空っぽの知識
 かたよりまくった読書くんの日記
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漫画版月姫・堂々完結。それと月の珊瑚






 「オーバー・ザ・ムーン/ムーンライト。

 彼女が夢見たお伽噺は、あの月の果ての果てに」



真月譚月姫 10 (電撃コミックス)真月譚月姫 10 (電撃コミックス)
(2010/12/18)
佐々木少年

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 真月譚・月姫、ここに見事完結でございます。

 いやはや。全十巻。原作の良さを十二分に引き出しつつ、オリジナリティもふんだんに盛り込んだ物語。かつてここまで成功したコミカライズがあっただろうか。ファンのみならず原作者さえも感嘆するほどの物語の結末に、ただただ酔いしれるのみです。
 何がすごいって、上で引用もした帯のキャッチコピー、本当は月姫リメイク時に使うはずだったコピーらしいんですよ。それを使ってもいいと原作者が太鼓判押すほどの出来栄え。これがすごいと言わず何と言うのか。


 とりあえず読めとしか言いようがないです。原作を知らなくても十分楽しめるし、また原作を見てみたいと思わせるだけの勢いがある。本当に月姫リメイクが待ち遠しい。




 ここからネタバレ含みますので未読の方はご遠慮を。







 もう、本当にすごかった。

 最終話の加筆修正はもとより、教えて知得留先生コーナーの後にあらわれるEVER AFTER.満月の夜に草原で寝ころぶ志貴と、そこでの運命的な再会。原作にて『月蝕』と名付けられた、遠野志貴の救いの物語。彼の人生を決定づけることになった存在との再会は、ただただ静かに流れるように紡がれる。

 しかし、月蝕自体は、おそらくやってくれるだろうと期待していました。ただ、アルクトゥルーエンドから月蝕に至る場合の話の流れをどうするんだろう?と思っていたら、そのあとにまたまたやってくれた。


 いや、ほんと、千年城に乗り込むとはまたド派手な……。


 この辺はもはや完全にオリジナルなわけですが、それでいてまったく違和感がないところがすごい。確かに、トゥルーエンドのあとで志貴がこの行動に出る可能性もあると思わせるだけの説得力があります。ってか、こうしてみるとこういう行動に出ない方が不思議にすら思えてくるという。まあ、原作の方はハッピーエンドが別にあるからトゥルーであれ以上やるのは野暮ってもんなんですが。


 つうか、加筆するって確かに言ってたけど、これほどの加筆をすると誰が予想したか!! 確かに調子の乗って描きすぎたって言うだけのことはある。マジで佐々木先生パネェっす。それだけ原作が好きってことなんでしょうが、これほど原作と作画が相思相愛ってのはなかなかないよ。
 もう個人的には青子先生の振り返り絵見るだけで満足してたって言うのに、最後のアルクの抱きついてくるシーンみて死ぬかと思った。部屋中を覆う鎖が次々と斬られて、王座の手すりに腰掛けてアルクに声かける志貴のカッコ良さが半端ない。ああもう、惚れてまうやろー!!



 こうして見てて思ったんですが、志貴ってやっぱり王子様って感じなんだよなー。思想にとらわれない天然の正義の味方って風に作者は語っていますが、彼はどちらかというとヒロインにとっての王子様なんだと思う。その辺が、Fateの士郎と立ち位置が違うというかカッコ良さの形が違う。士郎は誰かのためといいながら自分のあり方を定めることに固執しているわけだけど、志貴の場合は自分という存在に答えのようなものを見つけていて、悟っているんだと思う。だから、迷いのない行動がとても魅力的に映る。
 まあ自分はどっちかというと士郎の方が人間味があって好きだったりするんですが、物語の主人公としてはやっぱり志貴の方が映えるな、と思ったりもする。

 いや、ってかホントに、最後のアルク抱きかかえるシーンが物語の〆として半端ないクオリティ出しちゃってるって。志貴さんマジ白馬の王子様。まあ、ベッドじゃ絶倫鬼畜野郎だが。
 また、微妙に殺人貴状態の志貴も表現してくれているところがファンとして胸熱だわ。赤い聖骸布で目を覆うところがカッコよすぎる。「だから先生……なんの心配もないんだ」って、悟りきった風なのがもう……。



 ああ、もう。ホント最初から最後まで、佐々木少年すげーで終わってしまうようなコミカライズだった。メルブラのコミカライズも悪くはないんだけど、やっぱり『月姫』としては佐々木少年が一枚上手だと思う。
 この調子で歌月十夜も……ってか個人的にはFateのHFルートとかのコミカライズをしてほしかったりするんだけど。漫画版FateじゃどうあがいてもHFルートは再現できないわけだし……。ううん、ほんとこの人の画力と構成力があれば、オリジナルも十分面白いと思うのに、それでもほかの型月作品のコミカライズやってほしいと思うくらいレベル高い。
 よし、まずはこの佐々木少年版月姫を参考にアニメを作ろうか。え、もう真月譚アニメはあるって? いやいや、ご冗談を。某工事漫画も真連載していることですし、真・アニメ化はここからですよ。期待していますよ、永遠に。





 そんなわけで、なんか言いたいことの半分も言えてない気もしますが、このへんで。漫画版月姫、見事に完結でした。








 それと、今日は『坂本真綾の満月朗読館』において、奈須きのこがシナリオ担当した『月の珊瑚』が朗読されました。
 自分はこれを聞くためだけに仮眠時間を削って(今日夜勤なのにね!)聞いたわけですが……うん、すごくいい話だった。やっぱり奈須きのこって、情感持たせた物語を描くのがすごいよね。ケイ素の少女と月に降り立った男のすれ違いと相思相愛の片思いが少しずつ繋がっていくのが何とも言えない気持だった。ホント、これは文章でもう一回見たいわぁ。



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コメント

何よりも読み終えた時に胸にとてつもない満足感と寂しさ
そして佐々木少年さんに対する『ありがとうございました』という気持ちが湧き上がってきましたね。
いや、本当月姫が好きで好きでないとここまで愛に溢れたものは書ききれないでしょう。

志貴はヒロインにとっての王子様なのでしょうが、青子先生との会話にもあったように
自分の幹となるものが、子供時代の出来事から作られてしまっているんでしょうね。
だからこそあれだけのまっすぐな人間になっているわけですから、自分のこれまでの人生を
楽しかったと言い切れるんでしょうし、これからを楽しみだと言えるのでしょうね。
あの月蝕のシーンは原作やってた時も心に深く残りましたが、佐々木少年さんの漫画で見ると
一際輝いて見えましたぜ。
そして千年城乗り込みのオリ部分に関しては、Trueのあの寂寥感を本当にいい意味でぶち壊してくれました。
ああちくしょう!こいつカッコイイなあ!!本当にカッコイイなあ!!
ここまでやって下さると、ファンとしてはもうぐうの音も出なくなってしまいますね。
『まほよ』のコミカライズがあるとしたら奈須さんとしても多分佐々木少年さんを推して来るだろうなーと考えてますが、HFのコミカライズを佐々木少年さんがやったなんて想像しただけできっと狂喜乱舞するでしょう。
なにはともかくこの漫画版真月譚月姫に出会えたってのは感謝しきれないものでした。

あと月の珊瑚。自分も聞かせてもらってましたが、3部の両片思いといったあの切なさ溢れる綺麗さは坂本さんの朗読も相まって本当に聴けてよかったと思いますね。
本当、文書化してくれないものでしょうか……会場限定のブックレットとか一般販売ないのかなあ

他にも色々型月ニュースが今日は飛び交ってますが、このあたりで〆ときますね。
[2010/12/21 22:47] URL | サバ味噌 #- [ 編集 ]


ほんと、この作品が好きだからこそ描きあげられたコミカライズという感じでしたよね。いろいろといいたいことはたくさんあるのに、うまく言葉が出てこないのがもどかしいです。

志貴のかっこよさってのは、どこか飄々としていながら芯が一本通っているところですよね。この辺はやはり死を身近に感じているというのもあるのでしょうけれど、自分という存在を冷静に眺めることができていて、それゆえにどんなことでも受け入れられる。青子先生の言うとおり、本当ならちょっと曲がって育ったくらいが人間らしいのかもしれないですけれど、こういう風にまっすぐ育ったからこそ、遠野志貴という人間のかっこよさがあるんだよなぁと考えたりもします。
最後の千年城乗り込みは、ほんと作品世界を理解していないと描けないですよねー。ほんと鳥肌ブワッ、って感じでした。こんな展開を原作ありでできて、しかも文句がないなんてなかなかないですよね。
確かに、順当に行くとまほよのコミカライズが妥当かもしれないですね。まあ、佐々木先生自身がオリジナルをやらないということもないかもしれないですが。HFが見たいというのは、もう個人的には単純にナインライブズのシーンを絵で再現してほしくって……。

あと、月の珊瑚の方は、もうご存知かもしれないですが星海社文庫の方で来春から坂本真綾の朗読館で朗読した作品を順次発売するそうなので、そこで収録されるようです。会場で販売したブックレットの方には武内さんのイラストなんかは収録されていなかったそうなので、書籍化するときに一緒に収録するのかもしれません。何にしても、楽しみです。
今は最前線のサイトの方で期間限定で月の珊瑚の文章全文が公開されているみたいなので、そちらを読んで楽しみにしたいです。
[2010/12/22 21:36] URL | 西織 #fBhJEaUc [ 編集 ]


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西織

Author:西織
この欄を編集するのを完全に忘れていた男。今年の四月に新社会人という名の社畜人生に一歩を踏み出した。



性別:男
年齢:22歳
血液型:A型
趣味:読書&執筆
将来の夢:作家(前途多難)

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自作小説専門のブログ作りました。
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