やべえ、なんだこの馬鹿親!
 精神的に安定していないのは確かなんだろうけど、本当に灯花のことが好きなんだなぁと思えるシーンでした。全部見終わったあとに、このぶっ壊れた京子さんを見返すと、なんともいえない気分になります。



 で、後半は、とにかくじれましたね……

 提起された問題は、そもそもあの『手紙』の件があったので、「いや、それは大丈夫なの?」ってずっと心配だったんですが、とりあえず話がサクサク進んで行ったので、『大音夫妻は改心した』ってことで話を進めてみました。
 まあ、それは一部正しかったみたいで、とりあえず相手の親が最低な親だった、っていう話はなかったようです。なので、どちらかといえば後半の問題は京子さんの心の闇の方。

 たいていの謎は明かされていましたが、本当に核心に迫る部分だけはぎりぎりまで明かされてなかったんですよね。
 灯花が火傷を負った時のCGに関しても「あれ? だったらこの構図おかしくない?」とはずっと思っていました。京子さんは、『鍋をしていた』って言っていたので、だったら台所の場所と立ち位置が逆じゃないか?と。最初は原画のミスか、と思ったんですけど、ちゃんとそこも回収されてくれてよかった。

 ……っていうか、賢一よ。切り出すタイミングが悪すぎるぜ。もうちょい早くいうこともできなかったのか? 灯花が火傷を負ったのはケーキを焼いていたとき、って言った時に違和感はあったはずだし。


 まあ、でもそのあとの展開はよかったのでとりあえず文句はなしです。


 賢一の告発で壊れてしまった京子さんの暴れっぷりは、今まで感じていた不気味な均衡が崩れたんだ、ってことを意識させてくれてやばかったです。なんか、ずっと不気味だったんですよね。その理由は、京子さんの告白で全部理解できました。
 親から愛されない子供が親になったら。しかも、それが実の子供じゃなかったら。もともと危うかった精神が壊れていく。叫ぶ京子さんの姿は、駄々をこねる子供のようでした。どうして自分は不幸だったのに、灯花は幸せそうなのか? 自分はとても辛い思いをしてきたのに、どうして灯花は楽にしているのか。そんな稚拙な、それでいて心の奥底に根を張った感情がすべて爆発した剣幕は、恐ろしいほど。悔しくて、うらやましくて。
 京子さんは大人に成りきれていなかったんでしょう。そもそも、大人に成れなかった、といった方がいいのかもしれない。親にまともに接されなかった自分が、まともに娘に接することができるわけがない。そんな気持ちが、強迫観念としてずっと付きまとっていた。自分は大人に成りきれていないと、半ば暗示のように思い込んでいた。だから、ときおりあんなに不安定になったし、灯花に対してひどく当たってしまった。

 そんな京子さんを救ったのが、灯花の優しさだったってのが、すごく良かった。
 昔、京子さんが自分の母親にされたように、灯花の手料理を拒絶したというのに、灯花はそれすらも受け入れた。「おかわり、あるから」って彼女が言った時は、本当にやばかったです。母親の苦しみを全部受け入れてやる、という覚悟があるその一言が、どれだけ強いことか。
 灯花は優しいというのは、これまでの話を見ていればわかったことですが、それでもここまで凄いとは。
 でも、考えてみれば簡単な話です。これまで灯花は、その優しさを向ける場所がわからないでいた。だからずっと悩んでいたけれど、ひとたび自分がどうすればいいか分かったら、彼女は向ける感情を惜しまない。その優しさを、惜しみなく与える。

 大人にならなければいけなかった少女が、『大人にならない』を選択することで成長する、っていうのがいいなぁ、と思いました。


 ああ、しかし本当に優しいなぁ。
 最後の選択だけじゃ、ここまでやさしいとは思えないんですよね。それまでの積み重ね、三章全体で表現された灯花の性格があったから、最後の選択にうなずけるし、その優しさに感動できる。子供っぽいけどわがままじゃない、人を思いやれる優しい子。そのひたむきな優しさは、それまで優しさに触れることのできなかった京子さんにとってはこれ以上ないものでしょうね。





 ……っていうか、なんかマジで灯花が主人公で京子さんがヒロインな気がしてきた。
 まあ、賢一は必要な存在だったんですけどね。その場にいて、大音親子の成り行きを見守っていることが必要だった。第三者っていう視点がなかったら、灯花も京子さんももっと早く駄目になっていただろうし。

 はぁ。しかし、京子さんが救われて良かったなぁ。(←なんかもう、これが一番大切な気がする)
 もう僕の中でベストヒロインは京子さんです。





 あー、垂れ流したらものすごく長くなった。


 さて、とりあえず次は夏咲です。「どもどもです」の夏咲。メインヒロインのはずの彼女には、どんな話が待っているのか。



 そういえば、結局「ぶっ殺すぞ」ってのはなんだったんでしょうね……



 PS:
 璃々子姉ちゃんやばすぎ。変態だー!
 ハードMへの第一歩。マジパネェ。


 さらにPS:
 最後の法月さんの話ですが……。あれはどう解釈すればいんだろうか。もしあの話が真実だとすると、ちょっと行き過ぎなきもしないでもないんですよね。まあ、法月さんの権力があれば家庭裁判所の記述とかも偽れるかもしれないけど、最後に法月さんが笑い飛ばしたりもしたので、なんともいえないなぁ。それに、もし偽装家族が本当だったら、わざわざ灯花に会いに来るって約束するのもおかしいし……
 タイミング的に抜群だった理由は説明できるんですけどね。どうも、なんかその説明で納得したくないって気持ちが強いです。なにぶん、まなの時とは違って、そこまでの必要がない気もするので。
 まあ、願望ですけどね。


『車輪の国、向日葵の少女』 2章 感想

 今日一日が車輪の国をやっていてつぶれました。どうも、西織です。


 2章のさちルートが終わったところです。終わった……うん、終わったはず。とりあえず3章に入りました。

 ただ、何なんでしょうね。ルート分岐がよくわからない。2章でさちと賢一が付き合うことになったところで完全にさちルートに入ったかと思うと、2章が終わった後にそのまま3章に入っちゃったし。賢一このままさちと付き合ったままで灯花のもとに行くつもりか……? それとも、付き合ったことだけリセットされているんだろうか。よくわかりません。



 まあ、そんなことはとりあえず進めればいいことで。

 2章の感想やりまーす。



 G線上の魔王のときは変な風に気合い入れて空回りしちゃったので、今回は感想の垂れ流しで。



 こッから下はネタばれありますよ~








 とりあえず、この一言。


 「よーし、今日もびりっとがんばるぞー!」



 この一言をいうときのさちの眼が大好きです。


 しかし、本当に魔法の言葉だなこれは。なんか言うだけで結構元気になれる気がする。まあ、よくいわれていることですが、プラス思考の発言が元気を分けてくれるんですね。




 さて、しかし何から話せばいいのやら。


 とりあえず、洞窟探検のときの賢一はかっこよかったわ。岩に挟まって時間が来てしまったさちに無理やり薬を飲ませた後の、「楽勝だな」の発言にはしびれました。俺はもう樋口健じゃないから。だって。
 くぅ~。かっけー!

 洞窟探検自体、もうドキドキの連続でした。2章の前哨戦とは到底思えないほど濃い物語。でも、そのあとがもっとすごかった。



 まなを助けることができないと知ってブチ切れるさちと、それを賢一が助ける。札束をぶちまけて叫ぶさちに震えまして、もうここで終わりでいいんじゃない? とまでところまで思ったんですが、それも違って、むしろそこからが本番でした。

 あれだけ固い覚悟を持っていて絵を描くことに臨んだのに、どんどん怠惰になっていくさち。その姿には、まああんまり良くはないですけど共感しちゃったんですよね。十日っていう長い期間と、昔のプライドが邪魔して思うようにできない。今日は体調も悪いし、雨も降ってるし、明日やればいいや。確かにさちにはまなを助けるっていう大切な目標があるはずなのに、それでもまだぎりぎりまで追いつめられていないさちは、最後はどうにかなるんじゃないかと甘い予測を立ててしまう。
 そんな気持ちは、誰もが経験したことがあるはずです。

 さちの甘ったれた言葉は、ハッキリ言ってほとんどの人を不快にさせるでしょうが、それは人として共感できる部分があるからだと思います。そして、それに負けてしまう自分がいるから、心に突き刺さる。さちはちょっと精神的に弱すぎましたが、逆によっぽど強くない限り、その誘惑に一度も負けずにいられるなんてことはないと思います。


 そんなさちに、同情するわけでなく叱咤していく賢一は本当にすごい。確かに特別高等人としての教養もあるからそういう態度をとったんでしょうけど、それでもなかなかできることじゃない。憎まれ役っていうのは確かに必要ですが、それを進んでやりたがる人間は早々いません。最後に賢一は法月さんに切れていましたが、そういう憎まれ役を演じる要素は賢一自身にもある。
 普通のギャルゲー主人公だったら、こんな風にはならないしなぁ。これはG線の京介にもいえることだけど、確固たる自分をもって生きている人間だからこそ、こういうことができるし、かっこいいと思える。


 でも、そんな外からの圧力よりも、やっぱり一番強いのは身内からの圧力。他人から何言われても「お前に何がわかる」ですからね。そういった意味で、まなの言葉こそがやっぱりさちを動かしたんでしょう。
 ってか、まなは本当に凄いなぁ。自分から出ていくって宣言した時の笑顔がやばかった。子供だからわからない、じゃなくて、子供なりに分かってから彼女は行動しているんですよね。自分の行動が、さちにどういう影響を及ぼすかもしっかり分かっていて。拙いですがその真剣な言葉に、泣かされます。

 それは最後のところでも言えます。まなの言葉を引き金に、やっと本気を出して絵を描き始めるも、結局期限までに絵が描き終わらない。あと少しなのに、賢一に助けてもらって時間をもらいまでしたのに、それでも体が限界に達してしまった。最後の最後、賢一はとうとう甘くなってさちを助けようとするのに、最後までまなはさちに厳しかった。
 「お姉ちゃんは、全然だめだったってことだよぉ」ってセリフは、とうとうまなから出たさちへの本音ですごく苦しかった。まなは、ずっとさちに頑張ってほしかった。その頑張りが遅かったから、こんなことになった。がんばりが足りなかったから。こんなことになった。
 そのあとに続けられる、「まなのお姉ちゃんは、すごいんだよぉっ!」には、そんなまなのさちへのすべての思いが込められている一文だけに、ものすごい力がありました。

 なんてことない一言が、ここまで胸に突き刺さるなんて……。たまにこういうことはありますが、ひさしぶりだったのでよけいにすごかったです。


 なんだかんだでまなを助けられると思っていただけに、予想を裏切られてすごかったです。確かに、さちのような人間を成長させるには、こういうストーリーが最もいい形なんでしょうけどね。あいまいでも、実感のわかない目標ではない分、さちもずっと続けていけるでしょうし。




 ……しかし。



 最後の若本……いや、法月さんの所為で、マジで台無しだわ。
 あー、いや、僕もこの形が一番さちの成長にきれいなんだろうなぁ、なんて分析的な見方してしまいましたから、あんま言いにくいんですけど、こりゃひどいでしょ法月さん(泣) 一瞬でもあんたをかっこいいと思った僕が馬鹿だったよ!



 まあ、そんなこんなで2章終了。

 これから3章です。

 「ぶっこぉすぞ」の灯花です。

 なかなか楽しみです。



 PS:璃々子姉ちゃん超パネェwwwww


『オクテットレクイエム』 後編


 後編。


 もう、この話で一番のメインであるカインとジェニファーの言い争いを書いているときのテンションは今でも覚えていて、とにかく殴り書くような感じでした。読み返してて、それがじわじわと思いだされて、文章がおかしい部分にしても容易に書き直せなくて困りました……(苦笑)




 裏話として、カインが言っていた九年前の竜人っていうのは佐薙渚のことだったりします。あのへたれ主人公は、この九年後に時点では英雄と呼ばれるまでなってたりしまして、話もラストまでできているんですが、書く時間がねぇ(泣)

 あと、フィーネは完全に脇役あつかいですが、アルミナが言った一年半前の話では主人公の一人だったりします。それは書き始めてはいるんですが、なかなか難航しているので完成はいつになることやら……



 では、後編どうぞ。






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『オクテットレクイエム』 前編


 『ψの拷問吏』を消してしまってさびしくなったので、新たに小説アップします。


 こっちも、『ラスト・インフェルノ』と同じ一年半前に書いたものです。読み返すとさすがに描写が可哀そうなことになっていたので、全力で推敲したんですがまだちょっと危ういかな……


 話の構成的に、新人賞には出せないのでアップしっぱなしだと思います。


 こいつは、『火炎鳥の涙』と同時期……っていうか、火炎鳥の序盤でハワードが予知した話がこれです。
 ちなみに、冷静に時系列を見直してみると、佐薙渚と『ψの拷問吏』の話が同時期で、火炎鳥とこの話はその九年後でした。火炎鳥のときに言っていた、八年後ってのは九年後の間違いです。



 この話に出てくるジェニファー・クライエットは、僕の中ではハワードとカールスの次に古いキャラクターなので、かなり愛着があります。彼女と、あと四人別に絡み合う物語があるんですが、それを早く書きたいなぁ。


 では、前編どうぞ。
 後編は明日にでもアップします。







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プロフィール

Author:西織
この欄を編集するのを完全に忘れていた男。今年の四月に新社会人という名の社畜人生に一歩を踏み出した。



性別:男
年齢:22歳
血液型:A型
趣味:読書&執筆
将来の夢:作家(前途多難)

本の感想などを見たい人は、こちらをどうぞ
『空っぽの知識(読書日記)』
http://emptyreader.blog81.fc2.com/

自作小説専門のブログ作りました。
『空っぽの知識(自作小説)』
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同じFC2ブログを三つも作ったことにより、他のブローカーに訪問者履歴的な意味で迷惑が……あの、本当に申し訳ございません。


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