空っぽの知識
 かたよりまくった読書くんの日記
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『車輪の国、向日葵の少女』 4章&5章 感想



 『車輪の国、向日葵の少女』 オールコンプリート!






 うわぁ、素晴らしかった……。

 昨日、五章を終わらせた段階で気づいたら三時でしたよ。途中いろいろやっていたとはいえ、五時間くらいぶっ続けでやってたんだなぁ。


 もう、途中で終わらせることもできずにずるずるとずるずると引きずられるように読まされていって、何度もどんでん返しにやられて、その果てに法月さんのあの優しい声にやられて!
 引力がものすごかった。G線のときもそうだったけど、途中でやめられないんだわ。どういう風に決着つくのか全く予想がつかないので、じっと画面を凝視してしまう。セリフの一つ一つがいいので、ヴォイスまで全部聞いちゃう。なんていうか、普通こういうノベルゲーム系する時って、声がうざくなってとっととクリックしたりするんですが、不思議とこのゲームは全部オートモードで見て、セリフまで全部聞いていっちゃったよ……。

 四章だけじゃ物足りなかったので感想書かずに五章に突入しちゃったんですが……。しかたないので、一緒にやっちゃいましょう。






 四章 てのひら

 「大好きでしたから!」


 夏咲ルートで言えることはひとつ、すべては四章のラストのためにある。

 最後に夏咲が素直になるとは予想していたんですが、ここまで追いつめられた状況で、ここまで堂々と宣言してくれるとは思いませんでした。あのおどおどとして元気がなかった少女が、元の活発な向日葵のような表情を取り戻して、大好きだと叫ぶ。これまで我慢していた思いのたけをぶつける。その衝撃は凄かったです。

 過去編の夏咲は本当に無邪気で……。そして、徐々に明かされていく賢一の過去が、もどかしくも悲惨で。核心に迫り、決戦に向けて意識を固めるという意味でいい章だったと思います。

 ただ、まあ……。話としての魅力は、最後だけだからなぁ。ま、次の五章がよかったということで。







 それで、五章。


 あー、今さらですけど、ぶっちゃけこの五章のネタばれはやばいので、スルー決め込む人はここでバック。できたらプレイしたことがある人だけ読んで。










 五章 車輪の国

 「――手を貸そうか?」





 璃々子姉ちゃんパネェっすwww!



 もはやこれしかいうことがない。


 姉ちゃんのセリフのときの鳥肌は半端なかった。璃々子姉ちゃんの一枚絵に章タイトルが着た瞬間、「やられた!」って全力で叫んでいましたよ。うっはー。こりゃG線の比じゃねぇ。文句なしの複線回収だ。
 G線のときのあれは、矛盾もあったりしてハッキリ言って無理やり感があったんですけど、車輪のお姉ちゃんのこれはうまかった。設定をちゃんとうまく使っているし、極刑についてぎりぎりまで明かさなかった理由もうまい。ところどころ無理があるようにも思えるけれど、賢一の後にいないときもあったことを考えると納得はできる。ジェラルミンケースの中の下着も、まあ納得ですね。


 あー。っつーかお姉さま! テンションの高い姉ちゃん最高だよ! うっはー、すげー頼もしい。加えてギャグがさえすぎてる。この人のしゃべり口好きなんですよ。さっすがハードS。別にMじゃなくてもそのドSっぷりを見せられたら興奮しますって!



 いやぁ。ヒロインとしてはあんまり好きじゃないけど、キャラクターとしてはかなり好きだなこの人。





 そして、そのあとの怒涛の展開。


 まず、さちと灯花の救出作戦のときに、『watch out!』が流れたことにテンションが上がりまくります。やっぱBGMの中じゃこれが一番だわ。

 でも、面白そうだからという理由だけで僕はバッドエンドに突っ込みました。攻略サイト見てとりあえず分かっていましたからね。わざと五回も間違えるのは大変だったぜ……。

 まあ、そのあとはちゃんとプレイして救出したんですけどね。



 個人的に、灯花を救出するときの京子さんの登場にはふるえました。

 「灯花に、家の子に手を出したら、ただじゃすまないわよ!」

 ああ、もう。まだ泣くとこじゃないのに潤んじゃったじゃないか!

 この親子本当に好きです。車輪のエピソードの中で一番好きだわ。ああ、京子さん成長しちゃって……。灯花もうれしそうで何よりだ。



 そういえば、灯花とお姉ちゃんがもともと知り合いだったってのですが……。お姉ちゃん、こんなやさしい子になんてことを。
 子供のころの灯花は、今以上に可愛くて……そして純粋すぎて、すぐにお姉ちゃんの黒さに染まっちゃって。腕組んで顎上げて、「ぶっ殺すぞ」と喜んで行っている姿に大爆笑しました。
 ああ、もう。取り返しのつかないことをしてしまってwww!





 そして、そのあとは夏咲救出作戦。

 ここからは伏線回収の宝庫ですね。はじめからばらまかれてあった伏線も、このときにまいた伏線も、次々に回収してくれる。

 さちが書いた向日葵の垂れ幕。屋上に立っていたお姉ちゃんの身代わりの灯花。特に後者には驚きました。
 しかし、そんな風に全部がうまくいくわけにもいかず、法月さんとの決戦の時の左足にはまんまとやられました。これは、確かに想像もしなかったわ。一度賢一が左足を狙ってねじ伏せたことがあったからよけいに、そんなことはないと思っちゃったんですね。

 「我々は他人の思考を予測しているのではなく、指定しているにすぎない」

 
 さすがです、法月さん。

 っていうか、これってどちらかというと主人公理論なんですよね。強大な敵と戦うために、主人公たちが取る唯一の手段。それを敵がやるとこれほど恐ろしいものなのかと、まざまざと思い知らされました。
 しかし、飛んでもねぇなこの人は。自分がいつ、誰に襲われてもいいように、わざと弱点を作っておくなんて。一度賢一にねじ伏せられた時も、まだ賢一が本気でないとわかっていたからであって、もし敵が本気だとわかっていたら、すぐに反応できるようにしていたんだなぁ。

 策の練りあいで圧倒的な差をつけられて、もはや途方に暮れるしかありません。



 っていうか、この時点でどうやって法月から逃れるのかまったくわからなくなってしまいました。


 牢獄に閉じ込められて、極限状態まで持っていかれて。やってくる法月は脅威でしかない。密室状況で、一人ひとりに効果的な拷問をしいて行くところは、なるほどと唸るしかありません。ほんと、賢一のあれがなかったら絶対に逃れられてないよな……。



 賢一のドラッグについてですが、ぶっちゃけ薬中患者にしては壊れ方が弱いなぁとは思っていました。本当の中毒者は、クスリの種類にもよるでしょうけどまともな精神でいられませんからね。ましてやクスリを絶ってしまったら、一週間も持つとは思えないし。
 まあ、ゲームだしそれくらいの甘さはいいかなぁとか思っていたんですが、見事にだまされましたね。まさかそんなところまで計算づくとは、るーすぼーい、侮れぬ。

 一か月たって、最後に法月から「クスリがほしいか?」とせめられる賢一のシーンで、だんだんとおかしいと思い始めて、みんなの期待の中、賢一がクスリのことだけを口にしだしたところで「まさか……」と思いました。思考の指定。法月さんがやったように、まさか賢一も……。その予想が当たって逆転した時のテンションは、真夜中の二時だというのにものすごくハイでした。
 法月さんが確認を取り始めたのは完全に敗北宣言。あの絶対に折れそうになかった巨木が、とうとう賢一の前に倒れました。
 そのときの安心はもう……。。ヒロインたちの「信じてたよ」っていう涙が混ざった言葉に感情移入します。ああ、本当にダメかと思った……。


 しかし、本当にこの牢獄での戦いは緊迫感あったなぁ。

 スキップしても、かなりの分量がありますからね。オートモードで一時間くらいかかったかも。でも、それくらいの分量をかけたからこそ、絶望感がのしかかってきたし、最後の逆転が素晴らしかった。

 ひとつだけ文句を言うとすれば、下世話な話なんですけ下の世話の方かな。やらないわけにはいかないんだし、また賢一以外は女なんだから、あれもあるだろうし。一応用をたす穴があるとは言っていたけど、人がいる前でそれは大変だぞ……。いや、冗談じゃなくて。本当に、こういった監禁っていうので一番怖いのはそこですから。


 ま、そこはみなさんの思いやりの精神で何とかなった、としておきましょう。




 そのあと、脱出して町から逃亡。洞窟についての伏線を回収して、一気に町の外まで。

 その時に出てきた磯野については、もうグッジョブとしか言いようがない。ここまで、本気でこの男はここぞって時に出てきてくれる。活躍自体がサポートに徹していたので目立ちませんが、こいつ大好きです。精神力とかの面でも、一番すごいよなぁ。こいつが監禁された場合、たぶん賢一のような長期的なだましがなくても、うまく相手をだませたんじゃないかと思いますよ。
 しかし、そのあとにもまたどんでん返しが。なんつーか、もう簡単に終わらせる気はない、っていう意思表示だねこれは。提示された山じゃなくて、山を半分くらい超えたところで明かされた崖を登れと言われているようなもの。もうここまでどんでん返しが続いたら、最後まで付き合うしかないじゃないですか。

 挿入歌は、G線の方がはるかに効果的だったけど、車輪の方もそこそこ雰囲気出ててよかったです。弱気なお姉ちゃんが、最後の最後で賢一を叱咤するときなんか、マジでよかった。


 そうして、地上に上がったときに立っていた法月さんが……。


 法月さんについては、正直嫌いになれません。
 あれだけ悪役に徹していても、なんだか『本当にそれが正しい』と思ってやっているようには思えなかったからです。ただ、『そういうことも必要だ』という意味で、反面教師的な立場に自ら立とうとしている。そんな姿が、すごいなと思います。
 まあ、実際こんなやつが上司だったらいやですけどね。ただ、キャラクターとしてはすごい存在感。こんな男に、最後の最後で認められたら自信にもなるでしょうよ。
 G線の権三は極悪でしたが、車輪の法月さんは偽悪って感じですね。どちらも、極めきっちゃっているので冗談が通じないとんでもない奴らですが、不思議と嫌いになれない。生き様が『信念』を持っているからだろうなぁと思いますが。






 そんなわけで、一気に書きましたが、すごくいい話でした。

 しかし、およそ一週間で片づけてしまった……。

 時間もあったからでしょうが、何より息もつかせぬ展開がよかったです。





 あとで、それぞれのエンディングについて感想書きまーす。


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この欄を編集するのを完全に忘れていた男。今年の四月に新社会人という名の社畜人生に一歩を踏み出した。



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将来の夢:作家(前途多難)

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