空っぽの知識
 かたよりまくった読書くんの日記
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Steins;Gate(シュタインズ・ゲート) 感想


 シュタインズゲート感想やります。


 PSP版を待てずにPC版に手を出したわけですが、十分その価値はあったと思えるだけのものでした。いや、もうほんと面白すぎて脳汁やばい。


 とりあえず、プレイ中にもさんざんテンションあげまくったりアクション取っていましたが、ほんと物語中盤以降の展開が熱いです。序盤のぬるいテンポも悪くはないんですが、中盤以降の怒涛の展開には圧巻の一言。そして、多くの苦悩の中からたった一つと信じた道にたどり着いたときに迫られる選択が……。


 ぶっちゃけますと物語はループもので、ネタ自体は見たことあるようなものです。けれど、だからといって面白くないわけじゃない。主人公に課せられたクリア条件と、ループの制約がうまいこと絡み合っているので、結構新鮮に見れるんじゃないかと。



 続きから、ネタバレありです。











 たぶんキャラごとにやった方がいいかなーとも思うので、キャラクターごとに感想を。



○阿万音鈴羽

 鈴羽はなー。あれがなー。
 失敗したとかマジ勘弁。死ぬかと思った。
 なんか『失敗した』っていう部分だけアップされた動画がある、ってことだけ知っていて、いったいどんなシーンなんだと思っていたらまさかの衝撃ですよ。ほんとビビった。その前の父親判明の件があるだけに、えぐってくる衝撃が半端ない。
 けど一番堪えたのは、『あたしはなんのためにこんな歳まで生きて』って自分の全てを卑下してしまっているところです。人生全部が無意味だったって自分で思っているところが辛すぎる。記憶が戻った瞬間の絶望がありありとわかってしまって。
 けれど、彼女の絶望を回避するには、鈴羽の思い出を消さなければいけない。ラボメンとして過ごした日々や、父親捜しをしたこと。こんな日々も悪くないと思ったその感情すらも打ち消さなければならない、という選択を迫られるわけで。この時のオカリンの秤は、鈴羽の思い出を取るか、鈴羽の絶望を取り除くか。まゆりを救うという前提があるにしても、一番重視されているのはその点でした。この時はまだフォーンアイコンは出てこなかったんですけど、Dメール送らなきゃ、ってのは分かったんですよね。でも送れなかった。それはあんまりだろ、と思ってしまって。
 結果、オカリンは二日間を延々と繰り返すことに……。

 不可逆のリブート編に関しては、バッドエンドに近い感じだよなーと思うけれど、それでもまだ救いはある方なのかもしれないと思ってしまう。すくなくとも、二日間を延々と繰り返して神経をすり減らし、人間性をなくしていくだけだったオカリンを見ているので、まだ何かを行えるという希望があるだけましなのかも。
 しかしなー。二日間を延々と繰り返しているのを見て、ハルヒのエンドレスエイトを思い出したわけだけど、やっぱ長門の真似は普通の人間には無理だったんだな……。

 鈴羽はどっちに転んでも報われないキャラクターになってしまいましたが、絶望の過去を変えるという未来人の宿命とも言えるかもなーと思ってしまったりもしますね。うーん、切ない。



○フェイリス・ニャンニャン

 すげぇ。公式表示の名前がこれだぜ。
 ぶりっ娘キャラの彼女ですが、不思議と嫌悪感を抱かないところがキャラ造形のうまいところだなーと思ったり。唯一オカリンを押すことのできるレベルのテンションの高さで翻弄するわけですが、オカリンと似た感じでやっぱりそれも自分を作っただけで、っていう。
 父親を生き返らせる、っていう願い自体は予測がつくものでしたけれど、その思いの裏にある、父親がいない十数年の時間を考えるとなかなか切ないです。っていうか、Dメールの文章がまたいい。父親からの愛を確かめるために、自分を誘拐したことにする。そのDメールを打ち消すための文章が、『誘拐は冗談パパ愛しているまた会おうね』って……。いつもキャラを作っているフェイリスは所々で素の言葉が出てくるわけですが、この文面見た瞬間は個別ルートに入る瞬間よりも鳥肌立った。そりゃ辛いわなぁ……。
 この時にオカリンが秤としてかけるものは、まゆりの命と鈴羽の思い出の二つと、フェイリスの思い。鈴羽の思い出がプラスされている分、Dメールを打ち消す選択をしやすい状態とも言えますし、鈴羽の思いを踏みにじったという罪悪感が心の片隅にあるのでなんとか別の方法を探したい、と思う気持ちもある。その心の動きが子べ悦ルートに進むか本筋をたどるかの違いになるんだろうなと思う。

 そんで、分離喪失のジャメヴュ編。
 フェイリスとの関係を除いた全ての関係性を喪失してしまうという、オカリンにとって悲惨すぎるルート。ただまあ、見方を変えるとトゥルーエンドの次に平和なエンドと言えるかもしれないですけどね。
 望むべきものは全部かなったはずなのに、それでもさみしさを隠せないオカリンの様子がなかなか辛いです。自分の知らない世界にたった一人で放り込まれて戸惑うだけっていうのは想像を絶するわけですが、これまでの知り合いと一人一人会って反応を見るごとにその絶望感が増えていきます。もう許してやれよ……。
 唯一の救いはフェイリスとの関係がつながっていることだよなー。もちろんフェイリスの方は別の世界線で会ったことは覚えていないし、この世界線では別の思い出があるわけだけど、すくなくとも彼女がオカリンのパートナーであること自体は変わらないわけで。その一筋のつながりを頼りに、これから生きていこうと決心するオカリンの覚悟があるからこそ、このルートはまだ悪くないと言えるわけで。
 それに、世界線も、設定によるとω世界線とかいう本当にわけのわからんところにブッ飛ばされたようで、それならSERNのディストピアとか第三次世界大戦とかの可能性も薄いですしね。少なくともオカリンとタイムマシンが絡む感じでそうした未来になることはなさそう。

 それはそうと、フェイリスが留美穂のとしてしゃべる瞬間がやばいんですが。彼女がオカリンを『凶真』じゃなくて『岡部さん』って呼んだ瞬間自分の中でいろいろバーストした。



○漆原るか

 たぶん一番胸えぐってくれやがったエピソード。
 ルカ子ェ……。たぶんアニメで彼(彼女)見るたびに切ない気分になるぜおい。
 最後の最後で男の時の彼もオカリンに惹かれていたことが判明するわけですが、自分としては、『彼』の感情としてはそれは恋愛感情とまではいかないものじゃないかなーと思います。といっても、元に戻った後に返ってきた答えの『尊敬している』っていうのもまた違って、肉欲的じゃない情感的な惹かれ方じゃないかな―と思うわけです。けれど、それが女となったことで完全に異性として意識するものになったんじゃないかと。
 フェイリスの時もそうでしたが、別の世界線での記憶が混ざったときの混乱は尋常じゃないと思います。なにせ、オカリンのように記憶だけ引き継ぐんじゃなくて、全く別の体験をした人間の感情までも混ざってくるわけですから。男であるルカ子と女であるルカ子の感情が入り混じって、そのうえで男に戻らなければいけない、となれば、女である今の自分が抱えている感情は永遠に封じなければいけない。おそらく男に戻ったときにはそうした葛藤そのものがあまり意味のないものになるわけですが、だからこそこの時の『彼女』の葛藤の重みが感じられます。
 んで、ここでまたいいところが、オカリンがここで秤としてかけるものが、『まゆりの命』『鈴羽の思い出』『フェイリスの思い』の三つと、『ルカ子の思い』なわけですが、これって3:1に見えていて実際は1:1だったりします。すなわち、『ルカ子の思い』を打ち消す際に、これまで犠牲にしてきた時と同じ感情をまた抱かなければいけない、ということ。また同じことを繰り返してしまうという気持ちですね。『鈴羽の思い出』と『フェイリスの思い』は、秤としてかけるに値する後悔ですけれど、それは後悔であるがゆえに、打ち消す理由にもなるし、打ち消せない理由にもなるんです。
 ましてや、今回は自分とはまったく関係のないところにあるわけじゃなくて、自分を慕ってくれている女の子の思いです。色恋が物事を左右する、っていうのはあまりにも陳腐に感じるかもしれませんけれど、この場合は色恋が左右するからこそ意味がある、と思います。
 実際、鈴羽とフェイリスの二人を犠牲にしてきた段階で、オカリンの中で『もう勘弁してくれ』という感情が芽生えているのは確実です。もうこれ以上誰かの思いを背負うのはつらい、と。それは他者のためじゃなくてあくまでオカリン自身が耐えられない、と言うのがミソ。オカリンは、まゆりに対してもそうですが、全部自分のために動いているんですが、そのくせ他者の気持ちを背負おうとするから辛いことになる。もちろんそこで無感動に切り捨てられるような人間だったら初めからこんな状態に陥っているわけはないですが。
 だからこそ、ここでルカ子のDメールを打ち消すか打ち消せないかはギリギリだったと思います。っていうか、ルカ子が手伝ってくれてやっと踏ん切りつくかつかないか、ってレベルですからね。送信ボタン押す瞬間の『ボクのこと、覚えていてくれますか』の台詞が涙腺やばいって。俺を殺す気か。

 そして、背徳と再生のリンク。
 Dメールを打ち消さなかった場合のエンド。唯一まゆりを見殺しにするエンド。
 前述の通り、Dメールを送るか送らないかは五分五分の状態だったと思います。だからこそ、ここでまゆりを見殺しにするのは僕はあまり不自然に感じなかった。他の人の感想を見ているとあまり評判はよくないですけれど、自分はしっかりとまゆりの死を見届けて、そのうえで再起不能ではないかというレベルに落ち込んでいるオカリンを見ていると自然に見えるわけです。結局、彼がどちらを選ぼうと辛い思いをすることは目に見えていて、それを分かっていながらオカリンはこの選択をした。もちろん、今すぐタイムリープマシンで戻ってやり直すこともできるんでしょうけれど、それをやったとしても、一度でも見殺しにしたっていう事実だけは記憶に残っているわけです。だからこそ、けじめとしてそれを『なかったこと』にしないオカリンの感情は痛いほどわかります。
 そして、再起のきっかけとして、同じように記憶を引き継いで同じ罪を背負わせてしまったルカ子とともに生きるという道があるわけですが。これからどんな人生を歩んだとしても、二人は幸せの裏に悲しみを背負うんだろうなと思うと、最後のCGもあまり手放しに喜べないところがあるんですよね。たぶん、自分たちは幸せにならなければならない、っていう強迫観念じみた感情で生きなきゃいけないんだろうなぁ。
 ただ、その罪の意識を軽くすると言う意味でルカ子にやり残したことをやりなおさせる展開はうまいなとも思います。それがあったからこそ、まだしもこのエンドは救いがあるように思えたり。まあ、数十年後SERNのディストピアが待っている可能性大ですが。救われねぇ……。



○桐生萌郁

 お前らよー、どうせ西織はヤンデレ好きだから萌郁好きだろー、程度に思ってんだろー? えー? いやさすがの西織さんでもここまでガチな奴は好きにきまってんだろうがコラ

 もう序盤の指圧師のメールには何度吹かされたかわからん。一番やばかったのは円卓会議だな。無言のうちに見ろとせかすようなメールの乱舞には笑いっぱなしだった。シャイニングフィンガーww
 しかし、しかたないとはいえ個別ルートがないとは。まあ、どう作れよって話なわけだけど。これまでの個別ルート入りが全部『どうやってまゆりへの気持ちをなくすか』に終始していた分、萌郁に関してはそんな可能性微塵もないですからね。
 彼女との戦闘シーン(ガチ)はちょっと興奮したけど引いた。どんな痴話げんかだよ隣の西田さん若干引いてるよ。しかし本人たちにとってはガチの死闘だったわけで。怖いマジ怖いヤンデレ怖いメンヘラ怖い。
 この段階に来ると、もうオカリンってば犠牲を三つも背負っちゃっているからふっきれ感が半端ないよね。ルカ子のところがギリギリの引き戻りポイントで、そこ越えちゃったもんだからもう何も怖くない状態であって。いやあー、すごいわー。

 あと、ここで語っちまうけどFBの正体はマジでビビった。フェルディナント・ブラウンとかww。ミスターブラウンこと店長こと天王寺さんの裏の顔にはびっくりしたわけですが、びっくりはそれだけじゃ終わらなかった。トラウマ幼女がやばい幼女怖い幼女。もういろいろ衝撃的なチャプターだったよなホント。
 まあ、綯に一言言いたいことがあるとすれば、そういうお前はまゆり殺したがな……(まあ別の世界線のことだから言及するだけ無駄だが)


○椎名まゆり

 まゆりが正ヒロインだと思っていた時期が僕のもありました。
 おい……なんだよこのオチ……。いや、確かに救われてはいる。救われてはいるけどよ……。助手……。

 というわけで透明のスターダスト編。
 とかいいつつ、ぶっちゃけまゆりルートに進むのは確定事項で、問題はどうやって紅莉栖に対する思いを抑えるか、に終始してんだよなこれ。
 紅莉栖への気持ちが恋愛感情にまで達していない場合は、大切な仲間を見捨てることができるか否か、っていう葛藤。しかもここでの葛藤は、これまでの三人の犠牲とは一線を画して、完全に命そのものですからね。
 厳密にいえば鈴羽の場合は人生そのものを犠牲にしちゃっているので重さとしては変わらないかもしれませんが、鈴羽の場合はどう転んでもどうしようもなかったのに対して、今回は紅莉栖は生きることも死ぬこともできる、っていう状態にあることですよ。マジ残酷すぐる。これまでも何度も「もう勘弁してやれよ」と思いましたが、ここではその言葉すら出せないくらい衝撃でした。

 んで、結局見捨てる選択肢を選ぶことになるんですが、まあこの辺は紅莉栖ルートへの前振りでもあるしなー。っていうか後味悪すぎるんだよこれ。唯一β世界線の方でまゆりが紅莉栖のことデジャヴする演出があるから救いはあるけど、でもなー。正ヒロインかと思ったらこれかよー……。
 『幸せにしてください』っていう台詞もかなりいいんだけど、台詞の裏に隠された『幸せにならなければいけない』っていう感情があると思うからあんま素直に聞けないんだよな。うーん、どっちにしろ、犠牲の上に成り立つ幸せはないってことなんだろうな。

 まゆりの『重荷になりたくない』っていう言葉は、オカリンは否定していたけれど、実際重荷にはなっていたんだろうなと思う。オカリン自身はそうは思っていなかったとしても、はたから見る分には『まゆりのために』という理由に縛られて必死であがいていたわけですから。鳳凰院凶真というキャラクターにしても、もともとまゆりを救うために生まれたキャラクターですし、オカリンが率先して行うことは全部まゆりのためで、それはやっぱり重荷として映るんだろうなと思う。もちろん、オカリン自身は自分のためにまゆりを救いたい、って思っているんだと思うし、その辺のすれ違いが、切ないよなーと思うし、だからこそこの2人は、たとえ結ばれたとしてもふつうの恋人同士ではなくて、家族としての愛情しか育めないんじゃないかと思います。まあ、その絆があるから紅莉栖の犠牲も乗り越えられるかも、と思うけれど。



○牧瀬紅莉栖

 やって参りました正ヒロイン。
 助手。クリスティーナ。蘇りし者。セレセブ。栗ご飯とカメハメ波。おそらくオカリンによって一番あだ名をつけられた人物で、一番いじられ倒されたキャラ。
 アニメ版でもその可愛さの片鱗は見せていましたが、ゲームの方はその比じゃなかったぜ。まあまゆりよりの時はどちらかというと理知的な感じが強かったけれど、天才少女のメランコリィを解除してからは本領発揮もいいところだった。やばい可愛すぎるんだけどこの助手。ときどきネットスラング使うところとかマジやばい。
 そんな彼女は、いたるところでオカリンの助けをしてくれます。一番初めに、まゆりを救えないと気づいて途方に暮れていたオカリンに声をかけるところがすごい好き。もうあのシーンでぶっちゃけこの人には惚れました。ほんといい女だよなぁ。強くて、気高くて。弱さは抱えているけれど、だからこそ人間としての強さが映えるようにも思う。キャラとしてはツンデレキャラだけど、根底にある強さはオカリンと同じで本当に憧れる。

 でもまあ、それでも見捨てるしかないんですがね。エンディング見た時ショックだったわー。因果律のメルト編。てっきり救えるもんだって思ってたから余計にショックだったわぁ。
 しかも辛いのが、思いを通じ合わせた上で見捨てなきゃいけないっていうのがなぁ。何度もあがいて、何度もまゆりの死を見て、神経をすり減らしたあげくにようやく出てきた、『お前を助けられない』っていう言葉。紅莉栖のことを好きだって気づいて、一番大切だと思うのに、それでも見捨てなければいけないという苦悩。
 その時にオカリンは紅莉栖に告白をするわけですが、これまでと違ってオカリンの方からの告白なんだよなー。フェイリス、ルカ子、まゆりの三人と違って、オカリンの方から求めていった関係。後にも続く話ですが、この思いを抱えるために、二十日間という時間と、何度と繰り返したループが必要だった。でも、そんな重い気持ちを抱えているからこそ、これから来る別れを前にしたいちゃつきが切なく映るというね。

 最初のDメールを削除する瞬間、紅莉栖がラボに駆けつけてきた時は鳥肌立ちました。どうして、とオカリンと同じ思いを抱いてしまう。どうしてこの子を救うことができないんだろうって。一番大切なものを救えないっていうのは、あんまりにも残酷だわ。


 そして、トゥルーエンド。境界線上のシュタインズゲート編

 まずしょっぱなに明かされるβ世界線での未来にがくぜんと言う。おいこら鈴羽適当なこと言うんじゃないよと文句を言っても仕方ないのに言いたくなるこのやるせなさ。

 しかし、そのあとの怒涛の展開が熱すぎです。挿入歌が流れだして、救えなかったはずの彼女を救うことができる、という希望が芽生える。因果律のメルトでのあの苦しさ、悲しさを覚えているからこそ、この展開には熱くならざるをえません。それに、これでようやく一番初めのプロローグでの伏線が回収される、という興奮もあります。
 ただ、一度目の救出作戦はほんとうに唖然でしたけれどね。いや、本当に全部の伏線回収しやがったけれど、まさか自分で紅莉栖を刺すことになろうとは。やばいやばいとは思いながらもマジでその展開になって本当に一瞬呆然としてしまった。
 刺してしまった時の紅莉栖の言葉がまたやばい。『あれでも父親だから』って。オカリンからすると、紅莉栖を殺そうとする憎い男なんですが、それでも紅莉栖からすると大切なパパなわけで。それがわかってしまう台詞だからこそ、オカリンもショックもわかります。そりゃあんだけの悲鳴あげるわ。
 ってかなぁ。ほんと紅莉栖の父親への感情は切ないの一言に尽きる。彼女はただ、父親に褒めてほしかっただけなんだよな。その感情はやっぱり分かる。誰に褒められても、やっぱり親に褒められる以上の幸せってないと思うから。だからこそ余計に辛いわけだけれど。

 そして、失敗をして自身喪失して戻ってきて明かされる事実。中鉢論文が残った理由と、オカリンが一度失敗しなければいけなかった訳。
 その一度の失敗があったからこそ、それから十五年間、死に物狂いで研究にいそしんだ男がいた。たった一人の女を救うために、人生を費やして、計画を立てた男がいた。岡部倫太郎。マジでかっこ良すぎるぜ。

 最初のお前を騙せ。世界を騙せ。それが、シュタインズゲートに到達する選択だ。

 これ以上上がることがないと思っていたテンションがまた急上昇ですよ。興奮して死ぬかと思った。一度失敗した。だったら次は成功する。その確信もあって、興奮が抑えられなかった。厨二病みたいなことを言って、とか口では卑下しながらも、同じようにヤル気を取り戻しているオカリンを見ると、安心感が高まります。

 そして、二度目の挑戦。
 いや、血のりじゃ無理だろどうすんだろ、とか思っていたんですが、案の定血のりは使えなくなった。というか、このミスは十五年後のオカリンが見たらブチ切れるだろうな……。おいこらテメェ何やってんだって感じ。でも、そのあとのオカリンの選択がまた男らしすぎてやばい。予想はしていたけれど本当にやらかすとは。
 自分を傷つけて、死にそうになりながらも大切な女を守るなんて。世界をかけた作戦ですけれど、あくまでオカリンにとって大切なのが紅莉栖だってことがいいんだよなぁ。

 そんなこんなでエピローグ。
 無事シュタインズゲートに到達し、世界の改変を一つ一つ確かめていく岡部。ラボメン達一人一人にあって行く演出はベタだけどよかった。精神的に成長したルカ子の姿や、今を謳歌しているフェイリス、不幸になっていない萌郁と天王寺親子、そしてまゆり、ダル。それぞれにラボメンの証であるバッジを渡して、鈴羽には未来に渡すことを誓って、そして一つだけ残ったバッジ。ラボメンナンバー004。

 街中を歩く描写があったときに、これは来るな、って思いました。むしろ、ここでその展開をしなくてどうする、とすら思いました。
 岡部を探していた紅莉栖とすれ違う。そして、声をかけ、たがいに向かい合う。
 以前の世界線であったことは全部なかったことになっている。今の岡部と紅莉栖は他人同士。紅莉栖の認識としては、岡部は自分の命をかばってくれた恩人、と言ったもの。けれど、岡部からすると、一番愛した女性。
 そのすれ違った気持ちが、軽い一言のために、交差する瞬間。

 「いや、だから私は助手でもクリスティーナでもないと言っとろーが」

 この瞬間の感動は、やった人なら分かってくれると思います。
 確かに、気持ちがかみ合った瞬間。
 ああもう。ほんといいもの見たなぁチクショウ。




 というわけで、シュタインズゲートでした。
 くっそー。マジでいいもんやってしまったー。また記憶失ってもう一回やり直したい。
 っていうかマジで比翼恋理やりたいくらいだわ。箱買おうかなぁ。けど現在ガチでそんな状況じゃないのがなぁ……。

 とりあえず、忘れられない作品がまた一つ増えました。

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コメント

熱意のある感想、楽しく読ませて頂きました。
過去の日記を見ると、アニメから興味を持ってシュタゲプレイした感じですか?
個人的には、情報量の面でアニメは原作を超えないかなと思っているので(24話で終わるのかも不安)
シュタゲを堪能すると言う意味では、先にゲームをプレイしたのは正解ではないかと思います。
何よりもネット検索でネタバレを気にしなくて良いので、アニメの感想等も気軽に見れますしね。

同じシュタゲファンが増えるのは嬉しい事です。
今後はアニメの展開を追いながら、シュタゲの世界に浸るとしましょうw
[2011/05/27 02:42] URL | なつ #mQop/nM. [ 編集 ]


なつさんコメントありがとうございます。
シュタゲはアニメを見ていて、ゼリーマンズレポートの回を見終わった後に我慢しきれずに買いました。衝動買いでしたが全く後悔しない面白さでした。

確かに、アニメ版だけだと少しかけ足に感じる部分もあったりするので、原作を先にやっていると「ああ、ここはこういう意味か」と納得できて楽しいです。しかし、本当にこの話は24話におさまるんだろうか……(26話とればなんとか、と希望を持ってみる)

まだクリアして二週間ほどしかたっていない新参ですが、もう心はシュタゲワールドにどっぷりです。二次展開なんかもアニメ以外にいっぱいあるので、そちらに浸って行きたいと思います。
[2011/05/27 06:44] URL | 西織 #fBhJEaUc [ 編集 ]

オカリン最高すぎ
シュタインズゲートやってからすぐきました。
いやぁ的をいたことを書いていて共感しました><
ラウンダーの突入やら、綯のトラウマ量産やら、他もろもろ自分も精神が削られる思いで心痛めて見ていましたが、オカリンの芯の強さや人柄の良さに勇気を与えられて耐えきれました。
そんなこと言いながらも、日常生活に多少支障をきたしてまでやったわけですが、ここまでやりがいを感じれた作品はひさびさでした。
感無量です。どうもありがとうごさいました。な感じで、テンションが落ちず、他の行動に移れないほど釘づけにされました。
キャラは良いキャラばかりでしたがやはり助手は反則的でした( ̄∀ ̄)
もう、可愛すぎて、可愛すぎて…ニヤニヤがとまらないほど、良質なツンデレがツボにはまってたのしめました。
しかし何よりも大きかったのは感動だと思います。泣きゲーじゃないかと思うほど目頭を何度もジーンとさせられ心暖まりました(T_T)
総評はおおむね満足。神ゲーであることを再認識させられました。もうお腹いっぱいです。

アニメは動きあるぶん今はギャグ感覚で見ていますが、シリアスがどうなるかってとこですね。そこで分かれそうですが最後まで絶対見るつもりです。

長々と長文読んでいただきありがとうごさいました。
[2011/06/04 02:14] URL | ウメェ #- [ 編集 ]


ウメェさんコメントありがとうございます。
自分は一週間ほどかけてやったんですが、それでも同じように日常生活に支障をきたすくらいのめり込みましたね。一気に引きつけるような魅力のある作品だったなぁと思います。
前半のにじり寄ってくるようなサスペンスホラー感と、後半の怒涛の展開にはもう圧巻の一言で、もう次にこういう感情を抱くことができるのはいつになるだろうと思うくらいにハマりました。

やっぱり一番の魅力は主人公のオカリンの芯の強さですね。これがあったからこそ、物語が一層ひきつけるものになったんだと思います。そしてヒロインの可愛さ! やっぱり助手には悩殺されました。オカリンと助手の関係だからこそ見せる本音がたまらなかったです。

アニメに関しては、特に9話の演出がすばらしかったので自分はかなり期待してみています。まあ問題回は12話に来るみたいですが、その時の出来によってDVDまで考えなければならないだろうなと思っています……。
そしてアニメ版では綯が出てくるたびに「綯さんチーっす」と敬礼です。ラジオでさえも軽くネタ扱いされてた綯さんww。
[2011/06/04 13:40] URL | 西織 #fBhJEaUc [ 編集 ]


シュタインズゲートというアニメがやるらしい

プレイ済みの友人にアニメ見る前にゲームやれといわれる

ゲームプレイ、なにこれすごい

アニメを見始める

いろんな方の感想を見て回っている

ということを繰り返しております。
とてもアツい感想ですね。端々から伝わってきます。
私もゲームプレイして、久しぶりに震えておりました。
そのシュタゲ関連ですが、ノベライズも非常に素晴らしい出来となっています。
ゲームを単純に小説化したのではなく、ゲームをプレイしたことある人を対象に書かれている感じが、ひしひしと伝わってきます。
要所を押さえつつも、オリジナル要素を矛盾なく取り込んでいて、さらに裏設定の一部も描かれています。
是非お勧めできるので、興味があれば読んでいただきたい限りです。

いきなりのコメント失礼しました。
[2011/07/09 10:35] URL | きり #- [ 編集 ]


きりさんコメントありがとうございます!

シュタゲの小説版は、一応一巻だけですが読んでいますよ。
二巻も手に入れてはいるのですが、なかなか固まった時間が取れないもので、ちまちまと読み進めている状況であります。ノベライズのみでお勧め!とまではいきませんが、確かに完成度の高いノベライズではありますよね。

アニメも本当にうまいこと話を進めていますよね。気合の入った助手は可愛いし。でも、やっぱり原作を一気にやったあの興奮は今でも忘れられません。あー、記憶を失ってまたやりたい。

[2011/07/09 22:28] URL | 西織 #fBhJEaUc [ 編集 ]


アニメ視聴から待ち切れず、ゲームをクリアしてすぐに感想を読みました。
的を得た素晴らしいものだと思います。
読むと同時にゲームのシーンが浮かんで涙腺が…って感じですw

個人的にアニメ版の鈴羽エピソードはもっと丁寧に描いて欲しかったのですが、釈的には仕方が無いのですかね。

ラストのシュタインズゲートに向けてアニメがどう進むのか。
自由に動くキャラクター達に期待せずにはいられません!

[2011/07/21 02:12] URL | きったん #- [ 編集 ]


きったんさんコメントありがとうございます!

やっぱりアニメ見ていると耐えきれずに原作やってしまいますよね。そういう意味でも、すごくいいアニメ化だと思います。
鈴羽ルートに関しては、確かにもう少し余裕をもってやってほしかったというのもありますが、ぶっちゃけ不可能としか思えない量のシナリオを削減したうえで違和感なく物語を運んでいるという点で、これ以上ないというレベルの再現だったと思います。これからのことも思うと、各ヒロインに二話ずつくらいしか割り当てられないことはわかっちゃいるので、それをどう料理してくれるか楽しみ、という感じですね。

しかしアニメは基本崩れている助手の作画が神がかる瞬間が素晴らしい。そしてオカリンの顔芸が素晴らしい。いや、ホント境界線上のシュタインズゲートではちゃんと神作画にしてくれよなと拝んでいます。そこで崩れたら台無しや……。
[2011/07/21 08:09] URL | 西織 #fBhJEaUc [ 編集 ]

PVから面白い!
ゲームのクリア後に、一番最初に出た箱○版のPV見たらネタバレ具合に鳥肌立ちますよ。
発売前は、何も知らないから平気で見れましたが・・・

ようつべ→http://www.youtube.com/watch?v=woy2qtUsGUs&feature=related
[2011/08/18 18:02] URL | ひろ #- [ 編集 ]


ひろさん、コメントありがとうございます。

ふはは! そのPVに関しては、プレイが終わった後の動画検索ですでに通過済みでありますぜよ!! 本編やった後だと「うぉおおういい!?」ってなりますよね。PV製作者、思い切ったことするよなぁ。

[2011/08/18 19:01] URL | 西織 #fBhJEaUc [ 編集 ]


感想拝読させて頂きました。

最近友人に勧められてPSP版をクリアしましたが、本当に号泣で、皆様の感想を探し回っておりました。

管理人さんの熱く、的確なご意見に「そうだそうだ」と思いながら読ませて頂きました。

良い記事をありがとうございます。

エル・プサイ・コンガリィ

[2011/08/24 15:41] URL | kurage #- [ 編集 ]


kurageさん、コメントありがとうございます。

ほんと中盤以降の盛り上がりは引きこまれっぱなしで、最後は涙なしには見られませんよね! うん、こんな風な言い方をするとすごく陳腐に見えてしまうのがもったいない。

こうして感想に共感してもらえるとすごくうれしいです。これも、シュタインズゲートの選択なのでしょう。

では、エル・プサイ・コンガリィ
――、コングルゥ、だ。(宮野ボイスでやさしく)
[2011/08/24 21:30] URL | 西織 #fBhJEaUc [ 編集 ]


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西織

Author:西織
この欄を編集するのを完全に忘れていた男。今年の四月に新社会人という名の社畜人生に一歩を踏み出した。



性別:男
年齢:22歳
血液型:A型
趣味:読書&執筆
将来の夢:作家(前途多難)

本の感想などを見たい人は、こちらをどうぞ
『空っぽの知識(読書日記)』
http://emptyreader.blog81.fc2.com/

自作小説専門のブログ作りました。
『空っぽの知識(自作小説)』
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同じFC2ブログを三つも作ったことにより、他のブローカーに訪問者履歴的な意味で迷惑が……あの、本当に申し訳ございません。


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