空っぽの知識
 かたよりまくった読書くんの日記
本の感想。3月26日
 予告どおり本の感想~。

 なんかいつの間にか三冊ずつのお約束が出来てるので、今日も三冊行きます。



○『バカとテストと召喚獣』 著/井上堅二

バカとテストと召喚獣3 (ファミ通文庫 い 3-1-3)バカとテストと召喚獣3 (ファミ通文庫 い 3-1-3)
(2007/08/30)
井上 堅二

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 購入物。
 一巻と二巻は図書館で借りまして、「これは買うべきだ!」と思い立って買いに走りました。
 保証します。絶対に爆笑できると!

 もうゲラゲラと笑いました。よくこんなバカみたいな話思いつくなと思います。
 昨日紹介した『生徒会の一存』は、どちらかといえば『ネタ』をやっているという感じですが、このシリーズは『バカ』をやっているという感じです。とにかく、ばかばかしい。しかし、そのばかばかしさが面白い! ここまではっちゃけることができればもう向かうところ敵なしです。

 三巻の内容は、勉強合宿中の話。弱みを握られて脅迫状を出された主人公が、その犯人を捕まえようと考えます。で、その犯人の手がかりが、女子でお尻に火傷のあとがあるというもの。
 それを確認するためには、一つしかない。――そう、お風呂を覗くのだ!
 脅迫犯をつかまえるため、主人公は女子風呂に向かう。それに追随してくれる仲間たち。皆の心葉一つ。『理想郷』をこの目に収めること! しかし、そう簡単にはいかない。女子風呂の前には門番である先生たちと、覗かれることをよしとしない女子たちが立ちはだかっている。はたして主人公たちは、その要塞の如き防御を突破し、アヴァロンへといたることが出来るのか!?

 途中から目的がすり替わってしまっているのですが、こんなばかばかしい設定で最初から最後まで飛ばしていきます。もう作者自身がノリノリなのが目に浮かびます。
 また、章の最初にあるバカテストがまた面白い。毎回、いろんな教科の問題を主人公たちが珍解答していくのですが、その答えがまた爆笑できます。良くこんなの思いつくなホント。
 絶対オススメ! 大笑いしたいときに読んでみて!


 「――たとえ許されない行為であろうとも、自分の気持ちは偽れない。正直に言おう。今、僕は――純粋に欲望の為に女子風呂を覗きたいっ!」 by吉井明久



○『夜は短し歩けよ乙女』 著/森見登美彦

夜は短し歩けよ乙女夜は短し歩けよ乙女
(2006/11/29)
森見 登美彦

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 学校の図書館で借りました。
 本当はほしいです。でも、ハードカバーって高いじゃないですか。だから文庫落ちするのを待ちます。
 えーと、ちなみにこれ、一ヵ月半くらい前に読んだもので、実を言うと内容があやふやな部分もあったりしまが、そこのところよろしくお願いします。

 さて。夜は短し歩けよ乙女。
 森見登美彦さんの本はこの本で二冊目でした。一冊目は『太陽の塔』。その『太陽の塔』も結構面白かったんですが、なんだかお堅い雰囲気があったので入り込むところまでは行きませんでした。
 しかしこの『夜は短し歩けよ乙女』は、その分どっぷりとつかりこんで楽しめました。まず、一人称が面白い! 正直、こんな文章よく書けるなと思いますよ。『太陽の塔』のときも思いましたが、思いつきもしないような言い回しをバンバンと出してくるんです。

 物語は、黒髪の乙女である『私』と、その先輩である『私』の二人の一人称で進みます。この二人の微妙な係わり合いが本当に面白い。思わず笑ってしまうところや思わずにやけてしまうところや思わず吹いてしまうところが満載。(笑ってばっかりです)
 黒髪の乙女を半ばストーカー気味に追い回す先輩の行動はことごとく空回りしますし、黒髪の乙女はそんなことは気にもせずふらふらと気の向くままにあっちへ行きこっちへ行き。どちらもやっていることが微笑ましいです。っていうか、可愛い! 黒髪の乙女が可愛いのは当たり前ですが、それにも増して先輩が可愛すぎなんですが! もうこんな萌えキャラ、女にもなかなかいないぞ!?

 ……閑話休題

 とりあえず、さすがは本屋大賞だとかに選ばれているだけのことはあるなと思いました。これが新人の作品だとは思えない。それは『太陽の塔』のときにも実感したことでしたけどね。
 正直な話、森見さん大好きになりました。ホント、ノベルズとか文庫で出てたらすぐに買うのに。やっぱ、一般文芸は高いですorz


 「ここで出会ったのも、何かのご縁」 by黒髪の乙女



○『“文学少女”と慟哭の巡礼者』 著/野村美月

“文学少女”と慟哭の巡礼者 (ファミ通文庫 の 2-6-5)“文学少女”と慟哭の巡礼者 (ファミ通文庫 の 2-6-5)
(2007/08/30)
野村 美月

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 購入物。
 今日一日で読み終わりました。一言で言うと、すごかったです。今までの四巻の集大成みたいな感じでした。

 あー。もう何から言えばいいのか分からない。とりあえず浮かんだことから書いていこう。

 美羽登場。
 予想通り、ではなく予想以上のキャラクター。いやあ、こんな感じかなぁと考えてたのをはるかに越えていたので、おお、と思いました。
 とりあえず、病んでいますね。その描写はさすがは野村さんというべきか、かなり見てて辛かったです。なんていうか、言動の一つ一つが、心葉を止めようと必死なんだな、と見て取れるんですよね。ホントは嫌いになっても仕方ないようなことをやらかしているキャラなんだけど、なんだか突き放せない。だって、美羽の気持ちも痛いほど分かるから。
 美羽との再会による心葉の動揺も、見てて苦しかった。今までの四巻の間ずっと後悔し続けていたから余計にその感情移入してしまいますし。だいたい、心葉はまったく悪いことをしていないのに傷つけてしまったというのが致命的だ。だれが悪いってわけでもないって言うのが一番辛い。
 心葉の過去は何度も繰り返されていたけど意図的にぼかされていたので、その辺がはっきりしてよかったです。たしかに、こんなことがあったらトラウマにもなるよな……。
 美羽を神聖視しすぎたがために本当の彼女を見て上げられなかった心葉。対して、心葉のために理想の女の子を演じ続けなければならなかった美羽。二人の間のすれ違いが、今の状況を生んだのだと思うと、どこかで間違いを正せなかったのだろうかと思ってしまう。

 とことん報われていなかった分、最後に心葉が美羽に思いを伝えることができてよかったです。少なくとも、気持ちの上では踏ん切りがついたわけですから。

 竹田さんのこと。
 いつかやると思ってました。(証言風に)
 あー。やっぱり解決してないなと思ってしまうような竹田さんの行動。ところどころでそれらしいそぶりは見せていたとはいえ、ここまで追い詰められていたとは……。
 この問題ばかりは解決の仕様がないんじゃないかと思うんですが、なんかとりあえず落ち着くところに落ち着いたようなので、これでいいのかな? 流人くんにまかせるのがなんかそこはかとなく不安なんですが、まあ、彼なら器用にやってくれるかもしれませんし。(もし失敗して第二ステージに上がったかのごとく竹田さんが暴走したらもうオシマイだ)。そうならないことを祈る。

 琴吹さんのこと。
 喧嘩のシーンがすごかったです。それだけです。
 なんか、ホントに心葉のことが好きなんだなぁと思いました。普通はここまで出来ませんって。自ら進んで憎まれ役を買ったからには、心葉に嫌われる覚悟も出来ていたはずですし。それでも心葉のためになると信じてそういうことをやったのですから。
 一巻のころからじゃ考えられないデレ期ですね(この一言で半分以上台無し)

 芥川くんのこと。
 作者はああいっていますが、結構活躍してくれていると思いますよ。まあ、最後は影薄かったけど。
 心葉に殴りかかった時はホントびっくりしましたけどね。なんだなんだ、また三巻のときの暴走が着たのか、と思ったら、なんだか心底怒っている様子。誠実であろうとする彼だからこそ許せない琴だったんですよね。
 個人的に芥川くんはかなり好きです。いろいろギャップもありますし。短編の方ではなんか活躍するみたいなことを作者がほのめかしていたので、期待します。

 遠子さんのこと。
 考えてみたら、一度も触れていませんでした(苦笑) かなり重要なたち位置にいるのに、どうも他のキャラクターの苦悩が強すぎて、解決編に回っているだけの彼女は印象が薄いんですよね。
 とりあえず、最後の美羽の人kと尾がかなり気になります。『天野遠子というのは、この世に、存在しない人間のはずよ』って、どういうことなんだろう。この辺は、次の長編で明かされるのかな。

 と、適当に語っているうちに結構な文量になったのでこの辺で終わります。


 「美羽。ぼくは美羽が大好きだった。美羽はぼくにたくさんの星をくれた。美羽がぼくの世界を、美しくしてくれたんだよ。ぼくを幸せにしてくれてありがとう」 by井上心葉



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コメント
感想
 どーも初めまして(^0^)
『夜は短し歩けよ乙女』の感想を見かけたのでコメントしてみました。
この本の雰囲気好きですね。表紙のイラストも可愛いし。
この小説の最後は、ハッピーエンドになるだろう、という予感を持たせてくれる感じがして良いですね。結局、後輩の“黒髪の乙女”と先輩である“私”は結ばれたのか、とかは気になるけど別に分からなくてもいいかな、なんて思った終わり方でした。

ちなみに、この本、実は持ってます。新品じゃなくて中古ですけど。中古なら定価の半額ぐらいの値段で売ってたりしますよ。
[2008/03/27 22:22] URL | 知尋 #- [ 編集 ]


初めまして、千尋さん。
森見登美彦さんは『太陽の塔』を読んでファンになって、学校の図書館にリクエストして入れてもらいました。この『夜は短し歩けよ乙女』は、出来たらいろんな人に読んでほしい本です。

持てるんですか。いいなぁ……。佐賀は田舎なので古本や自体が少ないですし、この本はいろいろと話題に奈手射るのでなかなか中古で入りにくいんですよね。
たぶんそのうち文庫化すると思うので、その時買おうと思っています。
[2008/03/28 21:34] URL | 西織白夜 #fBhJEaUc [ 編集 ]


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Author:西織
この欄を編集するのを完全に忘れていた男。今年の四月に新社会人という名の社畜人生に一歩を踏み出した。



性別:男
年齢:22歳
血液型:A型
趣味:読書&執筆
将来の夢:作家(前途多難)

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