空っぽの知識
 かたよりまくった読書くんの日記
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思春期ビターチェンジ 紹介&4巻までの感想


 へい。毎日広告を見に来てくれている全国のみんな。残念だったな、更新だよ!

 というわけで過去記事のいらんのを一括削除したので、心機一転していくよ。昔やってたように本とか漫画とか紹介していくよ。もう気軽にやっていくよ





 今日紹介(ネタバレ無し)するのはこちら


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思春期ビターチェンジ(1)


 「「元に戻してお願いだから!!」」



~あらすじ~
 小学四年生の佑太と結依は、ある日落下の衝撃で心と身体が入れ替わってしまう。
 戸惑いながらも、元の体に戻る日を願って日々をなんとか過ごしていく二人。
 しかし、すぐに戻ると思われていたこの現象も、ついには三年目に突入し、中学に入学してしまう

 長期戦入れ替わり物語!



 もうド定番もド定番の、入れ替わりもの。

 そうそう、男の子と女の子の心と身体が入れ替わっちゃうなんて日常茶飯事だよね。もう使い古されたネタだよね。だいたい家庭の事情とか互いの問題とか解決したら戻るん(ry・・・ってここまで戻らないなんて聞いてねぇよ!

 そんな感じで、長期戦なのです。

 現在四巻まで出ていて、なんと高校編まで始まっちまいましたが、見事に戻るフラグがないというか、それがテーマなわけです。ある意味性同一障害の状態の二人が、お互いの人格と身体の差に戸惑い、そして思春期の感情を持て余して苦しむという。
 シリアスになりすぎず、ほろ苦くも微笑ましいような青春モノなのですが、当人たちは青春を謳歌するという点からは大きくはずれており、二人だけが分かる互いの境遇に、支えあいながら毎日を生き延びるのです。


 元々はウェブ漫画で、最初の方は無料で読めますので、ぜひお試しを ↓

 思春期ビターチェンジ





 さて、紹介もひと通りしたので、続きから、ネタバレ有りの感想を入れます










続きを読む
FateUBWセカンドシーズン 先行上映


 本当は白箱の感想書こうと思っていたんだけど、そっちよりも先にFateを語らねば……。
 というわけで、久しぶりの更新です。




 
 Fate/stay night Unlimited Brade Works セカンドシーズン先行上映会に行ってきました。

 来週から始まる2クール目の、13,14,15話を、オリジナルエディションで見ることが出来ました。要するに、テレビだと尺の都合でカットされるシーンが大量に入っているという素晴らしいバージョン。
 なんでも14話に関しては8分半近くがカットされる予定のシーンらしく、もうそれ1,5話分の時間じゃねーか! というね。


 とりあえず見終わった後のこの熱い気持ちは言葉にせねばということで感想を。



 13話「別離の刻」
 アーチャーの裏切りから、士郎と凛の二人の夜のシーンまで。
 凛とキャスターの戦闘が加えられていたのと、アーチャーが裏切るところが戦闘の合間で行われて驚いた。葛木と向かい合う凛を殴り飛ばし、なおかつ凛のガンドを弾いたところなんか、その後の展開知っているのになかなかショックが大きい。
 あと、上手いと思ったのが、キャスターとの対決に向かうときに、凛が「キャスターを倒せば、セイバーも士郎と再契約できるし」と言ったところで、アーチャーの足が少し止まった所。「ああ、ここなのか!」と思わず唸った。アーチャーの目的としては、凛とセイバーは無事に、なおかつ士郎は絶対殺すマンだから、この凛の意図は確かにまずい。このシーンのお陰で、アーチャーの行動がかなり理解しやすくなったと思う。

 そして、教会から逃げ帰るときの、士郎の「だって、遠坂の方が辛いだろ」の所! 杉山さんの朴訥とした声と、特に気取った風のない自然体な士郎の表情が相まって、凛の涙がより映える。ほんと、このシーンは遠坂凛と言う少女にとって始めてのどうしようもない壁で、裏切られた辛さとそれでも肩意地張って前を向く強さを、この士郎の不器用な、だけど誠実な一言がほぐすっていう、とんでもなく素晴らしいシーンなだけに、それをここまで再現してくれたことは最高の一言だった

 14話「コルキスの女王」
 オリジナル要素満載のエピソード。
 キャスターの召喚されてからマスターを裏切るまでが全部描かれててびっくりした。まさかこんなところでキャスターの元マスターが描かれようとは!! 

 キャスターのマスターは、Zeroのケイネスと同じように箔をつけるために参戦し、メディアが竜を召喚できると勘違いしてサーヴァントとして召喚、その見当違いに腹を立てるも、聖杯戦争に取り組もうとするが、自分の全てをかけて作り上げた魔術がキャスターの足元にも及ばないことに嫉妬し、キャスターを秘密裏に始末しようとする。しかし、マスターの魔術の残忍さがキャスターの琴線に触れたため、キャスターのほうが先に裏切りを行い、マスターを始末。そして、キャスターを始末するために派遣されたランサーから命からがら逃げ延びて、柳洞寺の森のなかにたどり着く、と。

 やばい、ほんと原作と設定のズレがない……。そりゃまあ、きのこ先生が原案出しているんだから当然だろうけれど、ある意味原作の完全版を、こうして最高の形で見ることができるなんて、感激すぎる。
 特に、ランサーVSキャスターのところは、OPで挿入されてすげぇ燃えた。14話を見終わった後にOPを見て、「ああ、これがあの後のシーンか!!」と燃えたぎったわ。それにしてもランサー兄貴、ゲイボルクが完全にビームである。

 そして、最後に入るのがアインツベルンの城のシーン。原作では多分設定が固まっていなかったためか、セラとリズの出番はなかったんだけど、それをちゃんと描いてくれてよかった。ギルに挑むセラとリズがあまりにも絶望的すぎてやばい。ああやってギルVSバーサーカーは開戦したのかと、震え上がるほど興奮したわ。
 あと、何気にセラのフード外れた姿も出た辺りわかってる。すごくわかってる。セラ全体的に可愛すぎる。
 それと、リアクション芸人のワカメよww


 15話「神話の対決」
 問題の回。
 バーサーカーが十二の試練で剣の雨を防ぐところを見た後、強力な宝具(たぶん形状的にヴァジュラ?)を放つギルの冷静さがすごい好き。あの槍を弾いたところでバーサーカーの宝具の正体に気づくところとか、ほんとギルだわ。

 イリヤとバーサーカーの回想も、挿入のタイミングを前にしたおかげでかなり物語に入りやすくなっている。切嗣が居なくなり、アイリスフィールも帰ってこない冬の城で、イリヤが次第に孤独に慣れていく所の描写がなかなかすごい。黒アイリは、多分アハト翁辺りが見せた幻覚か、聖杯を通じて漏れでた泥かのどっちかかな? 
 イリヤの開発のために犠牲になる実験台のホムンクルスたちが総じて可愛いのは、きっとアハト翁の趣味。一体欲しい。
 バーサーカーを御するための試練のところは、結果を知っていてもバーサーカーかっこ良すぎてマジで悶えた。イリヤが野犬に襲われる所がすげぇリアルで、そのイリヤを守りながら、イリヤに負担をかけないために動こうとしないバサカがもうね……!! ほんとこの人の漢度の高さはヤバイわ。

 そんなバーサーカーが、ギル相手に防戦一方になる所の絶望感ときたら……。この戦闘がまたすごくて、動きまくるのはufoだから当然なんだけど、その上でちゃんと、原作で描かれていた『イリヤを守るがゆえに防戦一方になる』と言う要素をしっかり守っているのがすごいんだわ。
 イリヤを抱きかかえた状態はもちろんのこと、イリヤから離れてギルに向かおうとするところでも、前方の宝具を弾いた後、後方からイリヤに迫るバビロンのガトリングを瞬時に移動して弾くところとか、動きが細かすぎてビビった。それでも完全に弾ききれない分は自分の体で受けて、それが次第にゴッドハンドを削っていく……。
 天の鎖で拘束されて、目を潰されたイリヤがバーサーカーに触れて安心した後に、死んだはずなのに戦闘続行でギルに一矢報いようとする所は、ギルの驚き顔も含めてすごく良かった。最後のギルの「最後に自分の神話を越えたか」というセリフは、奈須きのこが書いたセリフらしいけど、ほんとこの一言で、バーサーカーもギルも株を上げるとかすさまじいわ・・・。

 あと、このシーンですごい好きなのが、助けに入ろうとする士郎のシーン。
 バサカVSギルのシーンでは、士郎と凛はふた手に分かれてそれぞれ別の場所から観戦することになるんだけど、アニメではなんで近くにしたのかなー、と思っていたら、そこでもちゃんと意味があって、それにむちゃくちゃ感動した。戦闘を盗み見る前に、凛が士郎に、「絶対に助けにはいろうとしないで」と忠告して、原作ではそれが士郎の判断を鈍らせる一言になっていた。けど結局助けに入ってしまうのだけれど、それは明らかに遅いタイミング(イリヤが死んだ後)だったので、映像で見るとちょっと間抜けになってしまう(実際、DEEN版がそんな感じだった)
 それを、士郎と凛が二人で一緒にいるようにすることで、我を忘れて助けに入ろうとする士郎を、凛が必死で口を塞ぎ腕を抑えて止めるというシーンが生まれた。もうこのシーンだけでも泣きそうになったというか、「理性でわかっていても体が動いてしまう士郎」と「そんな士郎を理解して必死で止める凛」という構図が見事に描かれていたことにホント感動した。そうだよ、士郎はあの場面では、絶対に自分の命なんか顧みない奴なんだ。そしてそれを、凛はちゃんとわかっているんだ……。
 目をむいて、うめき声を上げながら自分の無力を実感する士郎の、声演技がまた最高で、杉山さんはほんとこういうのがうますぎる。その後にイリヤの最後のモノローグがあるにも関わらず、激情した士郎を見るだけで泣きそうだったわ……。



 その後のインタビューで、三浦監督の衛宮士郎という男への造詣の深さに感服したので、本当にこのアニメは傑作になるぞと今から胸の高鳴りが抑えきれない。長く続いたコンテンツだからこそ、関わっているスタッフたちの思い入れも深く、少しでも原作を超えてやろうという気概が感じられた素晴らしい90分だった。

 この後にも、盛り上がりのシーンは幾つもあるだけに、どんな風に見せてくれるのかむちゃくちゃ楽しみだわ。



 そんなわけで、来週から始まるFate/stay nightの本放送、先に三話見ているけれども、本放送でも楽しんでいきたいと思う。






復活&自作小説更新



 皆様お久しぶりです。長らく更新していないにもかかわらず、毎日のように来てくださっている皆様申し訳ない。

 わたくしは元気です。

 来月から私生活の方が一変する予定なので、またどうなるかはわかりませんが、出来る限りこちらのブログを復活させていきたいなぁと思います。
 ……しかし、久しぶりでなんかやりづらいな。





 復活のきっかけとして、自作小説の方、短編を更新しました。
 バレンタインデーということで、バレンタイン小説です。



 バレンタイン・リベンジ
 http://emptynovel.blog83.fc2.com/blog-entry-86.html

 ここ一年ほど、まったくかけていなかったので、こっちも少しずつ復活していけたらと思います。

 それでは、次はあまりおまたせしないようにしたいと思います。


 ばいにー




掟上今日子の備忘録 読了


 5月ぶりお久しぶり。
 西織です。


 あまりにも放置しすぎて、未だに訪問してくれている人がいること自体が不思議なくらいなんですが、ホント申し訳ない。ツイッターでは結構しゃべっているんで、良かったらそちらの方を御覧ください。



 さて、久しぶりに更新するきかっけとしましては、小説のお話。


 西尾維新新作『掟上今日子の備忘録』

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掟上今日子の備忘録



 先日物語シリーズを完結させ、その直後の新シリーズ。

 結論から言うと、一冊で綺麗にまとまった、非常におとなしくも面白い話だった。
 物語シリーズの頃にあったような掛け合いの妙があるわけではなく、どちらかと言うと年齢層は高めを意識して描かれているように思う。ただその分、西尾維新の持ち味であるキャラクターの持つ『裏の真意』に対する描き方に力を入れられていて、ほっこりとする話にまとまっている。

 一日しか記憶が持たない探偵。
 だからこそ、今日の今日子さんが、事件を解決する。

 記憶が続かないキャラクターというのは結構たくさんいるから、それと差別化を図ると言ったら難しいだろうけれど、この『記憶』を軸とした物語の作り方はさすがといったところで、作風の広さがここに来てこうをなしていると思う。







 そんなわけでここからネタバレあり。











 連作短編形式で話が進められて、最初の2編が導入、3章が物語全体への導入で、4章は出題編、5章が解決編という感じの構成。
 最初の二編の時点では、まあ普通の日常系ミステリーという感じで、事件の突飛性はともかく、目新しい感じはあまりなかったのだけれど、三章からすこしずつ今日子さんの特異性が描かれていく感じが楽しかった。後から考えると、全部記録関係の事件だったのがまた暗示のようで上手いんだけれど。『SDカード』『クラウド』『磁気テープ』『刊行リスト』

 特に自分がこの作品で気に入ったのは、やはり最後の作家・須永昼兵衛が作家人生をかけた仕掛け。それをどこまで本人が重視していたかはわからないけれども、彼が書いてきたノンシリーズの中での『彼女』の存在が明かされ、そして須永の死因が自殺ではない決定的な事実が明らかになった時は、不意を突かれて思わず涙腺を刺激されてしまった。
 ここで重要なのは、それが須永個人でないとわからないくらいに、本当にさり気なく描かれていることだと思う。掟上今日子という探偵の手でそれは暴かれたわけだけど、その証拠となる描写は本当に些細なことで、むしろ証拠として不十分ではないかと言えるくらいに細かい描写でしかない。なので、「そんな仕掛けはしていない」と作者が言ってしまえばそれまでな仕掛けなのだ。だからこそこれは、本当に須永昼兵衛という作家の個人的な感傷でしかなく、そして彼個人にしか還る物のない実績。しかし、それが世に出ている以上、書籍という形で、かつての想い人は生き続ける。なんてロマンチストだろうか。

 そしてこの事件は、最後に隠館厄介が、掟上今日子の行動を書き記していくことのきっかけとなる。全てを忘れてしまう今日子さんの、これが備忘録。記憶をなくしてしまうならば、自分がそれを記録すればいい。

 派手さはなくとも、根底にあるキャラクターのこだわりがしっかりと描かれた作品。
 こういうものを描けるからこそ、西尾維新はやめられない……。



 あと、最後に一つ。

 今日子さん可愛い。


 
リベリオンズ 感想
リベリオンズ~Secret Game 2nd Stage~ 通常版リベリオンズ~Secret Game 2nd Stage~ 通常版
(2013/03/28)
Sony PSP

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リベリオンズ Secret Game 2nd Stage BOOSTED EDITIONリベリオンズ Secret Game 2nd Stage BOOSTED EDITION
(2013/09/27)
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「『理不尽に屈しない者』そして『理不尽に曝されている者を救う事』
 それが私の中にある、ヒーローの条件よ。
 そして、そのために私はここにいる。だから私は、絶対に信念を曲げたりしない」





 リベリオンズSercret Game 2nd Stage
 並びに、BOOSTED EDITION。
 ここ一週間ほど、とことんまで楽しませていただきました。

 『キラークイーン』並びに『シークレットゲームKiller QUEEN DEPTH EDITION』と同一世界のお話ですが、メンバーも一新され、ルールも一新された新しいゲーム。
 同人版であるキラークイーンは非常に面白く、それゆえに商業版であるシークレットゲームの方は正直イマイチという印象だったため、続編が出ると言われていた時はそれほど興味を持っていなかったのですが、何やらPSP版の評価がかなり高いということを聞いて、思わず購入してしまいました。


 うん、素晴らしいゲームを堪能した(恍惚)


 どれくらいかというと、買って一週間たたずに全ルート終わらせた上に、新規シナリオである過去編が入っているというPC逆移植版を速攻でポチったくらいにはハマりにハマりました。
 HAHAHA、おかげで来月のお財布の中身は世紀末だぜ()

 ネタバレ無しにいうとすると、もうこれはクローズドサークルものやバトロワ系が好きな人は絶対におすすめ出来る傑作。全てのキャラクターに見せ場があり、全てのキャラクターが信念を持ち、全てのキャラクターが理不尽に抗う。先は読めず、主役かと思われたキャラクターすらもいつ退場するかわからない緊張感がたまらない。
 前作、シークレットゲームだと、どうしても主人公と章ヒロインに視点が当たりすぎるため、全体的な緊張感がぬるくなるところがあったけれど、今回は本当に誰が生き残るかわからないドキドキ感がかなりあった。しかも、ルールもえげつなくて、本当にうまくねられた作品だと思う。
 まあ、それもそのはず、シークレットゲームと脚本の人が違うんだもんなぁ……。通りでシークレットゲームでイライラした展開の長さやセリフのくどさがないわけだわ……。

 とりあえず、リベリオンズとシークレットゲームの同梱パックとか発売しているので、PCでプレイできる環境がある18歳以上の大きなお友達はそちらをおすすめですです。リベリオンズをやった後にシークレットゲームをやるとまた印象が変わるだろうなぁ。






 では、ここからはネタバレ有りで





●エピソードA
 チュートリアルとも言えるルート。
 なのに、ヒロインが、爆死、とか………。

 正直マジでビビったわ。そして、だからこそ一気に緊張感がましたと思う。
 この、ファーストステージとセカンドステージのルールがまた上手いというか、セカンドステージのルールがファーストステージを前提としているところがほんと考えられているなぁと思う。どうしたって、仲間にした誰かを切り捨てたり、仲良くなった人と競合するようにできているんだから、本当にこのゲームを考えた奴は性格が悪い(褒め言葉)

 ファーストステージの時点では、黒河や瞳のような、どこか危ういキャラクターたちに危険にさらされながらも、なんとかクリアを目指そうとしていたところでのセカンドステージの移行。殺されそうになった修平を救うために、自分のクリア条件を破ってでも発砲した琴美の意志の強さに泣かされ、その後の雨の中で慟哭する修平の姿に胸を痛める。琴美がほんと健気で可愛くってさぁ……。
 その直後に、修平が復讐鬼と化す展開には、正直言って鳥肌が立つくらい興奮した。

 こういった作品において、主人公キャラというのは基本的に非戦主義であることが多く、だからこそ『仲間が退場した場合』っていうのをあまり描くことができないのだけれども、それをしっかりとやったという意味で、最初のルートだというのに興奮が止まらなかった。
 しかも、最初は頭に血が上って復讐にとらわれていた修平が、時間がたつに連れて冷静に為り、目的を達成する直前でためらいを覚える人間的な所もすごい好み。いやそこは復讐しろよ、という人もいるかもしれないけれど、その最後の一線を踏み越えられるか否かっていう境界で揺れ動くさまを描くのは中々難しくって、だからこそ修平のためらいと怒りは、見ていてすごく良かった。
 この時の黒河の言い分も上手いんだよなぁ。犠牲になってしまった側としては、黒河はとにかく怒りの対象でしかないんだけれど、黒河の主張はどこまでも正しくて、なぜ正論でこちらが言いくるめられなければいけないのかという、やり場のない怒りを抱えることになる。そうなってしまったら、黒河に復讐を果たしたとしても、それはただの八つ当たりでしかなくなるってあたりがほんとうまかった。

 そうして全てを犠牲にして、利用して、最後に立ちふさがるのが、一番最初にあった少女。
 流れて的に、「ああ、妹だろうな」とはこの時点では思ったんだけれど、その妹との一騎打ちというやるせない決着で終わるのか、と思っていたら、そこでクソフナムシの登場で上手いこと物語的なカタルシスが得られるあたりも、うまく作られてる。
 ほんとこのフナムシ野郎は擁護不能な点で、ぶっ殺すのに全くためらいを覚えずに済むからいいよなぁww 何でこいつ人気投票七位なんだよww
 このフナムシを撃ち殺すところの修平のCG、めっちゃかっこよかったです、まる。

 エンディング、生き残ったのは春奈と瞳だったけど、あれ、これ春奈死んだな……。おのれ運営。
 瞳はこの時点だと、ホント厄介なバーサーカーだなぁ、位にしか思ってなかった。


●エピソードB
 フナムシ殺害から始まる初音のキラークイーン劇場、はっじまっるよー。
 勢力関係が劇的に変わって、すごい楽しい裏ルートだった。あと、黒河無双。

 何より一番やばいのが、主人公格だと思われていた修平たちが速攻で退場したことだよ。
 まあ仕方ないところはあるかなぁと思う。実際、Aルートだと琴美を失っているから修平にとってカセとなるものが全くないんだけれど、Bルートだと琴美を第一条件に置かなければいけない以上、彼の生存は、ほぼなくなるからなぁ。
 一人でこそこそ動く修平の真意がわかったとき、本当に修平のことが好きになったからこそ、不人気扱いはしないで欲しい……。確かに琴美キチで厄介な男だけど、その男気だけは本物だと思うんだ……。
 そして、修平が死んだ途端瓦解するこのチームがまたなぁ。ほんと修平で持っていたようなチームだわ。仇である初音を見た途端、それまでそんなつもりはなかったのに、衝動的に銃を構えてしまう琴美が可哀想で、そしてそれでも銃を撃てない彼女の葛藤が痛々しくってね。春奈が殺されたところで、全てを諦めて殺されることを願う所は、ほんと胸が痛かった。そういう展開大好きだけどね!(おい)
 最終的に春奈も復讐を果たせずに、男気を出した充に殺されるところは、充の評価を一気に上げたところでもある。初音のためなら死んでもいい、という充は、Aルートだとただのヘタレにしか見えなかったけれども、Bルートを見ると、それがどれだけ崇高な思いだったのかが痛いほど伝わってくるのがなぁ。

 勢力で言うと、このルートのみのコンビである司&瞳も、いい味を出していたと思う。
 唯一メイド状態の瞳を制御できる司だけれど、ところどころに見える瞳の人間的な弱さには触れることのできない絶妙な人間関係が上手いなぁと思った。瞳のトラウマについては察しているし、それを可哀想という同情の念はあるんだけれども、彼がそれをどうにか出来るとは思っていない。瞳を大切に思えば思うほど、そのデリケートな部分に触れられない司のあり方が彼をうまく象徴していると思う。
 最後、決死の覚悟で特攻してきた充と相打ちにならないと行けなかったのは、充の意志が強かったっていうのももちろんだけれども、司の慢心と瞳と触れ合ったことによる弱さが露出したのもひとつなのかもしれない。

 あと、意外と早く来た真島と黒河の共闘。そして、強敵である殺戮メイドとの決戦が、作中でも随一の戦闘になっていた。
 瞳の方は、司の遺物である銃を持っての戦闘で、このへんで彼女がただの狂戦士じゃないってところが上手いこと描かれている。主と慕ったものへの執着と、そこから来る救いを求めるような切なさがいいなぁ。
 それに対するは、Aルートでは全くいいところのなかった者達。混成チームみたいな四人組。
 よく考えてみると、公式カップリングと全く違うペア同士で、だからこその人間関係が築かれているのが後から見て上手いなぁと思う。結衣は真島を慕っているし、真島も結衣によって感化されたけれども、それは二人の仲が親しい仲から男女の仲になる一線を超えるまでいかなかった。黒河と玲については、黒河を唯一制御できる玲の構図が面白いけれども、あくまで力で制御して、お互いに実力で認め合っているような状態なので、黒河の心をほぐすまではいかなかった。そんな、盟友以上恋人未満みたいな、互いを人間として認め合うような絆ができたからこその、最後の決戦でのチームワークと別れの悔しさだったと思う。

 結局生き残ったのは黒河と結衣の二人だったけど、Cルートだと心をかよわせる二人が、唯一一緒に生存するルートだとその関係に至れていないと言うのが、なんとも皮肉で切ないなぁと思う。

 それはそうと、Bだと悠奈はA以上に何もできずに、唯一まり子を救いはしたけれども、そのまり子もあっけなく殺されてしまうという無力感を感じる扱いだった。でも、後から見返すと、AもBも、悠奈は本当に一切ブレないところが、やっぱりかっこいいなぁと思う。


●Cルート
 もしも悠奈と修平が最初から行動していたら?

 修平は物語開始時点からずっと、琴美を自分の目的としておき、そのためだったらもしものときは他を切り捨ててもいいと考えるくらいには冷めた考えをしていたけれど、それを悠奈の男気が解消していくところが見もの。
 実際、悠奈ができたことといえば、ほかプレイヤーを説得するという立場を貫いただけ何だけれども、そのために玲と戦ったりして、自身の命を最終的に誰かにあげてもいいというあり方を見せただけ。そのあり方はしかし、修平の琴美への立場と非常に似ていたからか、多分修平も感化されやすかったんだと思う。
 特に、琴美の性格的に、誰かが犠牲になって喜ぶ人間じゃないってことは、ちゃんと修平も理解できていただろうから、もしそういった『誰も犠牲にならないやりかた』があるのだとしたら、間違いなく修平もそちらを選んだ。そして、そのあり方を悠奈に見たからこそ、修平は全員を救う道と言うのを模索することができたんだと思う。

 そうして全員が修平のもとに集まり、なかったはずの共闘関係がしっかりと構築された。
 危険度ナンバーワンだった瞳が幼女化したのはほんとビビったけれど、ここでようやく瞳が救われる展開が来て、胸が熱くなった。お母さん役の琴美がおばさん臭くて可愛い。修平と琴美と瞳の擬似家族は、いい意味で微笑ましかったと思う。その環の中に入るためにはおばさん呼ばわりされなきゃいけない春奈はご愁傷様ww
 あの黒河すらも、最初は拘束していたけれども、ちゃんと開放されることができたし、更には彼自身の過去も関わってきて、黒河というキャラクターも憎めないキャラになった。ほんと、作中で一番の被害者と言えば黒河な気もするなぁ。もちろんその後の生き方が正しいかどうかで言えばやっぱり間違っているんだけれども、ずっと捨てられたと勘違いして生きて、その果てにこんなゲームに巻き込まれて真実を知るんだから、本当に切ない。そんな凝り固まった彼の頑なな心を、結衣が解きほぐす展開がよかった。
 そんな結衣が、絶望のトリガーにされるとは思わなかったけど………。

 その平穏が気味が悪いのはやっぱりAとBを知っているからだけれども、六日目を超えた時点でやっぱりという展開は、本当にこのゲームそのものが『理不尽』であることを如実に描いていると思う。
 Cルートの評価の中で、『運営の介入が多い』と言われていることがありますが、自分としてはそのへんはそこまで気にならなかったというか、むしろそういった『理不尽』を強く感じるからこそ、最後の最後に運営そのものと敵対する流れにつながるんだと思う。
 そもそもゲームとして成立しない、という意見も、主人公たちからすりゃゲームなんてどうだっていいわけで、それを感じるのは完全に観客である読者視点でしかないわけだけど、本編中でその賭けをしている観客へのフォローはちゃんとされているから、整合性としてはなんにもおかしくない。いわば、理不尽を与える側であるディーラーすらもゲームの一部、という、ほんとうの意味で観客目線に読者を立たせているから、この辺りは別段おかしい点はないと思うのである。
 前作、シークレットゲームにおけるエクストラゲーム等の運営の介入は、裏の事情が隠されていたからどうしても違和感があったし不公平感が強かったけれど、リベリオンの場合は純粋にゲームを動かして客を楽しませるための介入だから、それほどおかしくはないと思うのだよね。

 このセカンドステージで一番きっついなと思ったのが、瞳へのリピーターズコードだわ。ここまで瞳に対して感情移入させる展開をしておいての、この仕打。瞳が修平と琴美を救うために、演技人格であるメイドになって行動する所が本当に痛々しい。
 本編中で一番切ない戦闘が、瞳VSまり子だったというのも面白いなと思ったり。もちろんこのルートだとまり子は純粋な実力差で殺されるんだけれど、まり子の正体を思うと、この時のモノローグなんかがまた違った印象で見えてくるとともに、シークレットゲームでのあの人の行動が一層映えるよう思う。

 あと、最後の修平と司の一騎打ちだなぁ。なんだかんだでここまでこの二人の勝負ってなかっただけに、こういう形で成立したのは嬉しかった。互いが納得した上での決闘。ほんとこの二人はかっこいいわ。

 しかし、最後にせっかくクリアして生還したのに、またゲームに参加することになってしまうというのはなかなかきついなぁと思う。まあ、彼ら三人は絶対に運営と敵対するだろうから、こうなるのは仕方ないとは言えるけど。クリア条件的に多分誰かは死ぬだろうなぁ。
 その姿を見たからこそ、運営の男が無双する『イフ』に続くのだと思うと、また面白いんだけれども。
 ここで流れる予告がかっこいいんだわ。


●エピソードD
 シークレットゲーム/ゼロ

 おそらく正史になるであろうルート。
 運営の男の余計な言葉で修平が一層警戒し、結果的に最悪の展開を間逃れる。

 全員の生存が出来るかと思ったんだけれども、やっぱりそれは難しくて、実際半分以上が死んでしまっているのがきつい。春奈や瞳、そして悠奈はリピーターという役割上、死んでも仕方のないポジションではあるけれど、せめて真島や充、結衣は生き残って欲しかったなぁと強く思う。フナムシはどうでもいい。
 まり子は真島を、初音は充を、黒河は結衣を失うことで、のちの復讐につながるわけだけれども、彼らに救いが全くないのがやっぱり辛い。
 特に真島とまり子の別れのシーンは切なかったわ。全編中でほとんどいいところのなかったまり子が、唯一救われるような展開だと思ったのに……。まり子の杓子定規な性格と、真島の視野の狭い性格は、ふたりともそれを欠点だと思っているからこそ、互いに尊重しあって、成長することができたって所がいい関係だなと思う。まり子は面倒な性格だけど本当にいい子だからこそ、真島みたいな理解者がいると輝くんだよなぁ。
 充はここでも男気を見せてくれて、もうお前ほんとかっこいいよ……。舞台のキラークイーンという立場上、一番過酷な立場に置かれる初音を唯一守るナイト役で、どこか危ういところのある初音を救ってあげる事ができるのは彼だけってところがまたいい。
 結衣はほんと……さすがリメイク前はネタキャラと言われていただけあるなぁってくらい死ぬんだけど、すごいメインヒロインみたいな死に方をしてくれた。黒河の心を解きほぐすという役割上、黒河の今後の成長のために死ななきゃいけないんだろうなぁ。エピソードBで関わりあううちにC,Dルートのような関係になることを祈ろう。

 あと、悠奈の死亡シーンが、彼女の全てを物語っているように思える。実際は的に一矢報いただけで、途中で力尽きてしまっただけなんだけれども、彼女の生き方、彼女の行動が、しっかりと生き残り組に継承される。そんな意味のある死で、見ていて本当に良かった。


 彼女に出来たことは少ない。
 藤堂悠奈は、結果を残すことができなかった。彼女自身は戦死し、目的である全員生存も半分しか果たすことができず、その生存した者達も、まともな生活に戻ることはかなわない。彼女の行動は、栄えあるようなハッピーエンドをつくり上げることはできなかった。
 しかし、彼女の意志は残る。
 彼女の行動は、修平たちを変え、そして修平たちを生かした。反逆の意志を、理不尽に抗う強さを、そして、理不尽に曝された人を救うための、種をまいた。
 結果を残すことでヒーローと呼ばれるキャラクターは数多いが、行動のみでヒーローにふさわしいと思えるキャラクターはそう多くない。

 元は、蒔岡彰が言った定義であるヒーローの条件を、藤堂悠奈は受け継ぎ、しっかりと貫いてみせた。
 そしてヒーローは、その役割を、後世の者に託す。

 藤田修平、吹石琴美、上野まり子、阿刀田初音、蒔岡玲、三ツ林司、黒河正規。

 リベリオン。

 それは、理不尽に抗い、理不尽に曝されたものを救うもの
 
 最後に明かされる真実。彼らは生き延び、そして対運営組織であるエースに身をおき、彼ら自身が非先頭集団であったエースを、戦闘特化の集団へと変えた。
 十年後。
 彼らは理不尽に対して牙を向く。


 ここまででもすでにテンションマックスなのに、その上明かされるまり子の正体にめっちゃ興奮した。
 文香さん! 文香さんじゃないか!
 シークレットゲームで一番好きだったです! まさかこんなところで出てくるとは。
 後日談に入ったところで、まり子の描写をみて「おや?」とは思ったんだけれども、そこでCGがでてきて一発で分かった。
 これはほんと卑怯というか、上手い演出だったわ。
 シークレットゲームでルートがないことを悔やんでいたけれど、こうしてスポットライトが当たることができてよかったね文香さん!(Hシーンはないがな!)

 そして、生き残り全員が集まっての、これからの行動宣言。
 それがシークレットゲームのEP4につながることを思うと、もう胸が熱くなるとともに、悠奈の本懐が達成されたのだと思えて目頭が熱くなる。

 ほんと、最後まで気持ちよく終わらせてくれた作品だった。


●エピソードZ
 過去編。
 悠奈さんヒロインの巻

 PC逆移植のブーステッドエディションに収録の新シナリオ。これを見るためだけにPC版買った。
 本編中だと完全にヒーローというか主役な感じの悠奈が、ヒロインヒロインしていて非常に良かった。
 最初は一年前の一部だけかな?と思ったけど、ガッツリ6日間の死闘を描いていて面白かった。

 特に良かったのが、作中でほのめかされるだけだった彰のキャラクターだなぁ。玲の弟ってことでどんな感じかと期待していたんだけれど、玲のお馬鹿に対応するだけの純粋キャラでほんとよかった。どこか世間ずれしていて、だけれども間違ったことは絶対にしない、ただ自分に正直な少年。
 確かに彼のような人間と行動を共にしたら、悠奈みたいに感化されても仕方がないなと、そう思わせる説得力があった。

 そして、一年前時点だと、まだ青くさくて、信念のようなものは持っていない悠奈が、6日間の戦いを通じて、最後に彰から『託される』ことによって、ヒーローに成長する展開もうまい。
 後付のシナリオなのに整合性を全く崩していないところが素晴らしかった。

 あと、他のキャラについては、ソフィアはめっちゃ可愛かった。ツインテ幼女かわいいよ幼女
 英吾のおっさんはなぁ……いやほんと、あんたもうちょっとうまくやれなかったのかよと。まあ、はめられた直後だっただろうから混乱していたんだろうけれど
 貴真については結構いいキャラしてたと思う。本編のフナムシは何の擁護もできないクソ野郎だったけど、貴真についてはどこか憎めない異常者なところがあって、キャラとしておいしいポジションだったわ。


●エクストラステージ
 クイズだよ、全員集合!

 クイズが結構ガチで笑った。
 あと、明かされる裏事情というか、ネタが面白すぎる。CG登場ランキング下位二人とか、人気投票とかww
 というか修平人気投票12位は結構ガチでショックだったがな……(よりによってあのフナムシに……)

 恒例の座談会な空気だったけれど、過去編のキャラも混ぜるんなら、せめて玲と悠奈とも絡ませて欲しかったなぁ。まあ、それやったら整合性とれなくなりそうだけどww




 そんなわけで、非常に楽しませてもらった作品でした。

 あとは、リメイク前のCODE;Reviseがあるんだけど、あんまり評価は高くないけどカットされた展開などもあるらしいので、ちょっと探してみようとは思う。

 それでは、リベリオンズを素晴らしい作品に仕上げてくれた、シナリオのチーム月島さんたちに感謝を!
 そして、新たなシークレットゲームを楽しみにして。



プロフィール

西織

Author:西織
この欄を編集するのを完全に忘れていた男。今年の四月に新社会人という名の社畜人生に一歩を踏み出した。



性別:男
年齢:22歳
血液型:A型
趣味:読書&執筆
将来の夢:作家(前途多難)

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『空っぽの知識(読書日記)』
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