空っぽの知識
 かたよりまくった読書くんの日記
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仮面ライダーOOO(オーズ) 視聴終了





 仮面ライダーオーズ見終わりました。

 まだ劇場版は見てないけど、とりあえず感想やろうと思います。(本当は今日劇場版見るつもりだったけど、全部借りられてたorz)



 しょっぱなの感想として。最高の物語を見せてもらったという感じです。
 登場人物たちの苦悩をしっかりと描き切り、それぞれにふさわしい結末を与えていたように思います。特にグリードたちは、アンクを除いて報われないラストではありましたが、だからこそその悲哀の演出が映えるという感じでした。あ、ウヴァさんは例外ね。

 あと、思ったのが平成ライダーシリーズのいいところをとにかく集めまくったって感じだったな、という感じです。そもそも設定自体がクウガに似ている感じでしたが、怪人の苦悩や、敵同士との奇妙な絆とか、そういうこれまでのライダー作品でよかったと思えたところが組み込まれている気がしてかなり良かったです。っていうか、雰囲気が軽い割に扱っている話が重いのが多くて驚いた。






 それじゃあ、ここからはネタバレ込みで。




 とにかくもう素晴らしかったのが映司とアンクの絆というか友情の描き方ですよ。お互いが敵であるということをわかっていながらの協力関係。それを続けるうちに、自然と情が移ってしまって、隣にいるのが当たり前であるという関係になってしまった。お互い、相手のことを憎からず思っている状態が長く続いたからこその関係、っていうのがたまりません。心変わりしたわけでも、情に流されたわけでもなくて、自然とそういう風になった、というのが、なんとなく新鮮でした。ダブルの二人とは違った意味で相棒という関係だったんだろうな、と思います。
 海岸でなぐり合うシーンでの、映司の告白がまたいいんだよなぁ。映司がオーズの力を欲していたこと自体は、同級生の北村の話のときにも言っていたことだけど、それをほかならぬアンクに言って、感謝するというのが演出として良すぎた。人間としての生命を欲するがゆえにグリードらしいアンクと、自分の欲望をかなえるためにグリードに近づいていく映司の対比が素晴らしかった。
 あと、二人の関係で外せないのが最後の変身。アンクが残ったメダルを全部渡したときの映司の、「お前がやれっていうんなら、それが本当にお前のやりたいことなんだよな」っていうセリフにあふれる信頼感がたまらん。ただ寄りかるだけの信頼じゃなくて、長い付き合いからくる理解というのが見えるのがね。そして、そのあとの変身の電子音に泣かされた。「タカ! クジャク! コンドル!」って、まさかアンクの声で言うなんて思わなかったわ! もうそのシーンで涙腺崩壊しちゃって、最終戦の画質がエコノミーだったじゃねぇか!
 ネタバレとしてアンクが消滅するラストが感動的だ、みたいな話はかなり聞いていたんですが、『あの性格のアンクがいいやつになるわけねーしなぁ』と思っていて、どうなるか楽しみだったんですが、まさか性格自体はあのままで、それでいながら情感たっぷりのラストを用意してくれるとは思いもしなかったよ。ほんと、小林さんは連といい優斗といい、ツンキャラをデレさせるのがうまいぜ。

 そして、映司とアンクの二人の関係をつなぐ比奈の存在がまたいいアクセントになっていたと思う。なんていうか、ライダー系の中じゃ一番ヒロインしていたんじゃないかなと思う。でしゃばりすぎず邪魔をするわけでもなくて、自然とそこにいる日常の象徴としての存在。普通の作品だと当たり前なんだけど、ライダーシリーズだとなんか新鮮だった。彼女がいたからこそ、余計に映司とアンクの絆の自然さが目立った気がする。
 何より好きなシーンが、アンクが裏切った後にクスクシエに戻ってきて、比奈に「この体、寄越せ」っていうシーン。あそこのアンクの悲しそうな表情がまたいいし、それに対する比奈の兄を思う気持ちとアンクを思う気持ちに揺れるところがかなりいい。グリードとして欲望のままに生きていたアンクが、自分の欲望を満たすことをためらっているところがすっごい伝わってきた。
 
 三人とも演技はすごく良かったんですが、やっぱり何よりアンク役の人の演技はすごいと思う。初めてタジャドルに変身した時の、あの複雑な表情とか、見ていて鳥肌立つくらいだった。泉信吾とアンクの二人一役もすごいけど、この人は細かい表情のつくりが最高だと思う。



 あと、敵であるグリードたちもいい味出していました。

 何より自分の心を奪ったのはメズール様なわけですが、もうあのエロかわいいお嬢さん素晴らしいです。あの人間態の役の子、14歳ってマジかよ。色気ありすぎだろ。序盤で退場しちゃって残念だったけど、終盤復活してくれてうれしかったぜ。
 ちなみに、最初退場する前に映司に軽く助けられるシーンを見たとき、映司とフラグたつんじゃねーかとわくわくしてたんだけど、そんなことはなかったぜ!(マジで残念すぎる)
 愛や母性を求めていた彼女が、代償行為としてガメルに母性を与えていたというのが最後に明かされましたが、その結果ガメルの方は本当の愛をメズールに向けていた、というのが何とも皮肉なものです。ガメルの腕の中で消滅していくメズールは、自分が知らないうちに愛を与えられていたんだよなぁ。

 そして、対するガメルは、具体的な欲望を持っていない代わりに興味を持ったものにとことんつぎ込むグリード。終始メズールを追いかけていた様子はほんとほほえましくて、正直グリードたちの唯一の良心だと思っていた。だからこそ、序盤でまさかメズールと一緒に退場するとは思わなんだ……(あの時はオーズの良心が一気にいなくなったと嘆いたものです)
 復活後の彼もほんと報われないというか、グリードは実は味覚がないということが明かされた後に、彼がお菓子を食べているシーンを見るとゾッとするものがあります。一緒にけん玉まで食べるんだもんな……。
 彼が消滅する回は、グリードたちのなかで一番切なかった。つーかオーズで一番初めに泣いたシーン。「メズール、これあげる」ってお菓子を出しながら消えていくとか、もう狙っているとしか思えんだろ! どこまで純粋なんだよお前は! この野郎!!

 カザリに関しては、最初っから最後まで裏から手を引く黒幕的な立場にいたけど、完全復活して前に出た瞬間にやられちゃったよな。正直カザリの欲望は『野望』とかそのあたりかと思っていたんだけど、どうも『進化』見たいかな。けど、裏返し的に自分の居場所を求めていたようにも思う。
 ぶっちゃけ序盤は面倒くさかったけど、中盤は安定した適役として見ていて飽きなかった。特に、「ちょっと待ってろ」ってアンクに言われてわざわざ待つところとか最高だわ。なんだかんだで構ってほしい猫みたいなところあるよなーと思ったり。
 最後の消滅は欲しいものがわからないまま手を伸ばして、手が届かないまま消えていったっていう切なさがあるなーと思う。なんとなく龍騎の佐野を思い出した。

 満を持してのウヴァさん。最高のネタキャラだったと思う。
 何より素晴らしいのが、彼のやることなすことほとんどが裏目に出たり成功しなかったりすること。まあ、敵怪人の策略が成功することは少ないけど、カザリに比べてウヴァさんの素晴らしいところは、ミスらしいミスをしていないのに墓穴を掘るところ。こいつ何回コアメダルとられたよ。しかもカザリと違って、必殺技とか受けているわけじゃないのに普通にメダルこぼすし。
 あと、しばらく出てこないからどうしたのかなーと思っていたら、闇金やってた時は腹抱えて笑った。現代社会に適応しすぎだろこの人。地道のコツコツやりすぎだよほんと。
 こいつの欲望ってなんだろうと思うんだけど、こいつこそ『策謀』が欲望じゃないかなと思ったり。ただしカザリの策謀より成功率が低い。目の付け所はいいんだけどね。正義の欲望とか、ほんとお前グリードかよって思うようなところに目をつけるし。「お父さん悪い奴いっぱいやっつけてすごいな!」
 メダル一枚になっても頑張って『俺の実力()』で復活を遂げたり、アンクの威を借りてカザリに一矢報いたり、こそこそとしながら完全復活の機会をうかがったり、とにかくもう最後まで笑いを忘れない素晴らしいグリードでした。最終話で真木博士からコアメダル入れまくられて「もういい! もういいから!」って必死に逃げるところめちゃくちゃ笑った。さんかっけー。
 
 真木博士についてもここで語っておこう。最初登場した時は不気味なマッドサイエンティストって感じだったのに、いつのまにかネタキャラに……と思ったらいつのまにかラスボスに。ラスボスの風格を保ったままネタ成分も薄れさせないという不思議なキャラだったと思う。
 彼の過去話が何とも重かったんですが、あの話で一度真木博士の人間としての物語は終わっているんだろうなと思う。だからこそそのあとグリード化をためらうことはなかったし、彼に対するフォローのような話もなかった。唯一フォローがあったとすれば、最終話でクスクシエに残されたキヨちゃん人形だけど、どっちかっていうと人間である真木博士の遺品みたいなものだしなー。なんとも、最後まで救われなかった人だと思うけど、それがかわいそうだという感じじゃないところがまた不思議。
 しかし、ほんと過去話はビビったな。あの姉さんは子供のころに見たらトラウマになったかもしれん……。



 あと、バース組かな。

 伊達さんに関しては、前々から人気のほどは結構聞いていたんですが、確かに人気が出るキャラだなぁと思いました。男気があって先達らしい頼りがいがあって、何よりちょっととぼけたところがあるという。まあ正直、最初は後藤さんがバースになるって思っていたから、出てきたときは「誰だこのひげ」ってなったけどww
 人生経験も豊富だからか、唯一映司に対して大人としての意見をできる人、という感じだった。特に好きなのが、力を求めてグリード化する映司に、「そんな手で何を守るっていうんだ!」ってしかりつけるところ。映司の必死な思いをわかっているけど、だからこそ言わなきゃいけないセリフを言える立場だよなぁと思った。

 次に後藤さん。誤砲さんというあだ名にくそ吹いた。なんだろう、登場時は普通にイケメンだったのに、どこからネタキャラになってしまったのか。まあ、一番初めにオーズ撃ったところだろうなww
 バースになれずに雨の中を歩くシーンはもう地獄兄弟そのまんま。伊達さんを追いかけまわして、「お前はいいよなぁ」とでも言いそうな雰囲気だったけど、あまりにも伊達さんが人格者すぎて自信を喪失する始末。バースになる資格すらないと突きつけられてがむしゃらなトレーニングの挙句にぶっ倒れるところは、本来なら憐みすら呼び込むはずなのに、なぜか笑いが浮かんでしまった。いったいなんだったんだろうこの人は。植物園のときに「今のおれでは無理だ」といって変身しなかったときは爆笑ものだった。さっすが5103。自分の力見極めすぎだよww
 しかしその分成長は一番燃えた。ちゃんと伊達さん引退のときはちゃんとかっこよかったよ! バース専用EDとともに、派手な攻撃でグリード圧倒してたし。




 うーん、かなり長くなってしまったな。

 正直映司のこととか、語りつくしていないところもあるんだけど、この辺でやめておくのもちょうどいいかな。


 とりあえずまとめとして。
 一つ一つのエピソードの完成度もいいですが、何よりもよかったのは全体を通した主題を徹底していたところだと思います。『欲望』という生々しいテーマを扱っているにも関わらず、必要以上に重くならず、かといって軽く扱うわけではないという絶妙のバランスを保っていたように思う。なによりいいのが、欲望を否定しているわけではなく、むしろ肯定しているということ。欲望を持つこと自体は悪いことじゃなくて、それをどう扱うべきか。それを語っていたのが、仮面ライダーオーズという作品でしょう。
 そして、キャラクターたちの成長と、関係の変化を丁寧に追って言っていたのが印象的。特に映司のような、正義感で人を救うというのはヒーローとしてあるべき形ではありますが、そこに具体的なトラウマと、強迫観念を持たせることで、一人の苦しむ人間を描いていたと思う。まあ、ありがちではあるんだけど、それがしっかりと描かれていたから、とてもよかったといいますか。

 完成度の高さとしてどうしてもダブルと比べたくなってしまうんですが、一話ごとの完成度はダブルで、全体を通した主題の完成度はオーズかなぁと思う。どっちもかなり好きだけどね。


 では、長くなりましたがこの辺で。

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コメント

ラストの変身ボイスと幻影との共闘は熱かったですね(`・ω・´)

アンクの役者さんは、アンクが消えかけてる時の撮影中に『メダルあげるから消えないでアンク!』って子供にメダルの玩具渡されて号泣したって話がありますね。
[2012/02/23 19:39] URL | 蒼炎 #SFo5/nok [ 編集 ]


あの返信ボイスは何度聞いても泣けます。ほんと、あのあたりのアンクはやることなすこと全部泣ける感じです。

アンク役の三浦さんのエピソードは、感想をあさっているときに知りました。役者として役にはまり込んでいないと、なかなかできないですよね。その時タカのコアメダルが手に入りにくかったっていう話もありますし、感極まっちゃったんだろうと思うと、ほんといい話だなと思います。
[2012/02/23 20:54] URL | 西織 #fBhJEaUc [ 編集 ]


あの最終回の後だからこそ、アンクの復活というこの先に希望の見える未来があって、ならそれに向かってがんばって行こうと思わせてくれるフォーゼとのムービー大戦は素晴らしいものでしたね。
確かに初期のころは映司という達観したキャラの造詣が五代くんに被るかなーなんて思ったりもしましたが、話が進み映司自身のその内に抱えるトラウマなりが出てくるうちにどんどん人間らしくなっていったというか空っぽだった映司の中に、大切にしたいものが出来ていったんだなーという変化も感じられました。
最後、皆が映司に対して手を伸ばしていたシーンはオーズの伝えたいことを端的に示していたと思います。

西織さんも言っていたことでしたが、たいていの作品において欲望なんていうものは肯定的に捉えられないことが多いですが、オーズではあくまで欲望というものはあって当然のものであり、それにどう向き合うべきなのかということがを最初から最後まで語りとおしていましたね。欲望全開の会長なんて視聴者からしたらおいおいとなることもありますが、あれもまたひとつの答えを最初から示していたように思います。

キャラクターに関しては言いたいことはほとんど述べられているので、こっちが語れることはほとんどないのですが、英司とアンクの関係については1年通して最後まで付き合っていると、感慨深いものがありました。映司とアンクの殴り合いで映司が口にした「ありがとう」というあたりで自分の涙腺は崩壊してましたぜ。
また蒼炎さんも言っていましたが、最終戦のタジャドル変身ボイスは反則だろうといまだに思いますねー。
そして伊達さんに関しては先の劇場版で後藤バースが先に出ていたので、余計にリアルで見ていたとき「誰だお前!!」ってなってましたwにしても伊達さんや後藤さんに限らず、オーズはレギュラー、準レギュラーキャラに限らず、1年の中でその人の欲望に向き合うことで成長していく部分が特に顕著だったように自分も思います。
Wという素晴らしいスタートの平成2期目の後だったので、オーズはどうなるかと心配でしたが、ふたを開けると素晴らしい作品でした。今やっているフォーゼはノリこそかなり軽めですが、だからこそというか嫌いになれるキャラクターがいないというか、見ていて非常に気持ちのいい作品になっているので、こっちも自信を持ってオススメできますぜー!
[2012/02/27 05:08] URL | サバ味噌 #- [ 編集 ]


メガマックス、早くDVDで見たいと思ってしまいますね。オーズ完結編をもう一度……。

クウガの五代とかぶる部分は確かに多かったですよね。ただ、クウガの理不尽な暴力に対する五代の立ち位置と、グリードの欲望に対する映司の立ち位置の差別化はうまいなぁと思いました。トラウマの重さも、回を重ねるごとに伝わってきましたし。

最後の手をつなぐというところは、ずっと一線を引いていた映司が救われたんだというのが目に見える形で分かったので、かなり良かったです。というか、最終回で何度鳥肌立つような展開を見せてくれるんだ。ここまできれいにまとめてくれるとは全く思ってませんでした。

ダブルの二人変身から始まって、オーズの三色コンボとか、もう奇をてらう設定でおもちゃを売ろうという雰囲気がかなりしているのに、それでもその設定をきれいにまとめ上げているのが素晴らしいですよね。物語が面白いからこそ、そうしたギミックもいとおしく感じるという。フォーゼは、DVD一巻と、あと8話くらいまでは見ました。学園という設定上仕方のない軽さはありますが、その分さわやかさがあっていいなと思います。これもどうまとめてくれるのか楽しみですね。
[2012/02/28 20:29] URL | 西織 #fBhJEaUc [ 編集 ]


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[2012/06/16 06:48]


[2012/08/07 16:43]

プロフィール

西織

Author:西織
この欄を編集するのを完全に忘れていた男。今年の四月に新社会人という名の社畜人生に一歩を踏み出した。



性別:男
年齢:22歳
血液型:A型
趣味:読書&執筆
将来の夢:作家(前途多難)

本の感想などを見たい人は、こちらをどうぞ
『空っぽの知識(読書日記)』
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自作小説専門のブログ作りました。
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