空っぽの知識
 かたよりまくった読書くんの日記
SHIROBAKO後半一挙&三女先行オールナイト上映会 感想



 SHIROBAKO後半一挙&三女、オールナイト上映会に行ってきました。

 ツイッターではさんざん語っておりましたが、SHIROBAKO大好きでして、放送終了から四ヶ月たった今、イベントが有るとなったら行かないわけにはいけないわけですよ!!


 というわけで、六本木ヒルズTOHOシネマズにて、22時から翌5時まで、七時間という長丁場をくぐり抜け、更にそのあと仕事してきました。貫徹です。死ぬかと思った。

 しかし、それだけの価値はありました。

 というか、三女! 第三少女飛行隊第一話!! ありゃテレビ放送のレベルじゃねぇぞww 飛行機ぐいんぐいん動きまくるし、細かいところの表情演技すげぇし。さすがDVDの発売を一ヶ月遅らせただけのことはあるなという出来でした。あれを劇場の音響と画面で見ることができてよかった。

 詳しくはDVD7巻特典の三女第一話を見てもらいたいんですが、OPEDもちゃんと作ってあって、それだけでも十分魅力的な出来でした。OPの映像がかっこよくって、あそこだけでも見直したい……。
 ネタバレは厳禁と言われたので、感想だけにとどめますが、キャサリンがとにかくむちゃくちゃヒロインしていてびっくりした。確かにあそこまで重要なキャラクターなら、ベテランにやってもらいたいだろうなぁと思う。しかも話の展開上、死ぬんだろあの子……。
 そして、アリアはクール系のキャラかとおもいきや、不器用さんでかなり表情芝居が多くてこれもびっくり。こういうキャラクターだとわかると、飛ぶことをやめたり、キャサリンの死に何もできなかったりするところなんかもすごく納得できる。ほんと、一話作るだけで、SHIROBAKO本編で言われていたことの細かいところまで腑に落ちるってどんだけよ……。

 というかこれ1クールまるまる見たいわ!! 正直えくそだすっよりも一話だけでの引き込みが強いから困る。いやほんと、作ってくれていいのよPAさん……(まず水島監督のスケジュールがない)



 あと、トークショーが目玉でしたね。

 第一部は制作進行四人娘。宮森、矢野、佐藤、安藤の四人の中の人が登場。
 司会はプロデューサーの川瀬さんで、適度に毒を吐きながらいろいろ裏話や演技の方向性なんかについて語っていました。

 面白かったのが、矢野エリカ役の山岡ゆりさんが、もうとにかく地雷トークばかりしているところww
 本人も言っていたんですが、矢野さんのような先輩役は初めてで、どちらかと言うと山岡さん自身は三女のタチアナみたいなキャラクターが合うらしく、だから最初はかなり先輩の風格を出すのに大変だった模様。アフレコの時も、水島監督が笑いながら「先輩感ねぇなぁww」とぼやいたとか。
 そんな山岡さん。とにかく喋る。そして喋りながら何を言いたいのかわからなくなる。それを取り繕おうとしてまたしゃべるのループ。「あー、こうやって黒歴史って作られるんだなぁ」と言うのを目の前で見せられた感じでした。ちなみに、DVD6巻のオーディオコメンタリーに彼女が登場するらしいんですが、そこでも暴走しているそうで、それを見ればいいという話でした。ああ、早く買いたい……。

 あと、宮森以外の三人は、まさか白箱のイベントに呼ばれるとは思っていなかったらしく、かなりびっくりしていたらしい。山岡さんは、タチアナ役があったのでそっちで呼ばれたのかな?と思っていたら、まさかの矢野さんで嬉しかったとか。
 佐藤さんの米澤さんのキャスティングは、真面目系でということで、「なら米澤さんでしょう」と結構簡単に決まったそうな。某戦車アニメから、という話があったけれど、どうも米澤さん、ガルパンには出ていないっぽいけど、どうなんだろう。米澤さん的に、佐藤さんのキャラクターは、将来的に興津さんのようにムサニを仕切る存在になるのでは、というふうにコメントしてました。
 安藤さん役の葉山さんのキャスティングは、元気系だけど、どこか幸薄い子を、という要望だったらしく、それはちょっと意外だった。これも最初の方に決まって、2クール目からレギュラーだから、と前から言われていたらしい。演技の上では、彼女はもともとオタク系から入ってきているので、佐藤さんに比べると業界への理解がある分、余裕が有るように演じていたそうな。

 あと、この時だったか忘れたけれど、三女の話になった時に、水島監督の話で。

 木村「そういえば、三女がオールアップした時に、たまたま水島監督と会いまして、そのまま飲みに行ったんですよ」
 川瀬P「あいつ、俺には『三ヶ月禁酒しています!』って言ったくせに嘘ばっかじゃねぇか! 監獄に入れないと」

 爆笑した。


 そして、最初のトークショーが終わったところで、上映会開始前に、木村さんが「私は次にドーナッツなクインテットとまた出番があります」とコメント。
 スケジュールでは、一挙上映の間に休憩をはさみつつ、トーク第二部があるということだったんですが、そこではお馴染みの五人娘マイナス一がでてくるという話でした。
 そのマイナス一人がまあ、都合がつかなかったわけですが、それについての川瀬Pが

 川瀬P「まあ、ポケモンといいますか、アイドルなマスターになっちまったわけでですね」

 もっとオブラートにww


 というわけで、トークショー第二部は、おいちゃん、ずかちゃん、みーちゃん、りーちゃんの四人の中の人が登場。
 アイマスのスケジュールの関係で来れなかった絵麻っちこと佳村さんについて、木村さんが

 木村「今日、絵麻は来れなかったけれど、私、絵麻のキーホルダーつけてきたんです! これで五人一緒です!」

 川瀬P「俺は遺影みたいだからやめろって言ったんだけどなww」



 話としてはやっぱりドラマ部分の話が多くて、今井みどり役の大和田さんは、りーちゃんのキラキラとした夢にむかっている姿に元気をもらっていたという話。りーちゃんの「脚本家になれないほうが怖いっす」というセリフが一番心に残っているとか。

 藤堂美沙役の高野さんは、美沙は可愛い子で、後半は可愛いシーン多くてよかった。あと、最後、美沙だけ行動力がすごい(多分宝船を作ってきたという辺りだと思う)
 みーちゃんについては、川瀬さんの方からも、3Dクリエイターという立場上、話が作りにくくて、キャラを動かしづらかった。1クール目で会社をやめて転職してくれたおかげで、ようやく動かせるようになった、というふうにコメントしていました。小さな会社に入ったからいろいろやれるようになったのは確かみたい。

 話の中心としてはやはりずかちゃんで、声優の苦労話としてあれはやはりリアルなところが多いらしく、「白箱のおかげで、声優って大変なんだね、って知り合いにわかってもらえるようになった」とみんなコメントしていた。
 水島監督も、「声優は簡単に役を取れたらいけねぇよ」といっていたらしく、だからこそのあの過剰なまでのずかちゃんいじめ。とくに22話はやはりやり過ぎだったようで、川瀬Pは別の現場で声優さんから「ただでさえきついのに、あれはやり過ぎですよ……」と言われたそうな。いや、確かにリアルなんだけど、リアルだからこそ心に来る、らしい。

 23話では泣いた人、という質問に対して会場の全員が手をあげていたけれど、それに対して宮森役の木村さんが、「私は香盤表でルーシー/千菅春香の名前を見ただけで泣いた」というふうにコメント。やはりそれまでが重すぎたからこそ反動があった模様。
 坂木しずか役の千菅さんは、白箱は終わるまでなんだか第三者のような気分だったけれど、最後にずかちゃんが役をもらえてようやく話に入ってこれたというふうにコメント。そりゃああんだけ追い詰めりゃなぁww

 宮森については、24話の最後のスピーチシーンは、脚本の横手さんが書いたあと、水島監督が手直しし、更に堀川プロデューサーが手直しして、三人でかなり話し合いながら書いたらしい。やはり話の締めに来るところだからこそ、到着地点はわかっているけれど、そこの過程は丁寧にしたい、ということらしい。
 そして、そこのセリフは、木村さんは家で練習している時、もう泣かなかったことがないとのこと。だから、本番で宮森ではなく自分が出てしまうんじゃないかと怖かったけれど、ちゃんと宮森として演技ができてよかった。あれは自分の中でひとつの自信になった、とコメント。



 話のあとは、告知コーナーとして、DVD最終巻のジャケット初公開。五人娘が手をつないでジャンプしているぽんかんさんの絵が公開。
 最終巻のオーディオコメンタリーは、24話が木村さんと檜山さんのデスク監督コンビ、そして水島努&水島精二のダブル水島コンビによるコメンタリーが、22話から24話まで三話ぶっ通しだそうな。もともとは二話だけだったはずだけれど、ダブル水島が「話し足りねぇ」といったため続行。かなりのぶっちゃけトークになったそうな(ただし、二巻ほどではない。ピー音はそれほどない)
 あと、DVD7巻には、イベント優先チケット封入。9月20日に神奈川芸術劇場で、二部構成でイベントが有るらしい。行きたい……。

 そして、SHIROBAKO秋祭りの告知。まだ詳しいことは言われていないけれど、SHIROBAKO音頭なるものをみんなで踊ろうという企画らしい。
 このSHIROBAKO音頭、なんか三女の制作がギリギリのところで、水島監督が急遽作詞して作ったらしい。 川瀬P曰く、「頭おかしい」。水島監督作曲ということで、かなりアレな出来だとか。歌詞の中に「万策尽きた」だの「ぷるんぷるん」だのといったおなじみのセリフもちゃんと入ってるよとのこと。
 歌うのは、宮森とミムジーとロロの三人。その場で木村さんが演じ分けしてくださって、もうテンション上がった。

 SHIROBAKO音頭は、先行発売として、夏コミの企業ブースにて、何曲か入ったアルバムと最終話EDの絵を利用したTシャツを販売。数量限定で、おねだんは……

 木村「税込み四百……」
 全員「よんひゃくww!?」

 はい、四千円です。



 キャストトークショーの内容はこんな感じでした。
 ちょっと途中もうちょっと面白い話があったと思うんだけど、思い出せるのがこの辺り。ううむ、睡眠不足が恨まれる。



 とにかく、今後もSHIROBAKOはいろいろとイベントなんかで続いていくみたいで、出来る限り関わりたいと思った。そしてできれば劇場版か二期を……!!

 うーん、まあ水島監督忙しいからなぁ。
 川瀬P「今は監獄に入ったり、脱獄したりしてますが」っていうコメントがちょくちょくあって笑いを誘っていた。



 そんなこんなで、楽しいオールナイトでした!!


『ソロモンの偽証』 著/宮部みゆき 感想




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Amazon 『ソロモンの偽証』





 「どうして、悪い奴がやってる本当の悪いことをこつこつ集めて、立証して、正面から戦わなかったのよ。どうして嘘に頼っちゃったのよ」
 (中略)
 「わたしは、それが、悔しいのよ!」

 ソロモンの偽証6 書きおろし中編『負の方程式』より



 時が立つのは早いですね。はい、いつのまにやら二週間以上経過していましたが、今日も元気に更新です。


 今日紹介するのはこちら。

 宮部みゆきさんの『ソロモンの偽証』
 最近映画化もされ、名前だけは聞いたこともあるんじゃないかと思う今作。単行本のほうが図書館で予約が外れ始めていたので、なら読んでみるかと手にとって見たが最後。あまりにも面白く、最終巻に至っては文庫版を購入していました。

 一冊のページ数はなんと脅威の一千ページ。それが三冊分(文庫版は五百ページが六冊)もあるというのに、その膨大な量を感じさせない、それどころか次々に起こる事件や人間模様に圧倒させられ、とにかく魅入らせられて、いつのまにやらページを捲る手が止まらなくなった。


 というわけで、まずはネタバレ無しの感想を



 始まりは、とある中学生の自殺から始まり、様々な事件が二次的、三次的に起こっていく様子は、フィクション仕立てでありながらもどこかリアリティがあり、誰もが一度は覚えたことのある「社会の恐ろしさ」を誤魔化さずにまっすぐに描いている。淡々と描いていながら、しかしそれは事象の羅列にとどまっておらず、しっかりと一つ一つが意味を持っている。そこには血の通った人間がいて、人生があって、事件に対して憤懣をいだき、悲哀を感じている。そんな丁寧さが、この作品の魅力であると思う。


 第一部は、とにかく事件、事件の連続。本来ならばただの自殺で終わるはずだったの事件が、一人の生徒の告発文に寄って様相を様変わりさせる。二次被害、三次被害と事件は拡大し、その場その場における人々の思惑や姦計、あるいはちょっとした人間関係のこじれによって、更にことが大きくなる。その中で、当事者となる中学生たちは、ただ自体に翻弄されることしか出来ない。

 第二部では、その翻弄され続けた中学生が、反旗を翻す。一人の少女を筆頭に、事態の究明を測るために、冤罪にかけられた不良少年に対して、私的裁判を行うというこの発想が、とにかく面白い。高校生ほど自由で大人でもなく、かと言って子供でもなく強い自我を持つ彼らが、持てる手をつくして事件を追い始める。自殺だと誰もが思っていた最初の事件。しかし、その不明な点には、一体何が隠されているのか。

 第三部は、ついに解決編。第一部と第二部で積み重ねてきた伏線を、法廷という場で次々と披露していく様子は、圧巻の一言。検事も弁護士も、中学生でありながら、中学生離れした分析力と口弁で、関係する証人たちと相対していくさまは爽快そのもの。しかし、ふとした瞬間に中学生らしい甘さや嫉妬心が現れる所もまたうまい。一定のリアリティを守りながらも、フィクションとしての面白さを損なわないバランスの良さがとにかく小気味良かった。
 そして、最後に明かされる事実には、ここまで長い物語に付き合ってきたからこその衝撃と納得が待っている。まさに、計算しつくされたエンターテイメントで、さすがはベテラン作家であると、読み終わった後はただただ脱力するだけだった。


 宮部みゆきさんは、社会派推理小説の代表となる作家だけれども、この一作をとってもその理由をこれでもかとつきつけられたように思う。視点となる個々人のキャラクターから、社会の理不尽を感じ、窮屈さを覚えながらも、それにあがくキャラクターの姿に爽快感を覚える。
 中学生たちが行なった私的裁判は、言ってしまえば出来レースであるが、その提案者である藤野涼子は、思惑と外れて検事となって、事実と偽証の間で葛藤を抱くことになる。しかし、証人たちの事実を追求していき、互いに傷つけあいながらも、最終的に得た結論は、彼女にとっては勝利であり、そしてそれは、中学生の課外活動という一瞬の出来事ではあるとはいえ、社会の欺瞞に対して勝利したといえると思う。

 そして、文庫版において書き下ろされた『負の方程式』
 ここでも描かれるのは、偽証の事件。
 あえてこれを書きおろして文庫に収録した理由は、言葉にせずとも読み終われば理解できるだろう。現実に立ち向かうために、どうしても事実よりも虚実の方が効果的なことがある。しかし、虚実を用いた時点で、それは正しくはないのだ。
 正しさを追うことは何よりも難しく、結果を残せないこともある。しかし、偽証では、例え結果を得られたとしても自分に誇ることは出来ない。

 人生は長く、その中には真実や正直がバカを見るような欺瞞がいくつも転がっている。そんな現実の中、欺瞞に立ち向かうという真っ直ぐすぎる小説は、とにかく気持ちのいい作品だったと思う。



 そんな感じで、とにかくよいエンターテイメントを見せてもらったなと思いました。



 あと、ネタバレ有りの感想も書きたいので、続きから。








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思春期ビターチェンジ 紹介&4巻までの感想


 へい。毎日広告を見に来てくれている全国のみんな。残念だったな、更新だよ!

 というわけで過去記事のいらんのを一括削除したので、心機一転していくよ。昔やってたように本とか漫画とか紹介していくよ。もう気軽にやっていくよ





 今日紹介(ネタバレ無し)するのはこちら


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思春期ビターチェンジ(1)


 「「元に戻してお願いだから!!」」



~あらすじ~
 小学四年生の佑太と結依は、ある日落下の衝撃で心と身体が入れ替わってしまう。
 戸惑いながらも、元の体に戻る日を願って日々をなんとか過ごしていく二人。
 しかし、すぐに戻ると思われていたこの現象も、ついには三年目に突入し、中学に入学してしまう

 長期戦入れ替わり物語!



 もうド定番もド定番の、入れ替わりもの。

 そうそう、男の子と女の子の心と身体が入れ替わっちゃうなんて日常茶飯事だよね。もう使い古されたネタだよね。だいたい家庭の事情とか互いの問題とか解決したら戻るん(ry・・・ってここまで戻らないなんて聞いてねぇよ!

 そんな感じで、長期戦なのです。

 現在四巻まで出ていて、なんと高校編まで始まっちまいましたが、見事に戻るフラグがないというか、それがテーマなわけです。ある意味性同一障害の状態の二人が、お互いの人格と身体の差に戸惑い、そして思春期の感情を持て余して苦しむという。
 シリアスになりすぎず、ほろ苦くも微笑ましいような青春モノなのですが、当人たちは青春を謳歌するという点からは大きくはずれており、二人だけが分かる互いの境遇に、支えあいながら毎日を生き延びるのです。


 元々はウェブ漫画で、最初の方は無料で読めますので、ぜひお試しを ↓

 思春期ビターチェンジ





 さて、紹介もひと通りしたので、続きから、ネタバレ有りの感想を入れます










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FateUBWセカンドシーズン 先行上映


 本当は白箱の感想書こうと思っていたんだけど、そっちよりも先にFateを語らねば……。
 というわけで、久しぶりの更新です。




 
 Fate/stay night Unlimited Brade Works セカンドシーズン先行上映会に行ってきました。

 来週から始まる2クール目の、13,14,15話を、オリジナルエディションで見ることが出来ました。要するに、テレビだと尺の都合でカットされるシーンが大量に入っているという素晴らしいバージョン。
 なんでも14話に関しては8分半近くがカットされる予定のシーンらしく、もうそれ1,5話分の時間じゃねーか! というね。


 とりあえず見終わった後のこの熱い気持ちは言葉にせねばということで感想を。



 13話「別離の刻」
 アーチャーの裏切りから、士郎と凛の二人の夜のシーンまで。
 凛とキャスターの戦闘が加えられていたのと、アーチャーが裏切るところが戦闘の合間で行われて驚いた。葛木と向かい合う凛を殴り飛ばし、なおかつ凛のガンドを弾いたところなんか、その後の展開知っているのになかなかショックが大きい。
 あと、上手いと思ったのが、キャスターとの対決に向かうときに、凛が「キャスターを倒せば、セイバーも士郎と再契約できるし」と言ったところで、アーチャーの足が少し止まった所。「ああ、ここなのか!」と思わず唸った。アーチャーの目的としては、凛とセイバーは無事に、なおかつ士郎は絶対殺すマンだから、この凛の意図は確かにまずい。このシーンのお陰で、アーチャーの行動がかなり理解しやすくなったと思う。

 そして、教会から逃げ帰るときの、士郎の「だって、遠坂の方が辛いだろ」の所! 杉山さんの朴訥とした声と、特に気取った風のない自然体な士郎の表情が相まって、凛の涙がより映える。ほんと、このシーンは遠坂凛と言う少女にとって始めてのどうしようもない壁で、裏切られた辛さとそれでも肩意地張って前を向く強さを、この士郎の不器用な、だけど誠実な一言がほぐすっていう、とんでもなく素晴らしいシーンなだけに、それをここまで再現してくれたことは最高の一言だった

 14話「コルキスの女王」
 オリジナル要素満載のエピソード。
 キャスターの召喚されてからマスターを裏切るまでが全部描かれててびっくりした。まさかこんなところでキャスターの元マスターが描かれようとは!! 

 キャスターのマスターは、Zeroのケイネスと同じように箔をつけるために参戦し、メディアが竜を召喚できると勘違いしてサーヴァントとして召喚、その見当違いに腹を立てるも、聖杯戦争に取り組もうとするが、自分の全てをかけて作り上げた魔術がキャスターの足元にも及ばないことに嫉妬し、キャスターを秘密裏に始末しようとする。しかし、マスターの魔術の残忍さがキャスターの琴線に触れたため、キャスターのほうが先に裏切りを行い、マスターを始末。そして、キャスターを始末するために派遣されたランサーから命からがら逃げ延びて、柳洞寺の森のなかにたどり着く、と。

 やばい、ほんと原作と設定のズレがない……。そりゃまあ、きのこ先生が原案出しているんだから当然だろうけれど、ある意味原作の完全版を、こうして最高の形で見ることができるなんて、感激すぎる。
 特に、ランサーVSキャスターのところは、OPで挿入されてすげぇ燃えた。14話を見終わった後にOPを見て、「ああ、これがあの後のシーンか!!」と燃えたぎったわ。それにしてもランサー兄貴、ゲイボルクが完全にビームである。

 そして、最後に入るのがアインツベルンの城のシーン。原作では多分設定が固まっていなかったためか、セラとリズの出番はなかったんだけど、それをちゃんと描いてくれてよかった。ギルに挑むセラとリズがあまりにも絶望的すぎてやばい。ああやってギルVSバーサーカーは開戦したのかと、震え上がるほど興奮したわ。
 あと、何気にセラのフード外れた姿も出た辺りわかってる。すごくわかってる。セラ全体的に可愛すぎる。
 それと、リアクション芸人のワカメよww


 15話「神話の対決」
 問題の回。
 バーサーカーが十二の試練で剣の雨を防ぐところを見た後、強力な宝具(たぶん形状的にヴァジュラ?)を放つギルの冷静さがすごい好き。あの槍を弾いたところでバーサーカーの宝具の正体に気づくところとか、ほんとギルだわ。

 イリヤとバーサーカーの回想も、挿入のタイミングを前にしたおかげでかなり物語に入りやすくなっている。切嗣が居なくなり、アイリスフィールも帰ってこない冬の城で、イリヤが次第に孤独に慣れていく所の描写がなかなかすごい。黒アイリは、多分アハト翁辺りが見せた幻覚か、聖杯を通じて漏れでた泥かのどっちかかな? 
 イリヤの開発のために犠牲になる実験台のホムンクルスたちが総じて可愛いのは、きっとアハト翁の趣味。一体欲しい。
 バーサーカーを御するための試練のところは、結果を知っていてもバーサーカーかっこ良すぎてマジで悶えた。イリヤが野犬に襲われる所がすげぇリアルで、そのイリヤを守りながら、イリヤに負担をかけないために動こうとしないバサカがもうね……!! ほんとこの人の漢度の高さはヤバイわ。

 そんなバーサーカーが、ギル相手に防戦一方になる所の絶望感ときたら……。この戦闘がまたすごくて、動きまくるのはufoだから当然なんだけど、その上でちゃんと、原作で描かれていた『イリヤを守るがゆえに防戦一方になる』と言う要素をしっかり守っているのがすごいんだわ。
 イリヤを抱きかかえた状態はもちろんのこと、イリヤから離れてギルに向かおうとするところでも、前方の宝具を弾いた後、後方からイリヤに迫るバビロンのガトリングを瞬時に移動して弾くところとか、動きが細かすぎてビビった。それでも完全に弾ききれない分は自分の体で受けて、それが次第にゴッドハンドを削っていく……。
 天の鎖で拘束されて、目を潰されたイリヤがバーサーカーに触れて安心した後に、死んだはずなのに戦闘続行でギルに一矢報いようとする所は、ギルの驚き顔も含めてすごく良かった。最後のギルの「最後に自分の神話を越えたか」というセリフは、奈須きのこが書いたセリフらしいけど、ほんとこの一言で、バーサーカーもギルも株を上げるとかすさまじいわ・・・。

 あと、このシーンですごい好きなのが、助けに入ろうとする士郎のシーン。
 バサカVSギルのシーンでは、士郎と凛はふた手に分かれてそれぞれ別の場所から観戦することになるんだけど、アニメではなんで近くにしたのかなー、と思っていたら、そこでもちゃんと意味があって、それにむちゃくちゃ感動した。戦闘を盗み見る前に、凛が士郎に、「絶対に助けにはいろうとしないで」と忠告して、原作ではそれが士郎の判断を鈍らせる一言になっていた。けど結局助けに入ってしまうのだけれど、それは明らかに遅いタイミング(イリヤが死んだ後)だったので、映像で見るとちょっと間抜けになってしまう(実際、DEEN版がそんな感じだった)
 それを、士郎と凛が二人で一緒にいるようにすることで、我を忘れて助けに入ろうとする士郎を、凛が必死で口を塞ぎ腕を抑えて止めるというシーンが生まれた。もうこのシーンだけでも泣きそうになったというか、「理性でわかっていても体が動いてしまう士郎」と「そんな士郎を理解して必死で止める凛」という構図が見事に描かれていたことにホント感動した。そうだよ、士郎はあの場面では、絶対に自分の命なんか顧みない奴なんだ。そしてそれを、凛はちゃんとわかっているんだ……。
 目をむいて、うめき声を上げながら自分の無力を実感する士郎の、声演技がまた最高で、杉山さんはほんとこういうのがうますぎる。その後にイリヤの最後のモノローグがあるにも関わらず、激情した士郎を見るだけで泣きそうだったわ……。



 その後のインタビューで、三浦監督の衛宮士郎という男への造詣の深さに感服したので、本当にこのアニメは傑作になるぞと今から胸の高鳴りが抑えきれない。長く続いたコンテンツだからこそ、関わっているスタッフたちの思い入れも深く、少しでも原作を超えてやろうという気概が感じられた素晴らしい90分だった。

 この後にも、盛り上がりのシーンは幾つもあるだけに、どんな風に見せてくれるのかむちゃくちゃ楽しみだわ。



 そんなわけで、来週から始まるFate/stay nightの本放送、先に三話見ているけれども、本放送でも楽しんでいきたいと思う。






復活&自作小説更新



 皆様お久しぶりです。長らく更新していないにもかかわらず、毎日のように来てくださっている皆様申し訳ない。

 わたくしは元気です。

 来月から私生活の方が一変する予定なので、またどうなるかはわかりませんが、出来る限りこちらのブログを復活させていきたいなぁと思います。
 ……しかし、久しぶりでなんかやりづらいな。





 復活のきっかけとして、自作小説の方、短編を更新しました。
 バレンタインデーということで、バレンタイン小説です。



 バレンタイン・リベンジ
 http://emptynovel.blog83.fc2.com/blog-entry-86.html

 ここ一年ほど、まったくかけていなかったので、こっちも少しずつ復活していけたらと思います。

 それでは、次はあまりおまたせしないようにしたいと思います。


 ばいにー






プロフィール

西織

Author:西織
この欄を編集するのを完全に忘れていた男。今年の四月に新社会人という名の社畜人生に一歩を踏み出した。



性別:男
年齢:22歳
血液型:A型
趣味:読書&執筆
将来の夢:作家(前途多難)

本の感想などを見たい人は、こちらをどうぞ
『空っぽの知識(読書日記)』
http://emptyreader.blog81.fc2.com/

自作小説専門のブログ作りました。
『空っぽの知識(自作小説)』
http://emptynovel.blog83.fc2.com/

同じFC2ブログを三つも作ったことにより、他のブローカーに訪問者履歴的な意味で迷惑が……あの、本当に申し訳ございません。


何か連絡があれば、こちらにお願いします。
alred_marchen☆hotmail.co.jp
(☆を@に変えてください)



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